![]() |
| 人生の意味が何であるかなんて誰も知らない。 ここにあるのはただガタゴト生きる人の、がたごと物語。 |
死ぬって何ですか? |
|
| 瑞癒 12才 女性 | |
|
私は今年、初めて親戚の「自殺」を体験した。 夏、母に電話がかかってきた。そして、母は漠然と、つぶやくように私に言った。「Nさん、自殺したって」 Nさん、自殺したって。 この言葉が、ずっと私の中で、何か苦しめていた。Nさんは、母のいとこの夫。私も、何度か会ったことがある。 次の日、父と母がNさんの通夜・葬式に行った。ひとりでいるとき、考えた。 自殺って何だろう。死ぬってなんだろう。 今まで、親戚が病気などで、曾祖母は末期がんで亡くなった。 けれど、そのときは、こんな衝撃は受けなかった。ああ、そうなんだ、と、現実として受け入れられた。 だけれど、Nさんは。 このことを知ってからは、一人でいるのが怖かった。一人でお風呂に入るのが怖かった。トイレに行くのも怖かった。ひとりになるのが怖かった。 でも、このことは母に話す気分じゃなかった。だから、ひとりで溜め込んだ。 理解できなかった。私が会ったNさんは、もういないんだ、と思うと……。 信じられなかった。苦しくて、怖かった。 私には、遠い親戚かもしれない。けれど、痛みは大きかった。 世の中には、家族を失ったりしている人もいるんだよね。 そう考えると、なんだかもう嫌になった。 ベッドの中にもぐって、考えた。自殺――神様がNさんに与えてくれた命を、Nさんは自ら殺してしまった。 それは、神様に対して一番いけない罪だ、と聞いたことを思い出す。Nさんは、天国にいけたのかな?それを考えた。ベッドの中で祈った。神様、Nさんを天国に送ってください。お願いします。 あれから5ヶ月くらい経った今。久しぶりにこのことを書きながら、あの時の気持ちを少し思い出した。 今、Nさんは何をしているんだろう。 死ぬって何ですか? もし叶うなら、それを聞きたい。この世に生きている人すべて、皆死を知らない。 死んだら、ここには帰ってこないから。 じゃあ、どこへ行くの? 知りたくて、知りたくない。 |
|
| 2005/12/19記 | |
![]() |