オオクワガタの採集
オオクワガタの野外採集は現在ではかなり困難です。もともとそれほど生息数が多くない上、乱獲だけでなく繁殖木の破壊が相次いだため、いる場所を見つけることがほとんどできないのです。しかし、オオクワガタの生態に熟知して、なおかつその地域の生活環を把握する事ができれば、もしかしたら野生のオオクワガタを採集できるかも知れません。ただし私は冬季の立ち枯れ木を壊して採集する事だけはおすすめできません。繁殖木を壊せばオオクワガタは一度に大量に採集できるかも知れませんが、翌年からその地域のオオクワガタはいなくなってしまう可能性もあるのです。

オオクワガタは関東甲信越ではクヌギの台木につきます。台木とはクヌギの巨木を有効活用するために武田家か江戸時代に山梨を支配した徳川家が推奨したクヌギの天栽による樹型の作り方です。この方法ではクヌギを根本から切り倒さずに人の背丈ほどで繰り返し枝をとるため、幹は太り、あちこちに雨露や洞ができていきます。こうしてできた台木にボクトウガなどの常時樹液を出す穿孔虫がつくと、オオクワガタをはじめとするクワガタの絶好の繁殖地となります。しかも台木はしばしば樹勢が落ちてある種の腐朽菌に犯されると、今度は大木の立ち枯れとなり、そうなるとオオクワガタ幼虫の絶好の穿孔木となります。
従ってオオクワガタがどこにいるかわからない時は、まず台木を作る習慣がある地方から当たるのが良いかも知れません。オオクワガタは原生林やかなり高度の高い山地にもいますが、どちらかと言うとカブトムシ・ノコギリクワガタなどと並ぶ里山のクワガタなのです。
畑の土留めに植えられたクヌギの台木→
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最終更新日 : 1999/12/28.