物語036

 
僕の、私の、
車窓

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人生の意味が何であるかなんて誰も知らない。
ここにあるのはただガタゴト生きる人の、がたごと物語。

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〜ごめんなさい&ありがとう〜

うり 女性 27才
つい最近、私は、ある一人の人間の心を壊してしまった。

彼は今、精神的にも身体的にもボロボロで、
普通に生活することですらとても難しい状態にある。
ありとあらゆる事に対する全意欲喪失、
対人恐怖、全身倦怠、過度の睡眠欲求。
これが風邪や体の病気ではないのなら、一体何なのか。

彼には、全く理由がわからなかったようだ。
だが、おそらく彼は「全くわからなかった」のではなく、
「わかっていてもわからない振り」をして、
そんな状態にあっても自分を騙し続けていたのだと思う。

彼と久しぶりにじっくり話して、彼の様子を探った時、
私にはその原因がはっきりとわかった。

もちろん私は、彼をそんな風にするつもりで
彼の側にいたわけではない。
彼も、私のそんな気持ちに応えてくれていた。
一緒にいた間は、お互いに幸せだった。
これはおそらく間違いのない事実だろう。

だがその結果、こんなことになってしまった。
いつからかはわからないが、私という存在は、
彼にとってはプレッシャーでしかなくなっていたようだ。

つい先日彼とじっくり話すまで、私は全くわからなかった。
私がもし、彼のそんな気持ちにもっと早く気付いていれば、
こんな最悪の結果にはならなかったのかもしれない。

が、今さら悔やんでももう遅い。

私は彼から離れることにした。
彼を苦しめるために、私は彼と一緒にいたいわけではない。

それを伝えたとき、彼は私を引き留めた。
彼がそう言ってくれたことは、とても嬉しかった。
私は、できることならずっと彼の側にいたかった。

だが、それに応えることはできなかった。
彼の中から「私」という存在がなくならない限り、
彼の心の病が治ることは決してないのだから。

・・・私がしたことは、間違っていたのだろうか。
2002/4/29記

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