ヒラタクワガタ飼育のページ

00/09/06 20:50 日本各地のヒラタ情報を追加しました!


ヒラタクワガタは、暖地であれば国内でも普通種でありながら、かなり謎の多いクワガタです。ここでは昨年から飼育を始めた、本州静岡県産のヒラタと、今年から加わった東京都世田谷区産のヒラタ、昆虫フォーラムの会員の方々からいただいた各地のヒラタ、さらに大陸のオオヒラタクワガタ系のツシマヒラタクワガタ(同じく昆虫フォーラムのかがわさんの提供品)の飼育・採集状況など比較しながら話を進めて行きたいと思います。

静岡産ヒラタ ツシマヒラタ 長崎産ヒラタ 伊豆半島ヒラタ
山口産ヒラタ  世田谷産ヒラタ (以下工事中)愛媛産ヒラタ 
鳥取産ヒラタ 富山県産ヒラタ ゴトウヒラタ 溝の口ヒラタ

北九州と山口県北部のヒラタクワガタ(追加)

各地のヒラタクワガタ♂の比較

shizuokahirata-oogata.jpg (11911 バイト) 
静岡県大井川産ヒラタF2♂(60mm) 


 静岡県大井川町で、1997年夏に初めて採集した本土ヒラタの小型つがいは翌年の夏には死亡しましたが、2年続けて年20卵以上産卵して生き残っただけでも、計25匹もの子孫を残しました。1997年に孵化した幼虫はほとんど翌年には羽化しましたが、まだ終令幼虫のままの個体も数匹いて、彼らの生活環は単純な1年1化だけでは無いようです。上記のオスは1999年に羽化した体長約60mmの大型オスですが、ヒラタクワガタらしい頑強な体型の割に大アゴが小さく、親である30mm強の両親よりははるかに大きく育ちました。親が小さくても幼虫時の餌や飼育条件が整えば大きな個体が羽化する好例ですが、大井川の現地ではこのような大きな個体は見つからないようです。東京より暖かい大井川河川敷でなぜ小型個体しか見つからないのでしょう?

また彼らはオオクワガタよりも越冬時の消耗が激しく、1997年に採集した個体は翌年7月に死亡するまでにふ節を何カ所か失っています。(オオクワガタのオスでは4年以上越冬しても、吸血性らしいダニに寄生されない限り、ふ節を失うことはまれですが、ヒラタクワガタは、2年の越冬でほとんどのふ節を失います。これは熱帯起源のクワガタの性質をそのまま持っているため、十分な体液の不凍液化ができていないためのようです。

フィールドにおける今までの複数の観察例でも、ヒラタクワガタも分布を広げる際の最初の個体は小さく飛翔能力の高い個体が多いようです。これらの特徴から、チェスになぞらえて、これらの個体をポーン(歩)と仮称しています。 また別のページにあるような大型個体は定置性が強く、あまり移動せず、どちらかと言うとなわばりの守護を目的とした行動をとるようです。私はこのタイプの大型個体をナイトと仮称しています。この2型を用いた繁殖戦略を元に考えたのが「クワガタのナイト&ポーン仮説」です。

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最終更新日 : 2000/09/06.