『Webを読む 第九回』 Shunji Shimizu

http://homepage1.nifty.com/gakuji/

 

今回は苫小牧のサイトとネット・ニュースから。

 

【苫小牧サイト遊歩】

T.雑木林&庭づくり研究室/林のアジール

 

http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/index.htm

苫東の雑木林を根拠に、そこで週末は木こりになるtakeさん(ハンドル・ネーム=ネット上の名前)のホームページとblog

 

「この林はこの手の活用と今のところ無縁である。地域振興というテーマのビジネスにもいつかどんなふうにか役立たなければならないが、そのために美しく気持ちのよい林のモデルのようなところにたどり着いておきたい。そうすれば、林自身が存在の意味を周囲に語るはずだ」というTopページの言葉がこころに残ります。有用性よりもむしろ無用の用への奥深い志向。

 

文章、言葉のような写真、活動、研究の報告、記録が全体として「その存在を周囲に」語っている。代表的な、苫小牧からの個人による発信。

 

 

 

U.三光動物病院

http://homepage2.nifty.com/sanko-ah/index.htm

 

必要な情報を必要なほどにという明確な指向がうかがわれます。INDEX(索引)ページには情報への最短アクセスへの工夫。

 

まず院長先生の写真。派手さのないシンプルなつくりから動物病院としての方向性がうかがわれるようです。犬、猫たちの写真ギャラリーにみられるものも基調(トーン)を一に。この病院はこのようなお考えで営まれているのだなという病院選択の鍵となる「情報」を与えてくれます。行間の情報。それが実は決定的な要素なのではないかということを考えさせられます。

 

「ご来院の前に」の、「ケージが無い場合、ネコですと洗濯用ネットに入れてジッパーをすることで、安全かつ比較的に低ストレスで運ぶことができます」などの有益な指摘。

 

一つのスタイルの典型。作り手の個性が伝わる手作りの良さ。

 

 

V.ようこそ! 株式会社モリ のホームページへ

http://park1.wakwak.com/~mori/

 

各種塗装、コンクリート構造物改修を事業内容とする企業。黒の背景色の中央にコンテンツ・ページの枠取り、という構成。JavaScriptflashなどによる視覚にもうったえるつくり。Topページに、「私たちは、環境問題を考え、地球にやさしい材料を使って施工を考えます」というメッセージ。

お父さん、頑張って!プロジェクト】」の提案、「コラム」の個性的な文章の組合せ。写真もどこか塗るという、塗装的な視点を感じさせる。

 

「伝えるものは理念と事業体の感覚」、という印象。

 

 電話でお聞きしたところ、森さんがソフト「ID for WebLiFE*」(デジタルステージ)を使い、ゼロから手作り。テンプレート(ひな型)を選択して→写真・文章・動画を埋め込んでいく。

 

写真はネット上からダウンロードできるソフトなども利用し、加工。

 

今後、「痒いところに手が届く」cgi, カタログ機能、blogなどとの連動が課題という。

 

#感想、二点。Topページの音楽は視覚性をテーマとするのなら不要なのかもしれません。それと文字サイズの小ささが気になるところです。テーマに即した昇華された単純さによってより伝わる純度が高まるように思われます。

 

 

W.苫小牧の食関連

 

1.音楽とサカナ

http://ch.kitaguni.tv/u/10772/

「バンド活動とフィッシングと身の回りの出来事を綴る・・・ 」とあります。

 

注目は酒、ラーメン(店)、その他の食べ物(屋さん)についての写真付き、体験的報告が興味深く。

 

 

2.胆振発信・食と酒のブログ

http://blog.livedoor.jp/yk271828/

blog紹介文:「胆振って知っていますか?・・・、美味しい食や酒の情報を発信します」

 

#書きたいものを書きたいように書くという、自然体。閲覧者数をかせぐというようなギラギラしたものがみられない。写真もなく、比較的長い段落の文章。

 

「え〜居酒屋で生牡蠣を頼みました。・・・。吟醸酒で十分です。ただ、会計の段になってちょっとというか結構高いんですよ。そこで・・・一句『牡蠣食えば金が無くなりホウホケキョ』」(2006.3.16日のエッセー)

 

#この時期→居酒屋→生牡蠣→出され方→食べ方→味→価格→句で締める。

コメント、トラックバックを読むのも楽しく。店が店として発信とともに、客のネット・コメントはこれまでにない口コミ情報として流れる。

街のラーメン屋さん情報など、なかなかインパクトが強い。一度行ってみようかなと思わせる。

このようなネット情報流通はもう無視することができない状況に。

 

 

 

 

【ネット(2006年1〜3月)から】

 

