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郡上八幡 せせらぎ散歩
2007(平成19)年9月20日(木)
| 清流で知られる長良川の上流、岐阜県のほぼ中央に位置する郡上市八幡町は、清らかな水に恵まれ環境省からも”名水の町”の指定を受け古くから郡上八幡(ぐじょうはちまん)と呼ばれ親しまれている山あいの静かな城下町です。 この町の中央を流れる吉田川は犬啼川、乙姫川、小駄川を集め町の西端で長良川に合流します。 郡上八幡は踊りの町でもあります。7月中旬から9月上旬までは約400年の歴史を持つ日本三大民謡踊りのひとつ・「郡上おどり」のシーズンで、8月13日から16日までは徹夜踊りとなり哀愁を帯びた郡上音頭にあわせ踊りの輪が町をうめつくします。 今回は静かな郡上八幡の町を吉田川のせせらぎを間近で感じながら、水をテーマにのんびりと歩いてきました。 |
![]() 水と踊りの町 郡上八幡 |
![]() 郡上八幡城下町プラザ |
![]() 吉田屋のうなぎ |
![]() 古い町並み |
![]() 尾崎町の水舟 |
![]() 宗祇水(そうぎすい) |
![]() そばの平甚 |
![]() やなか水のこみち |
![]() 郡上本染め渡辺染物店 |
![]() 郡上八幡旧庁舎記念館 |
![]() 水舟(みずぶね) |
![]() 新橋から見た吉田川 |
![]() いがわ小径 |
![]() 安養寺 八幡町柳町 八幡城の麓にある寺院。木造の建造物としては岐阜県下で最大のものといわれ、「郡上御坊」の呼び名をもちます。 |
![]() 桜間見屋 八幡町本町 明治20年創業の老舗菓子店。ザラメを原料にした昔懐かしいニッキ飴の肉桂玉(にっけいだま)が有名です。 |
![]() 郡上おどり発祥の碑 八幡町本町 |
![]() さんぷる工房 八幡町橋本町 食品サンプル制作工程の見学ができ、実際に作ることもできます。今、人気のスポットです。 |
私達は午前11時40分頃、「郡上八幡城下町プラザ」で下車しました。ここは観光案内・無料休憩所などがあるバスターミナル、大勢の人で賑わっていました。岐阜市内からは、路線バスで約2時間もかかりました。
ここのすぐ北には、大正時代の建物をそのまま残し、水とおどりの城下町・郡上八幡の魅力をわかりやすく展示紹介してある「郡上八幡博覧館」がありますが、先ずは昼食をと近くにある吉田屋美濃錦(郡上市八幡町殿町)のうなぎを食べに入りました。明治13年創業・老舗旅館である吉田屋に併設されているうなぎ専門店で、郡上に初めてうなぎの味を伝えたと言われる歴史あるお店です。郡上八幡のうなぎは美味しいとよくいわれますが、店内の湧水でいけす飼いをしているうなぎを秘伝のたれで香ばしく焼き上げた噂通りの名水の町にふさわしい絶品でした。
落ち着いた雰囲気の中で食事を終え一息ついてから、1本西の道を北へ7・8分のところ、隣の家とのしきりの袖壁や紅柄格子が特徴の大正時代の町並みが軒を連ねる市街地北部の柳町、職人町、鍛冶屋町を訪ねました。家の玄関先を清らかな北町用水が走っていました。郡上八幡の町は江戸時代と大正時代に2度も大火を経験したこともあり、住民の防災意識も高く家々の軒下には火の用心のバケツが吊り下げられていました。
郡上八幡の町を歩いて気がつくことは、川にせり出すように建てられた3階建てや4階建ての家並みです。背後には山が迫っているなど、苦肉の家造りのようにも見えますが、家から直接水辺に下りることで洗物ができ、夏は涼しい川風が入るなど生活の知恵が生かされた建物なのです。
小駄川に架かる洞泉寺橋を渡り、山麓にある尾崎町に足を運ぶと、北面の山からの湧水を引いた3つの「水舟(みずぶね)」が道沿いに間隔をおいて設置されています。これは「組」という昔ながらの共同体で維持され、古くから地域住民の生活に根付いる風景で、テレビでもときどき紹介されることがあります。水舟についての説明は後述させていただきます。
延命地蔵から吉田川の脇を東へ戻り、清水橋を渡ると「宗祇水(そうぎすい)」があります。国から「日本名水百選」の第1号に指定されたことで有名になった湧水で、郡上八幡を訪れた人なら誰もが立ち寄る名所のひとつです。宗祇水の名の由来は、連歌の宗匠として知られ飯尾宗祇が室町時代にこの泉に草庵を結んで、この清水を愛用したことから名付けられたものだといわれています。こんこんと湧き出るこの清水は、地元では上水道が出来るまで町の生活用水として使われてきました。
