8.4 ふたご育児テクニック(4)−便利グッズ―ミルク・掃除・洗濯・食事


 

この節では、私が勝手に、家の中にあるちょっとしたものを、育児にからめて斬るコーナーだ。まったく私の主観だけで語る偏見、えこひいきのオンパレード。

「絶対に育児に必要だ!」とか「これがなければ育児や家事はできない」というグッズの紹介ではないのであしからず。

よって、語る順序は不同である。

ここに挙げたものの他にも、いいものがあるとか、反対にそれはダメだよ!というようなコメントがあれば、お教え願いたい。

★ミルク関連★

「60℃ポット」

私が使っているのはZ印製の2.2リットル容量のポットだ。浄水を入れてコンセントを差すと、沸騰して保温できるだけなら、なんの変哲もないポットだが、これは、沸騰させてから60℃まで温度を下げて保温する機能がついている。

離乳食を開始する前で、ミルクだけを飲んでいるあかちゃんは、一日に220mlを5回繰り返して飲むので、母乳がストップしてしまったり、母乳では足りないあかちゃんが2人いると、肝心な時に「ズボボボボー」という間の抜けた音を立てて、お湯がおしまいになってしまうこともある。ふたりのミルクの時間がズレると、短時間サイクルでお湯を使うことになるので、お湯を沸かし直す時にはタイミングをよく見計らう必要がある。

大きさがキッチンのカウンターに置いておさまりがいいので選んだ。

離乳食が進み、ポットいっぱいのお湯はいらなくなっても、寝る前には一応、新しいお湯を満タン沸かして60℃に下げるボタンを押しておく。煮物が煮詰まってしまったり、干し椎茸を戻す時なんかにサッと使えて便利。

「ミルトン」

1日に1回、消毒薬(錠剤または液体)を水に溶かして哺乳ビンを浸けおきする。リョウとタイが生後1ケ月半のとき、肺炎で入院した病院での哺乳ビン消毒の際に使っていた。ミルトンを溶かした水は塩水の味がする。ミルクを作るときにビンを出し、消毒薬を流して使う。「においが気になったら、水道水で洗ってください」と書いてあるが、それじゃあなんとなく消毒したのに効果がなくなってしまうみたいで、ちょっと嫌だった。家では一回も使っていない。

「新しいパスタゆでなべ」

これで、哺乳ビンの消毒をひたすら行った。240mlのミルクが作れる大きい哺乳ビンは高さが17.5cmあるので、それが横に並べられる大きさのものだ。これは、Dカードのポイントプレゼントでもらったもので、いつか使おうと思っていたものをビンの消毒用にまわせてラッキーだった。

 哺乳ビン消毒のお役が終わったあかつきには、本来の役目であるパスタゆでなべにしたり、ゆくゆくこどもたちが大きくなった時の、1日分のカレー作りやかす汁作りに使おうと思っている。スパゲッティは、一度に1キロをゆでるはめになるだろうことも、覚悟している。この大きさで1キロゆでられるのかどうかは定かでない。

「哺乳ビンをレンジでチンして消毒するバッグ」

これは、マサミツが生まれた時にはなかった代物だ。あかちゃん周りの品々は、年々改良・新発売されるので、めまぐるしい。

水洗いした哺乳ビンと水少量を入れて、蒸気を出すための穴が1つ開いたナイロン袋に詰め、レンジで3分チンすると、アツアツの哺乳ビンができあがる(取り出す時にやけどしないようにね)。3年前にはなかった代物。とても便利。ナイロン袋は、20回くらい繰り返して使用できるとあるが、実際は袋を閉めるチャック部分のくたびれが早い。

実家で世話になっている時にばばちゃんが調達してくれた。ばばちゃんは、結構あたらし物好きで、相当気に入っていた様子。

★ 掃除関連★

「クイックルワイパー」

何度もCMで見ていたが、とくに必要性も魅力も感じずにいた商品。でも、ふたごがいると、家の掃除の必要性があるのに、できないことが多い。掃除機をかけるタイミングを測るのが難しいのだ。

特に、ミルクを飲んでは寝るの繰り返しである生まれたての頃は、寝てしまったら、ちょっとやそっとで起きないこともあるが、万一、ふたりのうちのひとりが起きてしまうと、もうひとりも起きてしまう確率は限りなく100%に近く、すべての家事がストップしたり、抱っこに逆戻りする、と思うと、おとなしく寝静まっているふたりを横目に掃除機をかけるのは大きな賭けになる。賭けに勝ったからといって何か賞品をもらえるはずもなく、結果、そーっとそーっとなるべく音を立てないように家事をする方を選んでしまう。

だから、掃除は「とりあえず音を立てない雑巾がけだけしておこう」とか「てのひらサイズのモップでテレビや電話だけなでておこう」という消極的な方法か、あるいは今日の掃除はあきらめる方向にいくだが、その頃は足腰がまだしっかりせず、かがんだ姿勢での雑巾がけがツライので、ついつい2〜3日掃除をしない家で暮らすことになり、床には白〜く積もるホコリが……。だから、立ったまま軽い力で「スイスイ簡単!クイックルワイパ〜!」と、歌いながら満足して掃除できる。

