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(C) Fuji Evening News

亀井氏の“森擁護”は本音? 仕掛け?

 勝負をかけた釈明会見後も、内閣支持率が20%を切るなど末期的惨状が続く森喜朗首相。頼みとする自民党旧小渕派幹部も距離を置き始めたとささやかれるなか、亀井静香政調会長の“首相擁護”の姿勢が目立つ。29日には都内で開かれた日本評論家協会の講演で「日本のオヤジみたいでいいじゃないですか」と持ち上げていたが、果たして本気なのか!?

 この日の永田町を震撼させたのは、朝日新聞の世論調査。情報メモ段階だったが「支持率19%、62%」という数字は「このままでは自民党はジリ貧だ…」と、総選挙投票まで1カ月を切った自民党議員の背筋を凍らせるものだった。

 しかし、最近の旧小渕派幹部は「(勝敗ラインは)自公保3党で絶対安定多数(269議席)を取ること」(青木幹雄官房長官)、「与党が安定多数(254議席)を得ることが与えられた責任」(野中広務幹事長)などと首相を突き放すような高めのハードルを表明。このため、「総選挙後の首相交代も視野に入れた仕掛けでは?」とみられている。

 亀井氏も29日、日本評論家協会で「政局と総選挙」と題した講演で「政治を安定させることが不可能なら負けだ。安定過半数を目指して頑張る」と述べ、与党で254議席がメドになるとの見方を示唆したものの、その後は“首相擁護”のオンパレード。

 まず、支持率急落の原因とされる「神の国」発言について、「森首相が本当に天皇を戦前の現人神に戻したいなんて思っているわけがない。小沢さん(一郎・自由党党首)なら分からないけど」と、首相の真意を説明したうえで、マスコミ報道を「真意をねじ曲げて報道しており、どういうことですか」と強烈批判。

 加えて、他の党幹部が「神の国」発言を総選挙の争点にすることに否定的なことへの逆を張って、「(争点化は)待ってました! 霊的な存在を認める神の国か、無神論の人民共和国を目指すのかキッチリやっていく」と冷戦時代を思わせる体制選択論にまで言及して怪気炎を上げたのだ。

 亀井流の正面突破論とも思えるが、かつて同じ派閥にいながら袂を分かった過去があるゆえに、「総選挙の争点にしたら、新たな失言が飛び出すなど首相が完全に追い込まれる可能性が高い。『ポスト森』を狙う亀井さんの高等戦術では」(永田町関係者)という見方もある。

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