みなさま、お久しぶりでございます。
長い間、更新もしていませんでしたが、いろいろネタはとってありました。しかし、書く時間がなかったために、サボっておりました。
このたび、私が4月も半ばという桜も散り切った頃にインフルエンザにかかったので、これは特筆すべきこと!とホームページに上げることにいたしました。今年のインフルエンザ対策にお役立てください。
インフルエンザは寒さに震える冬にしか流行らないものだと思っていた。しかし、その認識は間違っていた。冬に"大"流行しやすい、というだけで、春にも流行するものだった。
私は、37歳にして、季節はずれのインフルエンザにかかってしまった。
ここでは、
- 大人がインフルエンザにかかったらどういう症状をおこすか
- 予防接種の必要性
- インフルエンザ患者を抱える家族の対応
について述べたい。
まず、症状の経過から順を追って述べよう。それはもうヒサンな状態だった。
<第1日目>
起床時、肩の詰まったような重いような、風邪の前兆と思われる症状があった。前にこういう症状におちいったとき、サロンパスサーティ(肩にペタッと貼る肩凝り緩和シール)を使ってビタミン剤を飲んだら、復活したのを思い出して、今回もそのようにした。なんてったって、今日はマサミツの幼稚園でのクラス委員を決める会合があるし、午後からはリョウとタイの1歳半検診もある。風邪にかかりそうな雰囲気の身体を元気体にひきもどすべく「元気だぴょーん!」とポーズをとった。
掃除洗濯を終わらせ、リョウとタイを、子守りに来てくれたばばちゃんに預けて、会合を済ませ、マサミツを連れて幼稚園から帰った時、一応測ってみた体温は37.3℃。
「ウッ!測らなかったことにして1歳半検診に行こう!」と繰り出した。
しかし、ツインベビーカーがいつもにも増して重い。信号待ちの度に、体を休めるために路上に座り込んだ。
積み木を5つ重ねるとか、ワンワンはどれ?とかいう質問に、親が手出ししたいのを必死でこらえる1歳半検診が終わった時には、もうへとへとだった。
実は、マサミツを幼稚園に送るのを兼ねて仕事にでかける夫に、「風邪ひいたかもしれん、早よ帰れたら、帰ってきてな」と言ってあった。
検診から戻って布団に倒れ込んで1時間もすると、優しい夫はポカリスエットを買って帰宅した。さすがぁ!おとうさん。
その時、熱は38.5℃に上がっていた。体の節々が痛い。頭痛もひどい。薬箱までの何歩かさえ、立って歩く気にならなかった。「元気だぴょーん!」も完全撤回。
それにしても、ここまで熱が出たのは何年ぶりか記憶にない。「もしや!」という危惧も手伝って、渾身の力をふりしぼってお医者さんへ行くことにした。
先生は、私の自覚症状を聞いてインフルエンザかも知れない……と、鼻と喉の奥から採った粘液を20分培養してインフルエンザ判定をして下さった。
「あー。出ましたね。陽性です。」
つまり、ただの風邪じゃなく、私はインフルエンザにかかってしまった!宣言。嗚呼、予感的中、悲惨宣告、闘病宣言、感染恐怖。
ここで、インフルエンザについて先生から聞いたことをまとめておこう。
潜伏期間は1〜2日であり、短時間で高熱(38.5℃以上)が出、全身の関節が痛く、頭痛もひどいのが身体的特徴。保温をしつつ水分補給をし、安静を保つことが必要。病状はおよそ7〜10日ほどで完治する。熱が下がってから丸2日経過すると他人への感染はしない。
インフルエンザにもAとかBとか型があるが、菌は脂漏性のものなので石鹸でよく手を洗うこと。感染経路は空気感染。人前でのくしゃみや咳は厳禁。マスク着用。
普通の風邪のような、喉の痛みや鼻水の症状は、後になってから出てくる。
一番にこどもたちへの感染を恐れたが、3人とも昨年11月から2回にわたって予防接種を受けさせていたので、私のインフルエンザがうつったとしても、普通の風邪程度の症状で済むらしい。
