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心も風邪をひく


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統合失調症 3

 症状

 統合失調症という病気を一言で表すことはとても難しいことです。統合失調症には明確な身体的疾患が見られないために、特定の原因を取り上げて「ここが病気になっている」と言うことができないからです。統合失調症は多くの場合、身体的な疾患の有無を確認しながら、それまでの経過や状態をみて診断されます。では、統合失調症にはどんな症状があるのでしょうか。
 症状は大まかにいうと
  ・幻聴、幻覚などがある。
  ・妄想がある。
  ・話している言葉の意味がバラバラでわかりにくい。
  ・意味のわからない、不思議な行動をしたりする。
  ・急に笑いだしたり独り言が多くなる
  ・感情が鈍くなったり、逆に興奮したりしやすい。
  ・元気がなく、生活意欲に欠ける。
  ・夜眠れなくなり、昼夜逆転の生活になる。
  ・他者との交流をさけるようになって、自分の世界に引きこもる。
  ・自分の状態に自覚がなく、他者に指摘されても、気にならない。
などのようなものがあります。

これらのうちのいくつかが当てはまってきたら病気を考えます。人間自分の人生をよくよく振り返ってみれば、こんな状態が1つや2つ重なった時期というものがあるものです。性格によっては人付き合いが苦手な人や、あきれるぐらい明るく他人の想像もしないことをパッとやってのけてしまう人もいます。そういう方々を病気とは言いません。この中のだいたい半分ぐらいが重なってきたら、注意します。もちろん、頭のケガや病気といった明確な原因があったり、精神的に大きなダメージを受けるような出来事があった場合や麻薬など特別な薬を使っていた場合などでも似たような症状が生じてくることがあります。これらも当然、統合失調症とは関係のないものです。私たちはこうした原因となりそうなものを1つ1つ除外し、さらにはこれまでの経過や現状の変化などを見ながら、病気を診断することになります。

 統合失調症の症状を考えるとき大きく二つの側面から取り上げることが一般的となっています。ひとつには普通私たちが暮らしている中でほとんど経験しないような特別な出来事、例えば幻聴が聞こえてきたり、明らかに不可思議な行動をとったりするように他人からも目に見えて普通でないと思えるものです。もうひとつはどうも元気がないとか人としゃべらないとか、食事をしない、風呂に入らないなど、誰にでもありそうなことなんだけど、長期にそれが続いていて生活に影響を与えているものです。前者を統合失調症の陽性症状、後者を陰性症状と言っています。多くの場合、まず問題にあげられるのは陽性症状の方ですが、長期的な展望に立つと陰性症状も無視できない問題あることが多いようです。
(1999/4/17記)
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