ここの近くに手打ちそばの老舗があります。平甚(郡上市八幡町本町)です。郡上八幡の湧水を使い、コシのある太めの麺はのど越しと香り高い味わいが人気で行列の出来る店として有名です。打ち立ての美味しいそばを味わってほしいというのがご主人のポリシー、注文を受けてからそばを打つため、少々時間がかかります。
さらに、吉田川の宮ケ瀬橋を渡り南に進み、今度は「やなか水のこみち」へ向かいます。宮ケ瀬橋からは透き通った水の流れと、標高354mの八幡山山頂に立つ4層5階の郡上八幡城を眺めることができます。1559年(永禄2)に築城、現在の城は木造で1933年(昭和8)に再建されたものです。城へ登れば八幡の町が一望できます。また、吉田川沿いは新橋、更に八幡大橋までの間が石畳の「吉田川親水遊歩道」となっていて、澄んだ水の流れと一緒にそぞろ歩きをすると、また、一味違った郡上八幡の町を知ることができるのではないでしょうか。
新町通りの南にある「やなか水のこみち」は、吉田川の川石を敷き詰めた水の流れる風情ある小路です。別名・美術館通りとも言われ、近くには「奥美濃おもだか家民芸館」「斎藤美術館」「心の森ミュージアム遊童館」と3つの美術館があり、時間があれば是非立ち寄ってみたいところです。
ここから狭い路を南へ少し行くと願蓮寺、更に東へ行くと立町で、郡上本染め「渡辺染物店」があります。今のご主人は14代目。県の重要無形文化財に指定されています。家の中には天保年間から使い続けている藍かめが並び、藍の匂いを漂わせています。郡上八幡の町には至る所に用水がはりめぐらされていますが、ここでは乙姫川水系の用水が活躍、せぎ板で塞き止めて使われています。豊かで清らかな水がしっかりとここでも生かされていました。
乙姫川沿いを北に進むと国の登録文化財「郡上八幡旧庁舎記念館」です。歴史的建造物で1936年(昭和11)に建てられ、1994年(平成6)まで利用されていた八幡町役場の建物を改装。レトロな洋風建築の内部には、気楽に利用できる無料休憩所、観光情報を提供してくれる案内所や特産品の販売コーナー、郷土料理が味わえる食事処などがあります。
この建物の入口手前に、「水舟」があります。それではこの「水舟」について簡単にお話しましょう。町の中に点在する「水舟」は約400年前に生まれたといわれています。竹樋やパイプなどから自宅に引き込まれた湧水は、段差のある水舟に導かれます。一番水槽のきれいな水は飲用水として、また、食べ物を洗うのに使われ、2〜3槽目は汚れた食器などを洗浄するために使われ、そののち魚などのいる鑑賞池に流し込みます。食器を洗って出た残飯などは、ここに落とされて魚たちの餌となります。水舟を通った水は、裏庭の畑で使われたりして、最後に川に流されていきます。 豊かな水であっても決して無駄にはしません。水舟のほとんどは個人の敷地内にあり、あまり目には付きませんが、観光用に設置されたものは町のあちこちにあり、歩き疲れた観光客の乾いたのどを潤すのに一役かっています。
この建物のすぐ西側を吉田川が流れていて、ここに架かっているのが「新橋」です。この橋は夏になると地元の子供たちが飛び込みを競うことで有名な橋です。川面までは約12m、青々とした透明な水がすべるように流れています。テレビのニュースや旅番組でご覧になったことがあるかと思います。
記念館の東にあるのが寛文年間に出来た用水「いがわ小径」で、民家の裏側に清流を引き込んだ八幡町でも最も大きい島谷用水に沿った生活道路で洗濯場が3箇所あります。この用水は地元住民により大切に管理され、防火用水として、また、野菜を洗ったり冷やしたりする生活用水として親しまれてきた水路です。その美しさからアマゴ、イワナなどの渓流魚や鯉が泳いでいます。衣類をすすぎ洗いをしているおばあさんが、この用水は吉田川の上流から引き込んでいるのだと教えてくれました。
郡上八幡の町では、まめバス(市街地循環バス)が走っています。1回100円で、1周1時間です。このバスを利用して町のあちこちを見学するのも良いのではないでしょうか。また、郡上八幡の名所めぐりができる観光人力車もあります。
いつの間にか帰りのバスの時間が近づいていました。私達は少し早めですが、こちらへ来たとき下車した「郡上八幡城下町プラザ」に戻ることにしました。
郡上八幡の人々は古くから天然の恵みである水を生活にうまく取り入れ、豊かな水に甘えることなく大切にしながら独自の文化を育んできました。今回は短時間ではありましたが、普段は気づかない水の大切さを少しは知ることのできた近場へのワンデー・トリップでした。
清流・長良川の上流である郡上八幡一帯のアユは古くから「郡上鮎」としてその品質の高さと確立された流通経路により、全国にその名が知られています。その「郡上鮎」がこのたび地域団体商標として登録され、その代表である郡上漁協に特許庁から登録証の授与がありました。