私も予防接種を受けておけばよかった……。ちょっと悔やんだ。だって、小児科の先生に、親も予防接種を受けるべきかどうか尋ねた時は、老人でもない限り、大人は抵抗力があるので、たとえうつったとしても大丈夫でしょう、という答えだったのだ。ひとりあたり3000円ほどの予防接種料を、私の分、けちったばっかりに、今回の診察と薬代に3550円支払うことになろうとは……トホホ。
先生から、吸うことによって喉の粘膜から吸収させ、体内に入ってから24時間後には100万倍にも増殖するといわれているインフルエンザ菌をやっつける粉薬と、解熱剤、咳止め薬、関節痛を緩和する薬をもらった。
「ごめーん。やっぱりインフルエンザやった!どうしよー。」
帰宅して開口一番のセリフに、夫は、
「ゲー!!!どうすんねん!?こいつらは予防接種してるけど、ボクは!」と言った。
ああ、そうだったのね。でも、ヘロヘロの体をなんとか立たせている私は、そんなことはどうでもよかった。こどもも夫もどうでもいい。とにかく、寝さして!しんどいんじゃー!と、思っていても口に出すエネルギーさえない自爆状態だった。
そこに、「姿が見えへんかったけど、どこへ行ってたんや、淋しかったやんかぁ、おかあちゃん!」と言いたげな涙目でリョウが「アー!」と足に絡みついてくる。サイテー。
夫は、私がお医者さんへ行っている間に、こどもたちにご飯をたべさせてくれていた。よくできた夫だった。
その夜、4畳半の部屋に隔離された私は、冬物パジャマの下にシャツを着、毛糸のベストとカーディガンを着込んで、掛け布団と3枚の毛布にこたつを強にセットした布団の中でもガタガタ震え、眠れなかった。体温は39.4℃まで上昇した。ポカリスエットを飲みに起きた時、コップに歯が当たり、カタカタ音を立てた。再び布団に入ろうとした時、膝から下と肘から下がしびれて硬直した。もう、どうしたらいいかわからず、別室で寝ている夫を呼んだが、聞こえないらしく、泣きそうになった。たぶん、高熱のせいだったのだろう。しばらくするとしびれも硬直もおさまり、安心したが、腰の痛みはひどかった。氷枕はすぐにぬるくなってしまう。あまりに寒いので、もうひとつこたつを出してきて、強にセットし、抱いて寝ることにした。
そして、少しウトウトしたところで朝が来た。
<第2日目>
熱は解熱剤を飲んでいても37.6℃〜38.5℃の間を往復した。しっかり眠れなかったが、体を横にしてじっとしていたからか、昨日よりも少し楽なようだ。
昨夜電話で応援を頼んでおいたので、ばばちゃんが朝早くから来てくれた。夫は、マサミツを幼稚園に送り、その足で仕事に行き、マサミツを拾って午後2時には帰って来てくれた。
私は味のわからないまま、おうどんを食べ、なるべくリョウやタイに会わないように、4畳半の部屋(夫は"バイキン部屋"と呼ぶ)に閉じこもり、寝た。
昼間からお布団の中でヌクヌクできるし、邪魔しに来るおチビはいないし、上げ膳据膳だし、夢にまで見たひとりの時間なのに、インフルエンザじゃあどうしようもない。
<第3日目>
熱は少しずつ下がる。しかし、微熱になったと安心し、こまめに起きたりすると、38.2℃くらいまで上がってしまう。体の節々が痛いのは、若干楽になったが、だるさが加わった。食欲はないが、とにかく押し込むように食べる。早く体力を回復しなければならない。
夜には、体温は37.2℃まで下がり、落ち着いたので、こどもたちが寝静まってからお風呂に入った。
マスクをした母にでも、リョウやタイはへばりつき、抱っこをせがむ。汚い顔や髪のままでは気が気でない。
<第4日目>
熱はようやく下がった。普通ならもっと発熱がつづくらしいが、抗インフルエンザ薬のお陰で早く治りそうだ。
ベランダでの洗濯物干しもゆっくりならできる。
その後、体全体がなんとなしにダルかったり、喉はあまり痛くないが、鼻水が出たり鼻が詰まったりする症状が出たが、発病後約1週間でインフルエンザは完治した。
