ジョナサン・ミルズ (Jonathan Mills)  (大学院2年 近世文学専攻)


 私はイギリス出身の留学生で、学芸大学で古典文学を研究しています。将来的には、イギリスに帰ってそこで研究を進めるつもりですが、その時にインターネット・CD-ROMなどの情報源が使えれば、とても役立つと思います。インターネットといっても、ただ他人の作ったホーム・ページをみることだけではなく、インターネットの一部である電子メールを使い、日本や他の国にいる研究者と情報のやり取りすることは非常に大事になってくるだろうと思います。学部四年生のころ、コンピュータのトラブルのせいで大いに悩みましたが、今は、私の愛用のラップトップのおかげで、このように悩み事はほとんどなくなりました。

 今、私は文学に描かれる赤穂浪士事件を研究していますが、インターネットで探してみたら、いろいろな資料がありました。赤穂浪士事件を考えるとき、史実と文学で描かれる事件を、ある程度区別して考える必要があると、渡辺保氏などの研究者が指摘しています。特に史実に関しては、情報が豊富なホーム・ページが多くありますが、文学の面でも、『仮名手本忠臣蔵』などの原文を電子形式で提供しているページがいくつかあります。

 特に紹介させていただきたいのは、NTTを中心として、赤穂市全国義士会連合会・泉岳寺(東京部)・大石神社(赤穂市)・花岳寺(吉良町)・新潮社などの取材協力を得て作成されたホーム・ページです(http://www.wnn.or.jp/wnn-history/chushin)。事件に関する諸年表、「辞世など一覧」、「北海道から九州までの忠臣蔵ゆかりの地」など、赤穂浪士事件に関係するいろいろな情報を得ることができます。多くの関係する組織から取材協力を得ただけに、信頼性が高いでしょう。グラフィックもきれいで、とても使いやすいホーム・ページです。

 文学の中で描かれる赤穂浪士事件についてですが、『仮名手本忠臣蔵』全作品の電子テクストを三件検索できました。著作権の関係か、近年の註釈版はインターネットに流されてなく、この三件とも翻刻した原文そのままでした。翻刻のやり方もホーム・ページによって違います。この世界中で見られる翻刻も私の将来の研究に役立つと思います。


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