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心も風邪をひく


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ここで興味を持たれ、さらに深く知識を深めたいと思われた方は、
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神経症・心身症 14

心身症と関係のある病気

  心身症ということで、これまでずっと説明をしてきましたが、これらは基本的には身体に起こる病気と物理的には何も変わりません。よって、現在の医学の中では「心身症」という特別な分類は実はありません。「心身症」という考え方は医学の中に最近でてきた病気のとらえ方の一つと言えばよいでしょうか。心身症について日本心身症医学会の定義を借りてきますと、「身体症状を主とするが、その診断と治療に、心理的因子についての配慮が特に重要な意味を持つ病体」というふうに言っています。

 実際にこうした心身症の意味を持っているのではないかと、考えられている病気は内科だけではなく、外科、小児科、皮膚科、泌尿器科などなど、数えていけばそれこそどの科でも何からの病気が関係していると思います。
 ただ、そうは言っていても仕方がないので、今回はその中から代表的と言われているような病気を一応取り上げておこうと思います。
 注意してほしいのはここに病名があがっているからといって、すぐに「心身症だから、心の病気だ」ということではなくて、この病気の中の何人かの方は、ストレスや精神状態なども考慮して治療に当たることが大事だと思われる病体にあるということです。
循環器系 本態性高血圧
神経性狭心症
心臓神経症など
骨・筋肉系 慢性関節リウマチ
書痙(しょけい)
痙性斜頸
 (けいせいしゃけい)
チック
呼吸器系 気管支ぜん息
過喚起症候群
神経性がいそうなど
皮膚系 円形脱毛症
慢性じんましん
アレルギー性皮膚炎
消化器系 消化性潰瘍(かいよう)
過敏性腸症候群など
耳鼻咽喉科系 メニエル症候群
アレルギー性鼻炎
咽喉頭異常感症
内分泌代謝系 肥満症
糖尿病
甲状腺機能亢進症など
眼科系 眼精疲労
眼瞼けいれん
神経系 偏頭痛
自律神経失調症
産婦人科系 月経障害
不感症
泌尿器系 夜尿症
頻尿(ひんにょう)
インポテンツ
小児科系 小児ぜん息
指しゃぶり
爪かみ
夜驚症(やきょう)
不明熱
(「どうすればストレスを解消できるか」 八尋華那雄 著(ポプラ社) より)
 一つ一つの病気についてはこのHPでは紹介しませんので、他のHPや本などを見ていただきたいと思いますが、こうしてあげるだけでもいろいろとあることがおわかりいただけると思います。

 今回は簡単にだけ触れておきますが、身近なものでは糖尿病や高血圧などは以前は「成人病」といわれていましたが、つい最近から「生活習慣病」というふうに呼び名が変わりました。これは子供でもこれらの病気が見られることもありますが、実際に生活習慣の見直しがされないと根本的な解決になりにくいという理解が深まったためと考える方が適切です。当然ストレスとも密接な関係があります。
 ぜん息なども心との関係が最近はとても注目されています。他にもアレルギー性の病気はいろいろありますが、これらは精神的なストレスがたまっていたりするとより発作が起こりやすいことがわかってきました。ぜん息も以前のように単に安静にするということではなくて、日常の中で生活のバランスをうまくとっていくということが重要なわけです。
 心身症はホルモンとのバランスが注目されていると前回書きましたが、甲状腺はホルモンを調整する役割を持っていますので、甲状腺の病気ではやはり心との関係が注目されています。女性の場合は子供を産むために月経を含めホルモンのバランスが変化しやすいので、これも精神状態と密接に結びついていることは理解しやすいことだと思います。

 こうしてみると特別なことはないのですが、改めて整理すると人間は心と体が全体で一つであるということが、実感されてきます。次回はストレスということだけでなく、性格ということにも少し触れたいと思います。
(1999/11/12記)
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