家族へのインフルエンザ感染は、私がバイキン部屋へ隔離されていた(実際には、ちょこちょこ部屋から出たので完全隔離ではなかった)ので、まぬがれた。
ただし、私が寝込んでいる間に、寒い日が続いたので、こどもたちは風邪をひき、熱を出し、鼻水も出し、咳もした。
母親というものは同じ部屋にこどもが寝ていると、お布団を抜け出していないかしょっちゅう気になって目覚め、追いかけ追いかけ布団を掛けてやれるが、父親は、自分が寝付いたら熟睡モードに入り、おしっこのために自分で起きるか、妻に「いびき!」と怒鳴られない限り目覚めることはないらしい。
こどもたちの風邪がひとくぎりつくと、夫は下痢を伴う風邪をひいた。私が寝込んでいる間、仕事を休んでこどもたちの面倒と家事を引き受けた疲れと、疲れが解消されないまま大阪まで歌舞伎を観にいった無理(これはまぎれもない自業自得)と、研究室恒例春のハイキングでバーベキューをしたのが原因のようだ。
夫の風邪はともかく、こどもたちが風邪くらいですんだのは、インフルエンザの予防接種を受けていたからだろう。あまりに予測される流行時期を過ぎてのインフルエンザ感染だったので、こどもたちの予防接種効力も薄れていたかと思われるが、年齢が低く、はじめての接種ということもあり、2回の接種(ワクチン注射)によって免疫をつけたので、助かったといえる。
初めての子であって、保育園生活などの集団生活をしておらず、人ごみに頻繁に出掛ける習慣のない場合は、インフルエンザの予防接種は必要ないかもしれないが、我が家のように、上の子が幼稚園で集団生活をするようになり、まして、送り迎えに下の子を園に連れて行くようなケースが考えられる場合は、こどもたち全部に予防接種を受けさせる方がいいと勧められた。その通りにしてよかった、とホッとしている。
それにしても、私の小学生の頃は、学校で毎年インフルエンザ予防接種を受けさせられ、ぜんそくの持病などで注射をパスできる男の子のことを羨ましく思っていた記憶があるが、いつから集団予防接種がなくなったのだろう。
後で聞いた話だが、知人の小学校4年生にもなる男の子は、今年インフルエンザで10日間入院し、髄膜炎の疑いもあるとかで骨髄液まで採取された(結果は白)そうだ。
これから3人のこどもたちが小学校生活を終えるくらいまで、インフルエンザ予防接種を予定しなければならないのは、なんとなくしんどいな。
インフルエンザにかかったら、とにかく家族からは離れよう。いくら泣き付いてくるふたごがいようとも、部屋に閉じこもり、お布団をかぶって安静にして、早く治りますようにと祈ろう。
お茶、ポカリスエット、マスク、体温計、時計、タオルを枕元に置いてエネルギーが溜まるのをひたすら待つ。
4歳半になったマサミツには、おかあさんはすっごい熱があって、とってもしんどくって、みんなにうつすかも知れない病気なので、違う部屋で早く治るように一人で寝ることを説明して、おとうさんの言うことをよく聞き、いい子でいるように言い聞かせた。
それにしても夫は、マサミツのお弁当を2日も作ってくれたし、ちょうど、どうしても出席しなければならない会議や、会わなければならない人がおらず、家に仕事を持ってかえって来られる状態でよかった。病気をするのもタイミングが大切ってことだ。
ばばちゃんにいたっては、ちゃんとインフルエンザ予防接種を受けておいてくれた。本当に頭が下がる。
今回の教訓。
- 今年は、私もインフルエンザ予防接種を受けよ!大人は1回接種でいいそうやし
- もしや風邪か?と思った時には、その時点で予定を変更して体力温存しよう
- 夫の家事能力・育児能力を今以上に高めてもらうよう切磋琢磨を応援しよう(普段から家事・育児に今以上に参加してもらうんだ)
かくして、私は元気だぴょーん。しかし、こどもたちの風邪と夫の風邪をひきずり、ゴールデンウィークは家で、おうどん、おそば、おかゆ、雑炊……でした。チャンチャン!
おそるべし!インフルエンザ。