郡上八幡観光協会のホームページ http://www.gujohachiman.com/kanko/
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・・旅を終えて・・・
実は今回は500円ポッキリの「バスの日記念 ONE-DAY FREE乗車券」で行ってきました。(*^_^*)
この乗車券は岐阜バス全線どこまで行っても、何回乗り継いでも一人500円。利用日は9月20日(木)・21日(金)・22日(土)のいずれか一日のみ有効、ただし高速バスは利用できないというものです。
普通なら一人当たりの片路のバス料金は、岐阜市内は200円、岐阜バスセンターから郡上八幡までは1480円、併せて往復3360円です。それがこの乗車券を使うえば往復500円のみ、随分、お値打ち、これは儲けものという訳です。
ところが、ドッコイでした。久しぶりのバスの旅、胸膨らまし、岐阜バスセンターに行ってみると郡上八幡行きは長蛇の列ではありませんか。いゃ〜、まいりました。結局、往路は満員の乗客、揺られながら2時間立ちんぼでした。バスに2時間も立って乗っていたのは思い出しても記憶がありません。郡上八幡へ着いたときは本当にヤレヤレでした。とにかく、どこでもいいから直ぐにでも座れるところへと近くにあったうなぎ屋さんに飛び込みました。中は素敵な和室になっていました。好きなうなぎだったせいもあり、食べているうちに疲れていた身体も甦り元気回復、郡上八幡はこの日も30℃を越す真夏日、しかも、2時間近くも歩ましたが、おかげさまで疲れもでず、なんとか大丈夫でした。
今回は水をテーマに郡上八幡の町を散策してみました。いまも爽やかな音を立てて街の中を縦横に流れている御用用水は、今から400年も前に当時の城主が防火の為に、また、城下の下御殿や家老屋敷にも水を供給するために、4年もかけて築造したものだったのです。(あらじい)
郡上八幡行きのバス、私も勿論、座席には座ることが出来ませんでした。バスの中は満員でしたが、降車口のドアーの前のステップに腰を下ろす僅かなスペースがありましたのでお尻は痛かったですが辛抱してそこに座っていきました。帰りはどうしても座って帰りたかったのでバスの発車の45分位前には「郡上八幡城下町プラザ」に戻ってきました。やはり、かなりの人がすでに岐阜行きのバスを待っていました。来たときと同じく私たちと同年配の人が多いように思えました。中にはこちらへ来たバスでは座れることができず疲れてしまい、どこへも行かずお土産を買い食事をしただけという人もいました。万が一、座れないといけないと、先ずはこの奥の終点まで行くバスに乗り、終点から岐阜行きのバスに乗りトンボ帰りをすることにしました。お蔭様で作戦成功、帰りは発車から座席に座ることができ、いつの間にか寝てしまいました。気がついたときはもう岐阜の市内でした。往きも帰りも1時間に1本くらいしかないこのバス、少し早い時間の帰宅でしたが、二人とも思ったより疲れることもなく、無事、予定の時間に帰って来ることができ、安堵しました。でも、もしも、疲れが出るといけないと当日は早めに床に就きました。
郡上八幡は何度も行っていますが、せせらぎを聞きながらのんびりと歩くと心が癒される素敵な町です。9月下旬になって夏の風物詩・郡上おどりも終わった郡上八幡ですが、観光客も結構来ていました。今年はいつまでも暑く、歩いていても汗が出ました。ところどころにある水舟で水を飲みましたが、確かに郡上の水は冷たくて美味しかったてす。水がいいので食べ物も美味しいですね。いつもは平甚のおそばを食べるのですが、今回は初めて吉田屋のうなぎにしました。あらじいは長焼き、私は丼にしましたが余りくどくなく味は上々、値段もそこそこでした。(あらばあ)
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| 旅 程 (岐阜バス) | 食事 | |||
| 1 | 9/20 (木) |
岐阜バスセンター9:34---関市---美濃市---11:36郡上八幡城下町プラザ---(昼食・街中散策)---郡上八幡城下町プラザ---岐阜バス八幡営業所---郡上八幡プラザ14:52---美濃市---関市---16:53岐阜バスセンター---JR岐阜駅 | / / / |
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私たちが買ったお土産
そばなじみ(えのき茸・そばの実・かつお節など)250グラム入り 郡上市八幡町 そばの平甚