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五穀豊穣と永世の繁栄を祈る
越中八尾 おわら風の盆
旅行出発日 9月3日(月)
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おわら風の盆
富山県の中南部、岐阜県に接する越中八尾(やつお)は格子戸のある旅籠宿。土塀造りの民家が往時のたたずまいを偲ばせる。
その坂の町八尾はニ百十日の風が吹くと哀愁をおびた音色で満たされる。細い路地から聞こえる独特の節回し。三味線、太鼓、胡弓の音色が町を包む。おわら風の盆は、八尾に暮す人々が台風などの風水害を治め、五穀豊穣と永世の繁栄を祈るため大切に300年間育んできた民謡行事である。
涼しげな揃いの浴衣に、編笠の間から少し顔を覗かせたその姿は実に幻想的で優美である。![]()
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数々のテレビドラマや演歌にも歌われている「おわら風の盆」を、私達はかねてから是非見たいと思っていた。今まではなかなかその機会にめぐり合う事ができなかったが、ちょうど運良く岐阜バスのツアーで会員を募集しているのを知り、早速申し込みをして今日を迎えた。
昼の12時30分に3台のバスを連ねて出発、途中長良川の分水嶺のあるひるがの高原や道の駅白川郷で小休止をしたのち富山県に入る。五箇山の合掌集落なども車窓から眺めることができご機嫌だったが、越中八尾が近づくにつれ天候があやしくなり、ついに目的地に着いたときは無常にも雨となった。7時間もかけ辿り着いた結果がこの始末である。悔しい気持ちと残念という気持ちが心の中で交差した。
現地の案内の人が「駐車場の隣の町民ひろばでテントを張って踊りをやっているから先ずそれを見てください。そしてあとはこの雨ですが”町流し”は各町内が決めること、ひょっとしたらやっていないかもわかりません。でも折角ですから、各々八尾の町を歩いてきて下さい。」とのこと。
落胆していてもと気を取り直し、傘をさして広場の方へ足を運ぶ。しかし、今日は最終日ということもあり見物客の多いこと、多いこと。テントの舞台は50メートルも先、傘と傘の間から微かに見える踊る姿、でも折角来たのだからと必死だった。
しばらく見物してから私達は八尾の町へと足をむけた。井田川にかかる禅寺橋を渡りテレビ・雑誌で等で紹介されている石垣のある急な坂道を登ると造り酒屋の横に出て商店街が続く町へと繋がる。家並みに沿って並ぶぼんぼりに淡い火が灯り幻想的である。ここも大勢の観光客でごった返えしていた。だが、この雨では当然のことながら”町流し”、やっているばすもなかった。人だかりがあり行ってみると、家の二階の窓際でこちらを向いて女の踊り手数人がおわらを舞って見せていた。唄い手、囃子方、三味線、太鼓、胡弓のそれぞれが哀調をおびたおわら節独特のハーモニーを奏で、それに合わせて自らが陶酔しているかのように静かに踊る。涼しげな浴衣に、編笠の間から少し顔を覗かせたその姿は実に幻想的で優美であった。私は雨をよけるため、この木造の公民館の向かいの家の軒先からその様子を眺めた。
細く坂になった道と脇へ続く路地からなる八尾の町。私達はまだ時間も十分あるということで、再び傘を差し路地をいくつも通り抜け曳山展示館を見学したり、350年の歴史の重みを感じさせる土蔵造りや格子戸のあるたたずまいを眺め、なぜかひきつける八尾の町に魅力を感じながら歩いた。
どこの町内にも公民館があり、やはり道行く観光客におわらの踊りを見せていた。また、民家でも客をあげ囲炉裏端でおわら節の話を聞かせたり、三味線を聞かせたりしているところもあった。雨が降って”町流し”は中止になってしまったが、この町を訪れてくる観光客を八尾の人々は心をこめてもてなしをしているように思えた。
私達はひと休みするため数少ない喫茶店に入った。畳の部屋に通され暖かいコーヒーを頂いた。聞くところによるとこの店は、毎年風の盆が開かれている9月1日から3日の3日間だけの営業だそうだ。
11時30分、バス乗り場へ戻ったが、広場のステージの踊りは雨の中まだ続いていた。念願だった”町流し”は残念ながら見ることは出来なかったが、飛騨山脈から富山平野へたどるその途中にある細長く広がる坂の町・八尾。そこに住む人々の温かい心に触れた旅であったような気がしてきた。
よし、必ず来年も絶対に行くぞと帰りのバスの中で思ったとき、いつの間にか雨もやみ、夜空には傘を冠った月がぼんやりと照り輝いていた。
新聞によると、この八尾、人口2万3千人の町に、3日間で延べ25万人の観光客が訪れたという。(M)
北陸・富山に秋の訪れを告げる「おわら風の盆」。あの哀愁を漂わせる胡弓や三味線の調べにあわせ、編み笠を目深にかぶり、男はそろいの黒い法被、女は華やかな浴衣姿で民謡おわら節にあわせ町中を踊り流す八尾の「越中おわら風の盆」。この光景を見ようと私もとても楽しみにしていたのですが、バスが八尾に着く手前から雨が降り出し、この期待も夢まぼろしと消え去りました。
でも、天気は良い時もあるし悪い時にもあるのですから、こんな事があっても、ただ今回はちょっと運が悪かったと思えばそれでよいことなんでしょう。また、来年もあることですし。
それにしても、日本の道百選にも選ばれたという諏訪町本通など、格子戸や土塀造りの家並みが続く門前町として栄えてきた街並みは私の心を引付けました。機会をつくりもう一度訪れたい町となりました。(T)
| ス ケ ジ ュ ー ル | 食事 | ||
| 1 | 9/3(月) | 岐阜<12:30.>---関---美濃---郡上八幡(休憩)---☆ひるがの高原(休憩 15:30〜15:50)---☆道の駅白川郷(休憩)---五箇山合掌集落---庄川(休憩)---☆八尾町・風の盆(各自自由見学 19:30〜23:40)--- | / / 弁当 |
| 2 | 9/4(火) | 神岡---古川(休憩)---高山---金山(休憩)---関---岐阜<5:30> | / / / |
■旅行代金 1人/6800円
生菓子・玉風味(富山県八尾町・柳津屋)、米菓子・しろえび紀行(富山県福光町・富山柿山)、煎餅(花島おわら堂)
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