T.鳥インフルエンザについて。

鳥インフルエンザ関連の新レポート。いくつかのケースが考えられるとして、最悪「1億4千2百万人が死亡し、日本の年間生産高と同じ4.4兆ドルが失われ、その影響から日本、世界の経済に大打撃を与える。香港経済など53パーセント以上も縮小する。日本はアジアとの経済的な結びつきが強い分、他の先進工業国諸国よりもその影響の度合いは大きい。BBCDW(イギリス、ドイツのNHKのようなもの)も大体同じような論調。ウィルスが変異すると(人間から人間に感染する型へ)極めて深刻な状況に。

 

最悪のケースでは、日本では210万人の死亡が予想される。WHO(世界保険機構)の上級職員による新しい予測も1億5千万人死亡で、この研究と近い。(CNN

http://www.cnn.com/2006/HEALTH/conditions/02/15/birdflu.cost/index.html

 

【考えられる4つのケース(上記から)】(数値は「大阪市感染症情報」による)

1.1968〜69年にかけて起こった香港カゼ程度。日本では約14万人が感染し、約2000人が死亡。

2.1958年のアジアカゼ程度。日本では約98万人の人々が感染し、約8000人が死亡。

3.1918〜19年のスペイン風邪程度。全世界で2400万人〜4000万人が死亡、日本では38万人が死亡。

4.スペイン風邪以上の、想定される最悪のケース。

【パニックになる必要はない】

「パニックになる必要は無いのだし、鶏肉を食べてはいけない理由はない。ヨーロッパの人々に冷静を保つように伝える必要がある」と欧州委員会衛生局長は指摘。家禽に対しては生物学的な防衛手段が存在するということ。(DWhttp://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,1905465,00.html

 

 

U.英米のエネルギー政策、トレンド。市民の意見。

 

1.「多くの科学者は今後50年に化石燃料の供給はピークを迎えると考えている。原油価格の上昇を背景として、より安価で環境に優しいエネルギー資源の開発競争が繰り広げられる」として市民による議論が繰り広げられている。(BBC

http://newsforums.bbc.co.uk/nol/thread.jspa?threadID=742&&edition=2&ttl=20060220042921

 

2.アメリカが驚く、ブッシュ大統領の外国石油依存脱却エネルギー政策原案。技術の飛躍的な進歩によってアメリカが外国石油から乳離れする道へ。(CNN

http://edition.cnn.com/2006/POLITICS/02/20/bush.energy.ap/index.html

 

#「石油以外だけではない時代」が始まっている。ペレットストーブの普及拡大。その内灯油販売店はペレット(木質バイオマス燃料)を扱うようになるかもしれません。省資源生活・環境がトレンドに。

 

V.サイボーグ

「最近まで、経産省では、21世紀の日本経済の牽引車はロボット技術とロボット産業と思っていたふしがあるが、私は21世紀の牽引車はロボットではなく、サイボーグだと思っている」(立花隆)

http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/051206_miraikojo/index4.html

 

「サイボーグ技術が人類を変える」で、関連ページのリンクが解説付きで紹介。(NHKスペシャル)

http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/

 

#ソニーがAiboから撤退した戦略的理由をサイボーグ技術と関連づけたくなります。高齢化社会、サイボーグは介護に使えるでしょう。セキュリティ用ロボット、介護サイボーグなど、SFが現実に降りて家庭に入ってくる時代。その産業。

 

 

W.米映画界、不振に苦しんだ年

 

昨年度米映画界は不況に苦しみ、興行収入は6%の落ち込み。DVDの浸食が深刻な問題。調査によると、70%の人は映画館の大型画面を好み、映画館でみる本数は年間8本ほど。しかし三分の一はホームシアター派。これまでのように制作費をかけることは難しくなるが、宣伝費はむしろ5%増加。(BBC

http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/4796020.stm

 

#このような環境では、必然的に作品(作り方・内容)も変わっていくはず。今後のトレンドとして、落語、演劇などの非ホームシアター的なライブ・パフォーマンスが盛んになる、小演芸場、小劇場の時代が新たな装いで訪れるのかもしれません。

 

 

X.ウェッブ・サイトからDLした画像の捜査について、新しい判断

 

米連邦控訴裁判所は木曜日、警察は児童ポルノ画像を販売するウェブ・サイトの購読者であることを理由にその所有するPCのハードディスクを捜索することができるとの裁定を下した。ウェブ・サイト購読はそれ自体、捜査の正当な理由となる。(CNN

http://edition.cnn.com/2006/LAW/03/09/crime.porn.reut/index.html

 

#少なくとも現時点、アメリカではWeb利用履歴を元にPC内が捜索されるということがあり得ます。インターネットの今後に対して、この決定は大きな、広範な影響を与える、何気ない出来事のようで、実はとても大きな一つの判断。

 

その他(yahooニュースから)

1.世界のネット利用動向調査:利用者割合が最多は日本、ヘビーユーザーは中国(yahoo

2.「主なニュース源としてインターネットを利用」が増加--米調査(CNET

3.ネットユーザーの30%がブログを閲覧--米調査(CNET

【了】

※以上紙幅に合わせて編集をしてください。清水。優先順位は上から下に。