501XX FLASHERS
リーバイス未使用品に必ず付けられているフラッシャー、そのスタートは'37年からである。
まずは戦前のタイプだが、下部が水平な形となっている。これがステッチになぞるようにして
アーキュエイト型に変わるのは、恐らく'42年〜'43年頃と推定。
大戦中は、中央にFOR THE DURATION(戦争終結まで)の表記がなされていた。戦後すぐの
フラッシャーはThis Red White〜の文字で始まり、上のLEVI'Sのロゴが商標登録申請中を示す
★印付き。後にRが入り、さらには下部のLS&CoがALL COTTONは変する。'60年代初めに入ると
文字はA Color〜で始まるタイプへ、隠しリベットが消えた'66年にBAR TACK表記が開始される。
この頃、下部はC1966の表示が、SHRINK〜の文字が入る'70年以降もこれはしばらく続く
501XX PATCHES
ツーホースマークがパッチ(=レーベル)に登場する以前は文面が型押しされた。やや幅の狭い革パッチだった。
それが1866年に入ると、大きさが増し、前述したツーホースマーク付きのタイプに様変わりする。
さらに第二次世界大戦真っ只中の'42年秋から物資統制を受けて、ロットの頭には簡素化を表するSが付記。
'47年からは通常のロッドに戻る。'50年代中盤以降、従来の革パッチはより耐水性があり、縮みを起こさぬ紙パッチへ変更。
'62〜'63年頃で、長年続けたEVERY〜(品質保証)の文字は消滅。'67年、遂にXX表記は無くなり、501のみに。
但しその期には混乱を招かぬよう、501のロッドの上に501XXを小さく記入。やがてコンピューターによる商品管理を行うため、
末尾にXXデニムを表す01、色を示す17を付けた。'70年代以降はCARE〜表記を入れ、内側の注意事項を読ませるようにした。
RED TAB
'36年から付けられた最初期型のタブは、片面のみ文字が入る。そのタブは
'50年代中頃まで活躍した。そして'50年代後半から'70年代型には両面に
文字が入り、商標登録済みを表すRマークが加わった。
ポケットにタブを付けること自体がリーバイスの特許。故にRのみの型を10%製造した。
'71年以降、大文字のEから小文字のeに変更され、現在に至るまで使われる。
501XX ARCUATE
リーバイスを示す証として今なお君臨し続けるアキュエイトステッチ。1873年頃に採用が始まり、
その当時は麻糸によってステッチングがなされていた。銅製リベットとマッチするように縫製されたそれも、
1920年代後半にM・グランボームの手によって、靴用の強度な糸に変更された。第二次大戦に入り、
簡素化による節制のためペンキによるステッチングが実施。が、戦後元の糸を使う縫製に戻った時は、
二本針使いのミシンによって、中央を交差。より頑強さを増した。'60年代には、技術の向上も手伝い、
1インチ当たり6運針だったステッチングは、さらに細かく12運針となっていく。
501XX RIVETS
実に細かい部分だが、この補強リベットにも違いはある。最初期に使われていたタイプは、
特許を取得した1873年5月の文字が刻印されているのだ。1900年代に入ると、それは
LS&Co.SF、つまりサンフランシスコに所在するリーバイス社の文字が打ち込まれる。
その文字はかなり細めで、当初は手で打たれていたこともあり先端はつぶれ気味。
'50年代以降は文字が太くなる。
RIVET'S BACK
リベット裏面は前項で紹介したように変遷が見られるが、その裏側にも同じように、ストーリーは隠されている。
最も古いものはやはり、特許取得の年月日が刻まれたもので、1873年から期限切れの1890年までに使用されたものだ。
その後、長きにわたりそれは、銅製のタイプが主に使用されるようになるが、第二次大戦中には銅メッキの施された
スチール製が使われ、1964年になりその役割をバータック方式へ譲渡するようになる。
501XX BUTTONS
501のフロントトップボタンは、大きく分けて3種類に分けることが出来る。最初期のそれは、中央が
へこんだデザインで1910年代前後のモデルに見られる。
1988年から3年間の短期にはプラスチックの足を持つナイロンフットタイプもある。
501XX BUTTONS' BACK
トップボタン裏に数字が刻まれるようになるのは、ちょうど
"66"モデルあたりを境にしてだが、これが何を表している
のかは諸説混在しているのが現状。
ただし、内布につく品質表示タグのナンバーとボタン裏の
数字が合致することから、大量生産体制下での生産管理
のための工場番号を示すというのが有力。"6"は66モデルに多い。
506XX POKCKET
1900年代初頭に登場した通称1stと呼ばれる506XX。最初期型はフラップが付かず、デニム・ブラウス
という名称でカタログに紹介されていた。確かではないが、'20年代後半においてポケット部分にフラップ
が付備。その形は、これまた物資統制が行われた1942年まで続く。なお'43年には213ねどが消え去った。
1947年に入り、簡素化されたフラップは再び復活。シンチバックも、戦前戦中の針が2本付いたタイプから
針なしバックルへ変更された。1952年、1stは半世紀におよぶ歴史の幕を閉じた。
507XX PATCHES
1stに代わって、'53年より発売されたのが、2ndと呼ばれる507XX。
当初はまだ、パッチがすべてが本革であった。しかもそれはパンツと同様の
タイプで、品番の隣にはW(ウエスト)とL(レングス)が表示。肩幅を表す数字は
W部分に付けられた。'50年代半ばすぎになると、洗っても縮まない紙パッチを採用。
2ndにも当然それは付備された。また品番の数字表記はやや小さく、
WとLに代わり、SIZEがきちんと示されるようになる。
517XX PATCHES
507XXのブランケット付きモデルとして登場した517XX。
発売及び終了はまったく同時であり、1stのブランケットモデルである519と
違って、息が長い商品であった。通常の2ndと並行してパッチも本革から紙へ
シフト。"EVERY RAIR GUARANTEE"の品質保証に関する表示がなされている
間に生産は終了してしまった。
なおブランケットを手がけていたのは、TROY MILLS社だった。
ZIPPERS
リーバイス初のジッパーフロント・ジーンズは1951年のボーイズ用503ZXXに始まり、プリ・シュランク導入とともに開花する。当然それは
ジッパーメーカーとの協力というものもそこには必要だった。503ZXXに多く使われるグリッパーのピンロックやカムロック式をはじめ、タロンの
セミオートマチックや、コンマー、'60年代後半には名器タロン42型も採用。ジッパーによる明確な年代分けは難しいがその多用さは見ていて楽しい。
CUNCHES
501、506をはじめ、1800年代もしくは1900年代初頭から続くモデルには、多くこのシンチバックでの
ウエスト調整方法がとられる。特に1952年にその座を507(2nd)に受け渡すことになる506(1st)は
およそ半世紀にわたって生産された、シンチバック付きのモデルで、そこには多用なシンチのデザイン
が確認することができる。初期には針金を曲げただけのものが、それからやすり模様のすべり止めの
ない、フラットなものに、そしてやすり状のものに以降。大戦中にはやはり、シンチも様々なモデルが
使用されもしたが、どちらにせよ、詳しい年代の移り変わりなどは明確でないのが現状だ。