2007年の旅



岐阜県池田町・大野町のさくら

正光寺の大桜、霞間ケ渓公園、寺岡山荘のしだれ桜、禅蔵寺のしだれ桜、大津谷公園、
平安寺の桜、雲上の桜(毘沙門さんの大しだれ)、揖斐二度ザクラ



2007(平成19)年4月6日(金)


岐阜市から車でおよそ30分強、まろやかで深い味わい香りの高い高級茶で親しまれている美濃揖斐(いび)茶。このお茶の産地としても知られている岐阜県揖斐郡池田町の山麓には、国の名勝天然記念物に指定されている「霞間ケ渓(かまがだに)の桜」をはじめ、隠れた桜の名所が随所にあります。また、揖斐川を挟んだお隣の大野町には、大正12年、国から天然記念物に指定された桜「揖斐二度ザクラ」があることから、今日は、暖かい陽気にも誘われ、久しぶりにネットの友人と二人でドライブを楽しみながら、花見のはしごをしてきました。


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霞間ケ渓公園

春の訪れとともに渓流沿いに山桜、吉野桜、枝垂れ桜など数多くの種類の桜が、一斉に咲き誇ります。おおよそ200年も前の天保年間から続く桜の名勝です。昭和3年には、国名勝天然記念物に、また平成元年には全国の桜百選に指定され、桜の花が咲く様子を遠くから見ると、まるで山に霞がかったように見えるところから、「霞間ヶ渓」と呼ばれるようになったと伝えられています。なお、霞間ケ渓公園の中段あたりには幹周り2.65mの江戸彼岸桜・霞間ケ渓大桜があります。見ごろは3月下旬〜4月上旬。 岐阜県揖斐郡池田町藤代
霞間ケ渓の桜1 霞間ケ渓の桜2
霞間ケ渓の桜3


大津谷公園

渓流沿いに位置する大津谷公園は、山桜、シダレザクラなど500本の桜が咲き、花見の名所として地元に愛される自然公園です。この公園一帯は茶畑の中に願成寺古墳群、縄文晩期遺跡等が展開し、山麓遺跡地帯の中核をなしています。4月上旬。

岐阜県揖斐郡池田町宮地
大津谷公園の桜1 大津谷公園の桜3
大津谷公園の桜2


寺岡山荘のしだれ桜 正光寺の桜 禅蔵寺のしだれ桜 平安寺の桜
寺岡山荘のしだれ桜
3月下旬。江戸彼岸系の桜。幹周り1.47m。管理が行き届いていて立派な桜です。
岐阜県池田町霞間ケ渓
正光寺の大桜
3月下旬。天にも届くような巨龍を思わす雄大な山桜は、樹高3mを越す老木。
岐阜県池田町片山
禅蔵寺のしだれ桜
3月下旬〜4月上旬。禅蔵寺は土岐頼忠の菩提寺道路際のベニシダレが美しい。
岐阜県池田町山麓沿い
平安寺の桜
4月上旬。ここの桜では、秋から冬に咲く十月桜の一種、幹周り80cmの霜月桜が有名。
岐阜県池田町舟子


雲上の桜1 雲上の桜2 雲上の桜(毘沙門さんの大しだれ)

池田町指定文化財。
西濃地方きっての大老桜。赤坂より中山道を分かれ、池野追分から杉野への渡しへ至る道は、古くから谷汲山華厳寺へ至る巡礼街道でもありました。
その街道近くにある毘沙門院。そこの境内に、推定樹齢500年といわれ、樹高10m、胸高周囲3mの県下でも希なエドヒガン系しだれ桜の大木が今も往時を語るかのようにたたずんでいます。満開時には花を付けた枝が入道雲のように見えることから、いつしか「雲上の桜」と命名されたそうです。 
近くの畑で草取りをしていたおばちゃんが、「この桜は花が早く咲くので、どうせ見に来るなら、3月に来にゃアカンわ〜」と言われてしまいました。

岐阜県揖斐郡池田町東町 


揖斐二度ザクラ1 揖斐二度ザクラ2 揖斐二度ザクラ3
揖斐二度ザクラ

大正12年に国の天然記念物に指定。
初代は1833年暴風雨で倒れ、根元から出た2代目の若芽も1934年に枯れ、根元から成長した3代目が現在の桜です。
ヤマザクラの変種で一本の木に一重と八重の花を咲かせる珍しい桜で、外側が散り始める頃、花芯に次のつぼみが現れ、二段に咲きます。この揖斐二度ザクラは、畑の中に土盛された上磯古墳群近くにあり、見ごろは4月中旬〜下旬。

