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内
 藤貴
  子

      
聖心女子大学・英文科卒。
      白百合女子大学大学院・児童文学専攻を経て、白百合女子大学児童文化研究センター研究助手。
      現在は、青山学院大学・昭和女子大学・白百合女子大学・大東文化大学 非常勤講師。
      イギリス児童文学・演劇、イギリス文化論を研究。

       takako.naito @nifty.com

job profile

 主な書きもの



翻訳時評「ネオ・ジャポニスムの風
――そして家族という奇跡」
 
『日本児童文学』3・4月号、日本児童文学者協会、
2008年3月1日)

 抜粋:
 カレン・キングズベリーの〈The Red Gloves〉シリーズの二冊目『赤い手袋の奇跡 マギーの約束』は、既刊の前作『赤い手袋の奇跡 ギデオンの贈りもの』に続き、人生が突然課す厳しい試練に打ちのめされて信仰や愛を喪失しかけた者に、「クリスマスの奇跡」が訪れる物語だ。心の基盤に、キリスト教的なメンタリティーがないと理解されにくいシリーズかもしれないと初めは感じたが、マギーが喪失し回復するのは愛を信じる心だし、ギデオンがホームレスの男に取り戻して欲しいと願うのも、自分を、家族を、そして人生を信じる気持ちだ。決して宗教的に偏った物語ではない。奇跡が成就する瞬間に向かって、脈絡のない小さなできごとが縒り糸のように結集していく道筋は、時に読者の予測や知性を押しのけて、情動を一気に突き動かし、感動へと導いていく。・・・・・・


扱っている翻訳作品:
上橋菜穂子MORIBITO: Guardian of the Spirit、『ダレン・シャン インジャパン』、〈デモナータ〉シリーズ「悪魔の黙示録」、ミランダ・ジョーンズ『ランプの精 リトル・ジーニー7 ふたりはモデル!』、『リトル・ジーニーファンブック』、デイジー・メドウズ〈レインボーマジック〉シリーズ『赤の妖精ルビー』、ジリアン・シールズ〈マーメイド・ガールズ〉シリーズ『ウルルと虹色の光』、エミリー・ロッダ〈フェアリー・レルム〉シリーズ『虹の杖』、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法!魔法!魔法!』、アクセル・ハッケ&ミヒャエル・ゾーヴァ『パパにつける薬』、レイモンド・ブリッグズ『エセルとアーネスト ほんとうの物語』、ジャネット・テーラー・ライル『花になった子どもたち』、カレン・キングズベリー〈赤い手袋の奇跡〉シリーズ



翻訳時評「What is REAL?
――吐いてでも見据えたい〈ほんとうの姿〉」
 
『日本児童文学』1・2月号、日本児童文学者協会、
2008年2月1日)


 冒頭より:
 世界があまりに醜くて我慢できない「醜いシチュー」だったら、呑みこめるだろうか。吐いて拒食になるだろうか。それともズーサックの死神が語る「内なる、人間特有のひどいトリック」によって、美味しいと感じるようになるだろうか。今号は、吐いてでも見据えたい、世界やいのちの〈ほんとうの姿〉を中心軸に選んだ十六冊。

扱っている翻訳作品:
マークス・ズーサック『本泥棒』、ジャン・モラ『ジャック・デロシュの日記―隠されたホロコースト』、メグ・キャボットほか『シャイニング・オン』、マリー・ソフィ・ベルモ『レアといた夏』、ジャック・ギャントス『ぼく、かぎをのんじゃった!』、ユッタ・リヒター『川かますの夏』、ヤコブ・ヴェゲリウス『曲芸師ハリドン』、ハンヌ・マケラ『フーさん』、ポール・ギャリコ『スノーグース』、M・ビアンコ『ビロードのうさぎ』、D・ウィーズナー『漂流物』、ノートン・ジャスター『こんにちは・さようならのまど』、『チャンスがあれば・・・・・・ストリートチルドレンの夢』、キャシー・ヘンダソン『古代メソポタミアの物語ルガルバンダ王子の冒険』、ゲーテ『きつねのライネケ』、『語るためのグリム童話』

コンデンスミルクの魔法の力
 ――M・モーパーゴの物語技法としての<食>」

     (川端有子・西村醇子編、
     『子どもの本と<食> 物語の新しい食べ方』、

      玉川大学出版部
2007年1月)


2003年から2005年の桂冠児童文学作家にも選ばれたように、現代イギリスを代表する児童文学作家であるマイケル・モーパーゴは、子どもの本の作家としてすぐれた技巧を有している。一人称の語りによる緻密な物語世界の構築、巧みな緩急の変化、印象的なイメージやサスペンスの埋め込み方のうまさ、親しみやすい動物キャラクターの使用などはよく評価される要素だが、〈食〉の機能も見逃せない。〈食〉はモーパーゴの多くの作品のなかで、比喩や慣用句として多用されるだけでなく、重要な意味やイメージをもたらし、プロットやキャラクターの構築を助けるものとしても機能している。本稿では、なかでも多くの〈食〉の要素が見られる『シャングリラをあとにして』(1998年)のストーリーを追いながら、物語技法としての〈食〉が、どのような場面で効果的に用いられているのかを考察した。本考察は、物語る技法に、〈食〉の項目を付け加える試みである。




