片山昇さんが羽化させた70mm以上のヒラタクワガタ
月刊むしでご活躍中の片山昇さんは、本土産のヒラタクワガタの飼育では国内屈指の方ですが、このたび日本産ヒラタクワガタの体型を調べる参考に、と言うことで同氏が羽化させた特大♂の画像の掲載を許可していただきました。いずれも70mmを越える特大ヒラタクワガタたちです。以下に順次ご紹介して参ります。

このヒラタクワガタの体長は72mm、今年の月刊むしNo.350のクワガタ特集号に掲載された「No12」の個体とのことです。
片山昇さんがすごいのは、ほとんどの個体が親よりも大きいこと、市販の菌糸瓶ではなく、ご自分で調整されたマットを使用されていると言うことです。この72mmの♂の親は♂63天然物県北部産♀37岡山市内産のF2と言うことです。

こちらの個体は71mmです。上の個体より大アゴがやや短いですが、太短い頑強な体型はいかにも日本本土のヒラタクワガタと言う感じです。この71mmの♂の親は♂66天然物岡山県赤坂町=県の中央部、♀が岡山市内産のF2と言うことです。
片山さんによると、岡山県北部にはやはり大アゴの長いヒラタクワガタが多く、また♂はどうも♂親の体型をよく引き継ぐ傾向があるようだと言うことです。日本海側に多い、長歯傾向のヒラタクワガタの影響は島根県・鳥取県を経て岡山県まで及んでいるのでしょうか?興味が尽きないことです。このページの最後にそれらの個体を比較した画像を掲載したいと思います。

上記の個体は左から71-70-72mmの♂で、一番右の個体がこのページの最初、一番左の個体が2番目の個体です。中央は左の個体と同腹と言うことですが、これも短めな大アゴながら、見たこともないような頑強なヒラタクワガタです。片山さんのお言葉を借りますと、「私が思いますに、幼虫の頭幅は遺伝的要素とともに特に初令前期の生息環境に大きく左右されるように思いますがいかがでしょうか。我が家の大型個体たちは大体が6月上旬に孵化し、最初の餌を与えた時点で1令のSS個体(極小)でした。この時点で自分の餌環境が広くて栄養価が高いと悟らせることがその後の成長に影響を与えるように思います。」と言うことでした。発酵マットによる日本産しかも本土産の70mmオーバーのヒラタクワガタは、外国産の特大種を圧倒する迫力があるように私には感じられました。
最後になりますが、貴重な画像と情報をご提供いただいた片山昇さんにもう一度お礼を述べたいと存じます。
片山さん、どうもありがとうございました。
資料提供:copy right by Noboru Katayama
著作権情報:copy right by Hiroshi Kojima
最終更新日 : 2000/10/11
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