2005年の旅ロゴ


春日神明神社彼岸ザクラと墨染めの桜

水と踊りの町・郡上八幡に2本の老桜を訪ねる


2005(平成17)年4月16日(土)


「水」と「郡上おどり」で知られる郡上八幡(ぐじょうはちまん・岐阜県郡上市八幡町)は、奥美濃地方にあり、山々に囲まれた谷あいにある城下町です。この小さな町には、あまり世間には知られていない2本の古桜があります。私たちも勿論まだ見たことがありません。今回はこの古桜に会うため、はるばる岐阜から郡上八幡行きのバスに乗り出かけることにしました。
1本は郡上八幡の中心地よりはるか手前の小さな集落にある樹齢700年の「春日神明神社彼岸ザクラ」、もう1本は町の中の公園にある樹齢400年といわれる「墨染めの桜」です。
岐阜市内から郡上八幡までのバスの所要時間は約2時間、高速バスでも約1時間半の道のりです。


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春日神明神社彼岸ザクラ 樹齢700年 岐阜県天然記念物

郡上市八幡町吉野(名津佐)にある神明春日神社の彼岸ザクラは、八幡町内で一番早く開花します。清流長良川の眺望がすばらしい民家の裏山の斜面にどっしりと構えて見下ろしているこの老木は、露出した大きな根っこが大地をはい、枝は自然にたくましく伸び、太い樹の形は実にみごとで毎年美しい花をつけることから、名津佐(なづさ)地区のシンボルとなっています。長良川、長良川鉄道と並行して走る国道156号の岐阜バス八幡線名津佐下車、徒歩約5分。
春日神明神社彼岸ザクラの標柱 春日神明神社彼岸ザクラ 4 春日神明神社彼岸ザクラ 3


墨染めの桜(エドヒガンザクラ) 樹齢400年

郡上市愛宕町、愛宕公園内に八幡城を築いた城主遠藤家の二代目遠藤慶隆が植樹したという古木。遠くから眺めると花弁のまわりが墨を刷いたように黒く見えるところから、この名前がつけられました。岐阜バス八幡線愛宕公園前下車すぐ。
墨染めの桜 1 墨染めの桜 2
墨染めの桜 3



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郡上八幡のさくら
八幡小学校のさくら
八幡小学校 樹木医によって蘇生された桜
安養寺のさくら
安養寺
愛宕神社のさくら
愛宕神社
愛宕公園 1
愛宕公園入口
愛宕公園のさくら 2
愛宕公園


郡上八幡の名所

郡上八幡は四方を奥美濃の山に囲まれ、町の真ん中を吉田川と小駄良川が流れ、
町はずれの郡上大橋で長良川と合流する城下町。 いまでも江戸時代につくられた用水路が街中を縦横に流れている。
遊童館
遊童館
自然の木や葉を使った郡上八幡出身の創作アート作家・水野政雄氏の作品を展示。
郡上おどりの碑
郡上おどり碑
「郡上おどり」は年間35万人あまりの観光客が訪れる夏の風物詩。日本三大民謡のひとつで国指定重要無形民俗文化財。
郡上八幡城下町プラザ
郡上八幡城下町プラザ
町並み散策の発着点。観光案内所もあるバスターミナル。町を紹介するビデオもある。
愛宕公園前バス停
愛宕公園前バス停
宗祇水
宗祇水
全国名水百選1号に選ばれた連歌の宗匠・飯尾宗祇が飲愛した清らかな湧き水。
やなか水のこみち
やなか水のこみ
町の中心に整備された憩いのスポット。
愛宕公園
愛宕公園
市街地の南東に位置する公園で、桜の名所としても親しまれている。
いがわ小路
いがわ小路
八幡でいちばん大きな島谷用水に沿って続く生活道路。
吉田川
吉田川
市街地の中央を東西に流れる長良川の最大の支流。
用水装置
水飲み場をかねた用水の流れる角度を変える装置
用水路
用水路
町を縫うように流れる水路は六代目城主遠藤常友によって整備された。
さんぷる工房
食品サンプル創作館さんぷる工房
本物そっくりの食品サンプルに挑戦できる。
八幡城
郡上八幡城
標高354mの八幡城天守閣からは郡上八幡の町が一望のもとに見渡せる。
斉藤美術館
斉藤美術館
江戸時代の豪商、斉藤家の所蔵する美術館。


