大和の春

大和の花名所[椿・馬酔木・山吹]

早 春 の 椿(ツバキ)

・百毫寺の「五色椿」・・・樹齢400年以上。

・東大寺開山堂の「糊こぼし」・・・糊のような白い染めが入る。

・伝香寺の「散り椿」・・・花びらが一枚一枚散っていく。

共に奈良三名椿に数えられています。

・・・万葉集・・・
巨勢山の つらつら椿 つらつらに
見つつ偲はな 巨勢の春野を

巨勢とは現在の御所市古瀬のことだそうです。

その他の名所として
・唐招提寺・法華寺などが有名です。

馬 酔 木(アシビ)

・白い壷状の可憐な花が房のように連なって咲くあせびの花

・・・万葉集・・・
かはづ鳴く 吉野の河の
滝の上の 馬酔木の花ぞ 地に置くなゆめ

平城京の貴族の庭園に植えられ万葉人にも好まれた花。

奈良公園のささやきの小径一帯の群生は
朝靄のなか真珠の滴のように光って見えます。

その他の名所として
・春日大社・・・藤の花でも有名です。

山 吹(ヤマブキ)

・中宮寺(斑鳩の里)の山吹は古来より寺を象徴する花。

一般的に一重咲きのものが主流を占める中
9割近くが八重咲きの山吹です。

一重咲きのシロヤマブキも鮮やかな黄色のなかに
純白の白を強調するかのように咲き誇っています。

その他の名所として
・栄山寺の山吹も吉野川の川岸に群生していたものを
寺の住職が挿し木をして増やしたとして
隠れた名所となっています。

大和の花祭り [ 桜・チューリップ ]

陽春の桜(サクラ)

・東大寺知足院の「八重桜」は名桜。
花弁が30枚もある天然記念物のサクラです。

・奈良公園の桜は種類の多いことで有名。
長期間花見を楽しめます。

・・・万葉集・・・
見渡せば 春日の野辺に 霞立ち 咲きにほへるは 桜花かも
春雨の しくしく降るに 高円の山の桜は いかにあるらむ

・吉野山は日本を代表する桜の名所です。

山裾から下千本、中千本、上千本、奥千本と山頂へと続く
山並みを約一ヵ月にわたってピンク色に染めあげていきます。

夜桜見物のしだれ桜のトンネルを抜けるとそこは花吹雪。

・・・万葉集・・・
吉野の国の 花散らふ 秋津の 野辺に 宮柱 太敷きませば

その他の名所として

・平城宮跡・あやめ池遊園地・生駒山上遊園地
・柳生陣屋跡・石上神宮・信貴山朝護孫子寺
・郡山城跡のお城祭り・阿部文殊院・談山神社
・大野寺の「しだれ桜」など特に有名です。

チューリップ

・壷阪寺へと向かう県道沿いに広がる高取チューリップ園。

畑一面に鮮やかな新種のチューリップの花が
咲きそろうと町自慢の風景です。

ここでは気に入ったチューリップの球根を予約購入できます。

大和は花盛り[桃・石楠花・蓮花草・菜の花]

陽 春 の 桃(モモ)

桃の花の甘い香りに包まれながら日本最古の道

・天理から桜井の南半分の山辺の道を歩くと
大和三山(畝傍山、天香久山、耳成山)も姿をあらわし
のどかな道の脇で白やピンクの桃の花が古道を彩っています。

石 楠 花(シャクナゲ)

・室生寺のシャクナゲは薄紅色の大輪で明るく華やかだけれど
どこか儚げで女人高野の名に相応しく繊細な花です。

・飛鳥の岡寺の石楠花も冷んやりとした山の冷気が漂う中で
参拝者の道案内をするかのように咲きそろいます。

蓮 花 草(レンゲソウ)

20年前も現在もそして20年後も、全く変わらない
懐かしい風景がここにはあります。

・飛鳥の里の田園地帯には「レンゲ」の花がピンクの絨毯を
敷き詰めたかのように咲いています。

蓮華の花を摘んで首飾りを作って遊んだ子供の頃が
懐かしく思い出されます。

菜 の 花(ナノハナ)

・甘樫丘に立てば古代史の舞台となった飛鳥のたたずまいが
眼下に広がります。

・・・万葉集・・・
石ばしる 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも

風に吹かれて一面に咲く菜の花がゆぅるり揺れる光景は
まるで黄色い海が波立っているかのようです。

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