1.4 ふたごの種類


 

 “ふたご”には一卵性と二卵性がある、というのはもはや常識。でも、“ふたご”という言葉は俗にいう言い方で、医学用語では“双胎”ということを知っている人は、ちょっとツウ。ちなみに、“三つ子”のことは“品胎”といい、ふたご以上のものを“多胎”という。ふつうのは、“単胎”。

私のお腹のふたごは「2羊膜2絨毛1胎盤2卵性双生児」であった。

羊膜は卵膜ともいい、あかちゃんをつつんでいる膜のこと。絨毛は着床した受精卵の外側を覆っている細い枝のようなもので、子宮内膜に入り込んで栄養をとり込む役目をする。それと同時に子宮内膜といっしょになって発育し、胎盤をつくる。胎盤は、胎児にとって必要な栄養や酸素などを取り入れて、不必要な二酸化炭素や排泄物を母体に戻す役目をする。双胎にもいろんなパターンがあるようで、もうこれは医学の分野なので、説明を聞いてもわかったようなわからないような、難しい話になる。だが、がぜん興味がわくのは一卵性か二卵性かというあたり。

二卵性の、卵が一度にふたつ飛び出すという体質は遺伝しやすいので、女性側の血族にふたごがいる場合はふたごが産まれる頻度は高くなるらしい。そのため、私もお腹の中にいるのがふたごであることを公表してからは何人もの人に、親戚にふたごのひとがいるのかと聞かれた。

また、国によってふたごの占める割合もずいぶん違うらしい。日本の場合は100人の妊婦に1人がふたごの母であるそうだ。ただし、不妊治療のための排卵誘発剤による二卵性双生児のおかあさんも実際には増えているようなので、人口に占めるふたごの割合も今後は上昇してきそうだ。(ふたごの出産率(出産1000に対する出産組数)は1987年より上昇。1998年は9.09。朝日新聞2000年2月9日記事より。)

自分のお腹にいるのがどういう種類のふたごなのかは、超音波画像診断でもはっきりとは確定できない。すべては出産後の胎盤検査で判明するのだ。

妊娠・出産は十分にドラマティックを極めているので、これ以上ドラマを求めなくてもよいのだが、“単胎”に比べると、“ふたご”の方はこれでもか!のドラマが加わる。

性別に関して、一卵性の場合は、受精後にふたつに分かれるために性別は一緒。二卵性の場合は受精自体が別々なので一緒のこともあれば男女ひとりずつのこともある。“単胎”の時よりも2倍楽しめる趣向だ。

二卵性双生児である我が子「リョウとタイ」は産まれてすぐに簡単に見分けが付いた。産まれたときの体重に差があったので体つきというよりも、肉付きが違ったといった方が正確かもしれない。へその緒の位置が原因で体重の差ができた、と後で説明を受けた。先に生まれたリョウのへその緒は、胎盤の端の方についていて、太さも細めだったらしい。後から生まれたタイのへその緒は真ん中にデンとついており、しっかりと栄養を摂っていたそうだ。ひとつの胎盤から栄養を分けてもらっていたのだが、へその緒の位置によって成長の度合いも違うものだ。

二卵性のふたごの似かたは、母親、父親それぞれから譲り受けたもののパーセンテージが少しずつ違うらしいが、肉付きが見た目に変わらなくなってきた頃には、リョウとタイも「ごめん、まちごうた!」と言われることも多くなった。

並べてみるとわかるけど、ひとりずつ見たらわからない、というケースもあるそうだ。

ふたりとも無事に産まれ、一応順調に育っているからこそ言えることだが、どんなあかちゃんでもふたり並んで寝ていたら、相当かわいいものである。ひとりが男の子でひとりが女の子でも、ふたりとも女の子でも、ふたりとも男の子でも。それが自分のあかちゃんだったらメッチャイイ!!

自分のこどもであるということは、ひとりもふたりも三人も……いっしょ。自分から産まれるこどもはすべて一種類なのだ!





                 

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