髪の毛やあかちゃん用の毛布から出るフワフワ埃までよく取れる。気に入ってマス。

「ハンディクリーナー」

夫はこれがとても買いたい。充電式でひょいと使える手軽さがいいらしい。私も内心はちょっと欲しいと思っている。だが、我が家にはない。

デンマークに住む私の友人は、こどもが生まれてからのはじめての自分の誕生日に、夫から何が欲しいかと聞かれて、自分だけのものではないが「ハンディクリーナーが絶対欲しい」とリクエストしたらしい。

友人のこどもはマサミツと同じ年に生まれた女の子だ。マサミツは、離乳食をひとりで食べるようになっても、あまり散らかすことなく、お膳の上の他の人の皿をぐちゃぐちゃにすることもなく、立って食べることもなく、誠にお行儀良く食事のできる子である。だから、クッキーのカスや、おせんべいのかけらが散乱する床を、手際良くハンディクリーナーで掃除しなければならない必要性は感じなかったのだ。

ある日、マサミツと同じ年頃のこどもが家に遊びに来た時に、おやつにクッキーとリンゴを出したら大変なことになった。マサミツ以外のふたりは、クッキーを手に持ち、かじりながら歩くし、フォークに刺さったままのリンゴを食べながらおもちゃで遊ぶのだ。

その時、はじめてよその家ではハンディクリーナーが必需品であることがわかった。

月日が経ち、ふたごのリョウとタイは、ハンディクリーナーが要りそうな食べっぷりである。1回充電すると長時間使えて、場所を取らないで、吸引力が強くて、お手ごろ価格で……そういうのあったら、教えて!

「ぼろぎれ」

着なくなったTシャツ、ランニングシャツ、よれよれのタオル、新品に座を奪われたバスタオル……そういうものは、ごみ箱に直行させずに、なんとかヒマを見つけて10センチ四方ほどのぼろぎれにする。

あかちゃんが男の子であるなら、いずれは立っておしっこをするのだが、男って奴は本当にあっちこっち、こんなところまで!おしっこを飛ばす。

マサミツは4歳になろうというのに、いまだに言う、

「おかあさん、おちんちんが横向いてたし、水たまりになってしもた!」

こういう事態が発生した場合に、トイレにあらかじめ積んであるぼろぎれを1〜2枚取ってササーッと拭く。どうせ捨てるのなら、最後に一仕事させて捨てましょ。

トイレ掃除用の流せる紙雑巾のようなものは、たまに使うといいけれど、毎回使うとバカにならないくらいおしっこはこぼされる、飛ばされる。トイレットペーパーでは、ズクズクになる。

ちなみに、おしっこを吸ったぼろぎれは、流すことはできないので、トイレの片隅に置いた粉ミルクの空缶に捨てることにしている。適当にまとめてポイ。ギブミーぼろぎれ。必需品デス。

「粘着シート付き便座カバー」

前述の「ぼろぎれ」にまつわる話なのだが、男の子ってやつは、便座の裏におしっこをかけることも多い。

便座カバーには、U型、O型、などの種類があり、タオル地のそれは、便座の裏にクルッとかぶせるものであった。しかし、その裏にまわった布をめがけておしっこは飛ぶ。「交換したばかりなのに、なぜ便座カバーばかり洗わなければならないのだ!」と、一時は憤慨して、真夏だったこともありカバー自体をはずしてしまった時期もあったが、やはり、冬に向かって「なんとかせねば」と思った矢先に、通販のカタログで見つけたそれには、感動した。

何度でもはがして洗える、見た目に情けないほどのペラペラに薄い物体だが、肌が触れても冷たくなく、便座を立ててもズレたり落ちたりせず、裏におしっこを飛ばされても被害が最小限に押さえられる。

ここで得た教訓。「忙しくても、通販のカタログを見てラッキーなこともあるのね。」

「排気の出ない掃除機」

排気の出ない、または少ない掃除機ってのが販売されている。うちは夫が独身時代から使い続けていた"排気の思いっきり出る掃除機"が、ふたごが家に帰ってくる前に壊れてしまったので、新品がやってきた。これはいい。

あかちゃんの掃除機に対する反応は2種類ある。掃除機が出てくるだけで泣き叫ぶ子。掃除機が大好きで触りたい、追いかけたい子。

我が家のふたごは、後者。ハイハイをできるようになってからも興味がつきることなく、触りまくり、追い掛けまくり、気がつけばなめている。

マサミツは排気を肺いっぱいに吸っていた。それに比べて"排気が出なかったり、少なかったりする"掃除機は、掃除する側もこころなしか安心だ。

家電製品は、少しずつ少しずつ改良されていいものが出現する。結婚と同時に家具を新調することなく、夫の持っていた家具や電気製品をそのまま使い続けていたので、こんな中途半端な時期に買い替えることになったが、これはタイムリーだったといえよう。