岐阜県揖斐郡大野町南方


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・・・旅を終えて・・・

あらじい今年の桜の開花予想は、気象庁も大変難しかったようでしたが、私達の住む美濃地方では、今年も4月に入ると各地の桜が競うように見ごろを迎えました。ただ、全体的に花数が若干少ないのが気になっていました。
岐阜市の周辺にも、桜の名所と称する所は結構ありますが、今回はホームページ開設当時からのネット友達である鵜沼宿の住人さんをお誘いして、岐阜市の西方、揖斐川の西に位置する池田山山麓付近の桜を見に男二人で出かけました。私は鵜沼宿の住人さんの車に便乗させていただいて。
そもそも、この地を選んだのは、古くから全国的にも有名な桜の名勝である「霞間ケ渓公園」があること、それと、もうひとつ、昨年から図書館などで調べていた岐阜県の一本桜や古桜が、このあたりにも点在していることが分かり、それじゃ〜実際にこの目で確かめてみようという気持ちが次第に高まってきたからです。
最初に行ったのは、日帰り入浴で人気のある温泉施設・池田温泉の南東に位置する正光寺。狭い道を迷いながらたどり着きました。ここの「正光寺の大桜」は、とても背の高い貫禄のある山桜でしたが、花は既に散っていました。その後、有名な「霞間ケ渓」を散策、続いて「禅蔵寺のしだれ桜」を見に行きました。ここには、しだれ桜は何本かあり、美しく咲いてはいましたが、あまり手入れは行き届いていないのか雑然と生えていたように感じがしました。ただ、この寺には、町の重要文化財にもなっている坂本積み(苔の元)という技法で構築された石垣が今も残っていていました。 その後、直ぐ近くの「大津谷の桜」を見てから平安寺に向いました。幹の太いソメイヨシノが寺に隣接する墓のあたりに何本か美しく咲いてはいましたが、ここの桜はなんといっても「平安寺の霜月桜」です。それらしき桜の木は境内にありました。咲く時期はとうに過ぎていましたので、勿論、花は咲いていませんでしたが、この桜は9月から咲きはじめ、11月をピークに正月過ぎまで、チラホラ咲き続ける珍しい桜で、町にとっても貴重な一本だそうです。
今回訪れた桜の名木は、いずれも寺院にありました。これらの寺院のほとんどが同じくらいの高さの”ふれあい街道”に沿った山麓にあり、眼下に広がる民家を見守るかのように適当な距離をおいて建っていました。
霞間ケ渓公園や大津谷公園の桜は情報どおり丁度満開でしたので、観光バスで訪れる人々に混じり、花見を堪能しました。しかし、しだれ桜のほとんでは既に見ごろを過ぎていて、同じ地域でも咲く時期が全く違うことを改めて知らされました。霞間ケ渓公園に隣接している「寺岡山荘のしだれ桜」や池田町役場の近くにある「雲上のしだれ桜」は、私たちの来るのを待っていたかのように、僅かに花を残してくれてはいましたが、全体的にはほとんどが葉桜状態でした。少なくともこの2本は、来年に再度訪れ、美しい姿を見たいものだと思いました。
最後に寄ったのは、さほど大きくもない大野町の「揖斐二度ザクラ」。でも、この桜は一本の木に一重と八重の花を咲かせるとても珍しい桜で、この木で三代目。80年以上も前の1923(大正12)年に国の天然記念物に指定さたことがプレートに記されていました。周囲は畑でしたが、近くには大きな老人ホームがあり、お年寄りが5・6人、車椅子に乗って見に来ていました。中日新聞社の若い男性記者も取材に来ていました。新聞などの報道では”5分咲き”となっていましたが、これは二度ザクラを囲むように咲いている数本の桜のことで、二度ザクラ自体は、まだ10輪ほどしか咲いておらず、”咲き始め”という感じでした。
鵜沼宿の住人さんとは、今は下呂市に吸収されましたが、萩原町や小坂町にも素晴らしい一本桜や古桜があるということで、こちらも是非、見てみたいということになり、来週か再来週にでも時間を見つけ、また出かけることになりました。(*^_^*)
今回は、旅というほどのものではありませんが、私達の郷土にも、今まで出会ったこともなかった、また、知らなかったこんなすばらしい桜の木があることを知り、なんだかとても嬉しくなりました。この旅行記をご覧になり自分もこんな桜を見たいと思われた人には参考なるのではと思い、また、自分自身の記憶にもとどめたいと掲載させて頂きました。(あらじい)



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