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| 駅長が出会った人たち、抱く疑問、ぶつかる壁・・・。 このホームページを作った一番の理由は、このページを作りたかったから。 |
| この物語に登場する人物・病院・企業などは全て実在の物とは関係ありません。 この物語は駅長のこれまでの経験や出会いを複合して作られたものです。 |
あいまいな境界線 |
| このホームページをよく見ていただくとおわかりになるかと思いますが、ページの構成としては「1番線」で「心の病気」のことを、「2番線」で「病院と医療者」のことを、「待合室」でその両者の出会いを、そして「伝言板」ではさらに生の声をとり入れようと考えて作られています。「タブロイド」はそれだけでは入りきらない、未解決であいまいな問題にも触れていこうと付け足してみたものです。 しかし、私を含めてこのページを作っている仲間たちは、このどの項目に対しても明確な答えを持っているわけではありません。もちろん、僕たちの勉強不足、経験不足も原因なのですが、たぶんそれよりも何よりも、もともと「心」の問題というのは同じ出来事であっても、それを見る角度や立場によって、いろいろな答えを持ってしまうものだからだと僕は思っています。様々な人の人生には、様々な答えがあって当たり前なのです。ここに唯一の「答え」を求めて来られた方の中にはがっかりされた方もおられるかもしれませんが、このことはここではっきりと言っておきたいと思います。 そして、その上で実は一緒に考えてもらいたいと思っていることがあるのです。「心の病気」って何なのか、「生きていく」ってどういうことなのか、というテーマです。話題を哲学的にするつもりはないのですが、僕が精神科に勤めて、多くの人に出会って、その度に考えるのがこのことだからです。このページは僕の抱えた問題をいろんな人に見てもらって、いろんな意見を聞いて、もっともっと考えてみたいという、ひどく個人的な理由によって生まれたものです。仲間たちは僕に協力してくれつつも、苦笑いを浮かべてつきあってくれています。もし、これらの問題に数学の方程式のようなもので答えが出せるのなら、こんな悩みを持たなくてすんだのかもしれません。しかし、今の僕ではどう考えても唯一、たった一つの答えにはたどり着けないのです。先に書いたように「心」の問題には「いろいろな答え」があるんじゃないかというのは、そういう僕が開き直って考えていることです。 「心の病って言われたくない」にも書いていますが、「心の病」はどこからが病気でどこからが病気でないと言えるのか、その境界線はとてもあいまいです。「1番ホーム」では医学的に見た病気の特徴をあげていますが、これは「医学」から見たもので、実際に医者から客観的に診断される方は、それが「ピンとこない」ことも少なくありません。「心の病って言われたくない」にあげた「犬恐怖」などは、その例です。最近増えている「うつ」や「引きこもり」、さらには「不登校」などでも同じ特徴を持っています。日常の延長線上にありながら、どこかで日常から離れてしまっているという問題です。逆に「統合失調症」などは病気として特徴がはっきりとしていて、原因も脳内物質の作用であると言われてきましたので、医者の中には「心」をあつかう「精神科」で診るよりも、「脳神経科」や「内科」であつかうのが適切でないかとおっしゃられる方もいるくらいなのです。 |
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