「てのひらサイズのモップ」

これまたあかちゃんにとって魅力的な物体らしい。フワフワとした黄色(なんでモップは総じて黄色なの?)の何やらおいしそうなもののように写るらしい。親は、たいてい人目に付かないところにひっそりと隠し、いざ使う時にはサッと出せる高さに置く。それをやつらは、ちゃんと見つけて味見をする。マサミツが、時々気まぐれに障子のサンやテレビの画面を掃除してくれるのだが、それを放ったらかしにしておくと必ずリョウが手に持っている。

「もう使わないでおこう!」と決心し、片づけようと思うのだが、片づける前にきれいに洗わなくちゃ、と思うだけ思って行動に移さないので、出したままになっている。我が家では電話の上に乗っかっている。

「パネルカーペット」

7−1「ふたごの暮らす家」でお薦めしている。我が家のは50センチ角でグリーンの濃淡を格子に配置して敷いている。今のところ夏も冬も敷きっぱなし。

★ 洗濯関連★

「室内物干し台」

通販で買った。ステンレス製。タオルが20枚干せて、物干し竿も4本付いている。

折りたたむと、私ひとりでも持ち運びができる。雨の時には家の中でフルに活用する。晴れている時にはベランダに出しておき、布団干しや、なんで毎日タオルばかり干さねばならないのだという枚数のタオルを干す。ふたごがやってきたら、洗濯物は倍増することをにらんで、ふつうの物干し竿も1本買い足した。

先ごろ、ふっと思い付いて、洗濯物を干す時に、一体何枚くらいあるのかザッと勘定してみた。なんと、靴下やハンカチなどの小物も含めれば50枚ほどになった。その日は、お天気が良かったのと、お風呂の水が残っていたのも手伝って、余計にタオル類を洗ったのだが、まさか、50枚に至るとは思いもしなかった。

この先、こどもたちが大きくなって、皆が、ぶ厚いトレーナーやジーンズや、はきかえて2足ずつ洗わねばならない靴下を干さなければならない、と思うとゾッとする。

今は、おとうさんのパンツよりも小さいTシャツを干しているんだもの、かわいいもんよ!ゆくゆくは、もう1台室内物干し台が要るようになるんだろうか……。不安。

「洗濯物乾燥機」

うちにはない。ただし、ふたごのいる友人宅にはある。

夜と外出時は紙オムツで昼間は布おむつを使っている彼女は、何枚か汚れたおむつがたまるとすぐに洗い、乾燥機にかけ、とりあえず干しておくらしい。一日中乾燥機が回っている、と言っていた。乾燥機は日光で干したようにパシパシにものを乾かすものではないらしい。おおまかな水分を飛ばし、洗濯物をほんわかあったかくするにとどまる。あとは、やはり干す行為が必要。

以前、テレビ番組(「伊東家の食卓」だったか?)で見たのだが、乾いたバスタオルを一枚入れて乾燥機を使うと、面積の大きいバスタオルが濡れいている洗濯物に触れて水分を吸い取り、乾燥度が増すらしい。もちろん、一緒に入れたバスタオルも乾いたまま。ふたごがいるからといって特に必要ではないかもしれないが、布おむつで頑張ろうという向きには、あれば便利に越したことはないだろう。

★ 食事関連★

「食器洗い乾燥機」

妊娠中、これを買うか買うまいか悩んだ。近所の奥さんが「2番目が生まれるから食器乾燥機を買いに行く」と言ったのを受けて、「どうせやったら、食器洗い乾燥機にしたらええやん」とまで言ったのに、自分がふたごを妊娠して、夫が「食器洗い乾燥機を買おう!」と言い出した時には渋った。

「洗濯物乾燥機」のところで登場した、ふたごちゃんを持つ友人は、夫婦共々教師で、彼女はふたごちゃんが1歳になったら職場復帰をするつもりだったので、ふたごをお腹に持ちながら教壇に立っていた頃に、早々と"洗濯物乾燥機"と"食器洗い乾燥機"を購入したらしい。家にお邪魔して、その実物を見た私は、便利そうだが場所を取るその物体をしげしげと眺めさせてもらった。

実は、電器店に出向いて、いろんなメーカーの実物を見、パンフレットも貰ってきてはいたのだ。しかし、シンクに置かれたその物体は、やはり大きかった。

結果、食器洗い乾燥機は我が家に来ることはなかった。決して気に入らなかったのではない。もちろん、憧れもあった。お腹にふたごがいるその頃、お皿がシンクに山盛りになる夢も見た。

だが、私は、流しまわりを盛大に使わないと料理ができない。こういえば、材料も豊富に、品数もたくさんの食事内容だと誤解されそうだが、決してそうではない。ただ、散らかさないと作れない性分なのだ。シンクの中を半分弱占拠されたり、ガス台の横にいすわられたりするのは許せない。

だから、洗い物は夫がしてくれている。ハイ、チャンチャン!

「生協個別配達」

7−3「毎日が立食パーティ」で紹介している。生協の他にも、有機野菜のみを扱っているところや、決まった献立にそって材料を人数分揃えて持ってきてくれるサービスをしているところもある。





                 

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