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心も風邪をひく


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ここで興味を持たれ、さらに深く知識を深めたいと思われた方は、
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躁うつ病 1

 うつと躁

 「うつ」という言葉はもう日常でごく普通に使われる言葉として定着しています。「うつ」の色は「ブルー」ということにもなっているようです。インターネットの世界でも「うつ」に関するページは非常にたくさん見つけることができます。それだけ現代では「うつ」は当たり前の存在になってきていると言えるのではないでしょうか。一方の「躁(そう)」も「うつ」ほどではないにろ、その名前は同じように広まっています。ですから、ここではあまり多くの説明はいらないでしょう。その症状を簡単に見ていくことにします。

うつ
  ・元気が出ない
  ・気分が落ち込む
  ・動作がゆっくりになる。
  ・表情の変化が乏しく、顔色も悪く見える。
  ・何についても悪いことばかり考える。
  ・原因が自分の責任であると思え、強い罪悪感を感じる。
  ・イライラして何も手につかない。
  ・焦る、何もかも自分でしようとする
  ・死んでしまいたい。
  ・夜眠れないので、疲れがとれない。


  ・元気いっぱい、やる気満々で、何にでも手を出す。
  ・動作に落ち着きがなく、時に興奮状態と言えるほどになる。
  ・気分が大きくなり、あとさき考えずに行動する。
  ・自分の持っているお金に関係なく、大きな買い物をしたり、人におごったりする。
   また、そのために借金をどんどんする。
  ・怒りやすく、他人のことが考えられない。
  ・睡眠欲求を感じず、昼夜かまわず活動する。

 思いつくだけ並べてみましたが、「うつ」も「躁」も、状態としては私たちが普通に考えるものとそれほどの差はありません。どちらも感情の問題がその根本的なもので、それによって日常の生活を左右したり、自分や他人を必要以上に傷つけてしまうという特徴を持っています。統合失調症が思考や現実感覚の病気だとすれば、躁うつ病は感情面の病気だということができるでしょう。極端にひどくなると本当に自殺してしまったり、被害妄想や誇大妄想と言えるほどの確信を持って現実感を見失ってしまうこともあります。

 「躁うつ病」と言っても、「うつ」にしかならない人を「うつ病」、「躁」にしかならない人を「躁病」、その両方を繰り返す人を「躁うつ病」と分けることもできます。どちらか一つしかならない場合を「単極型」、両方ある人を「双極型」と言ったりもします。最近の医学では「躁うつ病」を「感情(気分)障害」というふうに分類するようになっています。
 発症としては「うつ病」になる人がもっとも多く、次に「躁うつ病」、「躁病」の順に少なくなります。発病頻度は人口の0.3〜0.5%くらいです。ただし、統合失調症と違ってうつや躁は社会の変化によって影響されやすいといわれています。

 教科書や解説本などを見るとだいたい以上のことが書いてあります。しかし、肝心なところについては、まだ書いていません。そうです。「何が病気なのか」ということです。現代の「うつ」は言葉としてだけでなく、存在そのものが普通のこととして静かに蔓延(まんえん)しているようにも思えます。気分が落ち込んだり、暗くなってしまうことは病気なのでしょうか。果たしてどうなのでしょうか。
次回はその辺の話をしようと思います。

(1999/6/05記)
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