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総選挙徳島3区、後藤田跡目争い激化「後藤田ブランド」の威力は健在か−。徳島県の2市21町村を対象とし、選挙区の面積が東京都全域の広さに匹敵する徳島3区は、県政界で圧倒的な存在感を誇ってきた後藤田正晴元副総理のおいの子息にあたる自民党新人の後藤田正純氏(30)と、元副総理の元秘書で、「反後藤田」に転じた自由党現職の岩浅嘉仁氏(45)の壮絶な“サバイバルマッチ”が繰り広げられている。5月17日早朝。正純氏は、徳島市内から阿南市内に通じる幹線道路の国道55号沿いに面した自らの後援会事務所前で、通行車両に向って、支援を呼びかけた。「徳島はまだ電鉄が整備されていないから、駅前で朝立ちをやるより、こっちの方が効果的なんです」と陣営幹部。 選挙区内を自転車で走り回って、有権者に声をかけたりもしている。正純氏は東京生まれの東京育ち。慶応大学を卒業後、三菱商事に入社し、サラリーマン生活を送った。一昨年暮れに出馬を決意して、選挙区内に移り住んだが、岩浅陣営から「徳島のことを何も知らない。後藤田の名前があるから徳島3区から立候補するだけだ」と絶えず批判を受けるだけに、地をはっての“選挙区行脚”に余念がない。 もともと、正純氏は政治家志望であったようだ。小学校の卒業文集に、将来の夢は「政治家」と書いている。正純氏は話す。 「学生時代から、正晴事務所で秘書の仕事をし、これまで、就職をするときと正晴が引退するときの2度、『立候補したい』との意思を伝えた。その時、正晴からは『まだ早い。もっと勉強しろ』といわれ、立候補を見送ったが、今回は岩浅氏の地元の阿南市の市長や市議会与党などから立候補要請があったのがきっかけだ」 この正純氏とデッドヒートを演じている岩浅氏。早大雄弁会の出身で、大学卒業後、4年間、正晴氏の秘書をつとめたあと、県議を3期10年。平成5年の総選挙に新生党から立候補して初当選した。小選挙区制のもとで初めて実施された前回8年の総選挙では、徳島県知事を3期12年つとめた自民党の三木申三氏と対戦。不利の予想を覆して再選を果たしたことで、県政界や自由党関係者の間では「岩浅氏の選挙はうまい」との評価がもっぱらだ。 選挙区内の2市21町村の首長の多くは正純氏がおさえているが、岩浅氏はもともと正晴氏の選挙もやっていただけに、「相手の手の内はわかっている」と自信を見せる。 カギを握るのは公明党・創価学会の票の行方になりそうだ。正純氏は、公明・学会と強いパイプのある旧小渕派に属する。一方、岩浅氏は、前回の総選挙は新進党で戦っており、学会の支援を受け、個人的なパイプを持つ。県政界関係者は「公明・学会は最後は強い方につくだろう」と見る。 |
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