郡上八幡についてもっと詳しく知りたい方は、「ようこそ郡上八幡へ」のホームページをご覧下さい。


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・・・旅を終えて・・・

あらじい今年、岐阜市の桜(ソメイヨシノ)は4月2日に開花した。昨年より9日、平年より4日も遅かったが、散るとなると早いもの、昨日あたりは既に葉桜に近い状態になってしまった。
ところが奥美濃の郡上八幡の桜は丁度今が見ごろとのこと、しかもここには桜の古木が2本もある。
あらばあ(わたしのかみさん)の体調も今日は良さそうで、「気分転換にもなるし、バスに乗ってのんびり出かけようか」と話したら、「OK」とのこと、早速、岐阜バスセンターへ。
バスの乗客は私たちを含めても5・6人しか乗っていないが、車窓から眺める街道沿いの桜並木や山のところどころに咲く桜はどこも満開で美しい。
老桜の1本目は、岐阜から約1時間半、村人の姿も見えない小さな集落の神社にある樹齢700年といわれる「彼岸ザクラ」。この桜の木は農家のすぐ裏にある山の斜面にあった。ごつごつとした太い幹は長年風雪にも耐えながら生き続けてきた歴史を感じた。花はピークをやや過ぎていたが、小さな花びらは太陽の光を浴び見事に咲き誇っていた。2本目の老桜は、郡上八幡町の中の公園の片隅にあった。小さな柵がこの老木を取り巻いていた。エドヒガンザクラだから、ソメイヨシノのような華やかさはないが、謙虚に奥ゆかしく青空に向かって枝を張りどうどうと咲いている。樹齢約400年、八幡城主遠藤慶隆が植えたといわれる古木「墨染めの桜」は、長い長い郡上八幡の移り変わりを静かに眺めてきたに違いない。二度にわたる大火も、郡上百姓一揆などの悲しい出来事も、そして夏になると毎年、町民がこぞって夜を徹し踊るあかす「郡上おどり」も・・・。
町は丁度、今日が春祭り、あちこちで大勢の可愛い子供が祭りのはっぴを着て楽しそうに神輿を担いでいた。観光客もいたる所で見かけ、町全体が活気にあふれていた。私たちもその観光客に混じり水の町を散策した。
見学も終わり、帰りのバス停に向かって歩いていると後方から突然、「あらじいさん!」と大声で叫ぶ若い女性の声がした。一瞬、耳を疑ったかが、振り返ると、なんと、ハルルさんではないか。彼女はHPを作りはじめたころからの郡上市(旧明宝村)に住むメールフレンド。直接会うのはもうかれこれ3年ぶり。お互いに感激した。現在は地元の金融機関でプログラマーとして活躍中、さらに休日は家の民宿を手伝っているとか。親切な彼女は仕事の途中にもかかわらず、われわれを自分の運転する左ハンドルの車に乗せてくれた。そして、はるばるバス停まで送ってくれた。(あらじい)


あらばあ郡上八幡は岐阜からバスで行くと片道約2時間、この時間は新幹線なら東京まで行ける時間に相当すると思うと県内といえど結構長い旅である。バスの車窓からは、ようやく新芽が吹き出したばかりの奥美濃の山並み。時折、満開の桜が目に映る。また、道路の直ぐ脇を平行して流れる清流長良川がきらめき美しい。
私たちは神明春日神社の彼岸ザクラを見て、バス停に戻って気がついた。土・日は1時間から2時間に1本しか通らないバスダイヤだった。次のバスは1時間半後にしか来ない。このあたりは民家が少々あるくらいでほかにはなにもない。やむなく1区間歩くことにした。車がスピードを出して行き交う国道を1キロ歩いたか2キロ歩いたかは定かではないが、汗をかきつつようやく次のバス停にたどり着いた。バス停のお世辞にも綺麗ともいえない古びたベンチに二人並んで腰を下ろし1時間後にしか来ないバスを待った。しかし、この時間は意外と早く過ぎていった。二人の会話がはずんだからだ。普段は話さないいろんなことを話し合った。冗談も言い合った。これはふたりにとって思わぬ収穫だったような気がした。
郡上八幡の愛宕公園に着いたときは既に午後1時を回っていた。園内の桜は丁度満開。同じ岐阜県内でも岐阜市と比べると5日から1週間ほど遅いようだ。
この郡上八幡、昔は本当にひっそりした山の中の田舎町だったが、最近では夏の郡上踊りのシーズン以外でも大勢の観光客が絶えない。郡上八幡旧庁舎記念館で簡単な昼食をとってから町の中の桜を眺めながらこの町の観光コースを、川のせせらぎを聞きながら積極的に見て回った。
最近、体調がいまいちの私であるが、そんなことも忘れ久しぶりにすがすがしい一日を過ごせたように思った。どんな小さな旅でも、やっぱり旅はいい。(あらばあ)


サクラ


ス ケ ジ ュ ー ル 食事
4/16
(土)
岐阜バス新岐阜パスターミナル---(岐阜バス八幡線)---名津佐★春日神明神社・ヒガンザクラ---(ウオーキング約1km)---東乙原---(岐阜バス八幡線)---愛宕公園前★郡上八幡散策(愛宕公園、愛宕神社・墨染桜---八幡小学校---いがわ小路---郡上八幡旧庁舎記念館・昼食---新橋---古い町並み---城下町プラザ---肉桂玉の桜間見屋---宗祇水---さんぷる工房---やなか水のこみち---おもだ家民芸館---遊童館---斉藤美術館---日吉神社)---岐阜バス八幡バスセンター---(高速バス)---新岐阜



・・・桜間見屋の黒肉柱(飴菓子・桜間見屋)



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