「ヨーロッパの中のイギリス児童文学」

 (『日本児童文学 特集:ヨーロッパを読む』11・12月号、
   
日本児童文学者協会、
2005年12月1日)


 冒頭より:
 イギリスは近頃、一度死んだ。マスメディアが「ブリテンの死(the death of Britain)」と呼んだ現象だ。「ヨーロッパのなかの児童文学」というテーマと向き合って思い及んだのは、このイギリスのアイデンティティ変容に関わる、重大な転機についてだった。
 ブリテンが死んだというのは、言うまでもなく比喩表現である。イギリスという国家を擬人化したイメージはシェイクスピア劇や「パンチ」誌の風刺画などでも親しまれてきたし、フランスを表象する鶏に対してイギリスはライオンの形象で絵画などにも描かれてきたので、例えば引き倒されたレーニン像がソビエト崩壊の象徴的イメージとして共有されたように、ばったりと倒れて崩れ落ちるブリテンという人物或いはライオンの死のイメージは、割合容易に共有されたことと思う。この死体崩落の余波については西洋史学にとどまらず、イギリス児童文学を考える上で無視できないことだろう。・・・・・・



『日本現代小説大事典』
(浅井清・佐藤勝編集、明治書院、2004年7月)


 明治書院サイトより:近代・現代の小説(ノンフィクションや伝記、自伝なども含めた広義の小説)に焦点をしぼり、作家項目と作品項目とを独立させて作品項目の方により大きなスペースをさいたうえで、各作品を「あらすじ」「みどころ」に二分し、読者がそれぞれの小説を読んで楽しむ喜びを追体験できることを意図して編集したものである。さらに最近の作家、作品に相当な重点を置き、それを各種文学賞なども視野に入れながら平成十五年度のものまで多量かつ広範に収載して、小説の“いま”が鳥瞰できるようにしたので、その点、他の文学事典に類を見ない、実質的に新しい事典になりえたと自負している。[編者]
瀬田貞二『落穂ひろい』、砂田弘『さらばハイウェイ』、浜野卓也『掘のある村』など、児童文学の作家項目・作品項目の一部を執筆しました。



『新・こどもの本と読書の事典』
(黒沢浩・砂田弘・広瀬恒子・佐藤宗子・中多泰子・宮川健郎編集、ポプラ社、2004年4月)


 ポプラ社サイトより:総合的な学習や読書の時間が積極的に実施されているこどもの現場を考え、こどもからおとなまでの児童文学に関するあらゆる事項に答えうる総合的な事典。
小学上級〜一般向の事典。「人名項目」(児童文学作家紹介)の一部と、「劇」の項目を執筆しました。



『白百合女子大学 児童文化研究センター 研究論文集Z』
(論文所収、白百合女子大学、2003年3月)


「はじめに」より:David AlmondのSkelligの魅力の第一は、スケリグという幻想的な人物の造形と、その変貌にある。スケリグは、物語の前半では朽ちかけたガレージで青蝿の死骸と塵にまみれ、関節炎で腫れあがった節々の痛みに呻きながら闇にうずくまる青白い顔の醜い男であるが、後半では若く美しい天使へと変貌し、飛翔する。本論では、スケリグの変貌が、主人公の少年マイケルの内面的変化と並行して実現されていることに注目し、スケリグという中心的な図像イメージの変化と物語のテーマとの関連を読み解く。
                                     要旨を読む
Skelligに見られるウィリアム・ブレイクの『ヴィジョン』」(pp.11-25) 
 はじめに
 T テーマの形象化――マイケルの内面的変化とスケリグの変貌
  1 閉塞した「ヴィジョン」の表象としてのスケリグの造形
  2 死のヴィジョンから、生のヴィジョンへ
  3 
“joy”(生のよろこび)の顕現
 U Skellig
に見られるブレイクの文学世界
  1 テーマ、モチーフ、表現方法への影響
  2 芸術活動の有用性――「ヴィジョン」の鍛錬のために

 おわりに
*2002年6月に日本イギリス児童文学会東日本支部例会において口頭発表した原稿に、加筆修正を加えたもの。


『日本児童文学史の諸相――試論・解題稿――』
(宮崎芳彦監修、白百合女子大学、2003年4月2日)


目次:児童文学研究史、少女小説史研究、幼年文学史研究、現代絵本史研究、
大正期童謡史研究、現代児童演劇史研究、現代読者論史研究
各試論・解題稿
児童文学各ジャンルの史的研究資料を調査、発掘、整理、解題した上で、文学史を再検討することを目的にした、4年間にわたる“日本児童文学史研究プロジェクト”の研究成果。「現代児童演劇史研究――試論・解題稿――」(pp.361-418)を担当。



『完訳 世界文学にみる 架空地名大事典』
(高橋康也・安達まみ他監訳、講談社、2002年12月12日)


帯文より:想像力の地図、「どこにもない場所」への誘い
『薔薇の名前』のバラの僧院、ジュラシック・パーク、ハリー・ポッターのホグワーツも登場、そして『指輪物語』のトールキンの世界。総項目1500余、127点の線描画、106点のイラスト・マップ、出典・原作者索引を付す空想大図書館
以前、講談社から出ていたものの「完訳版」です。


『子どもと大人が出会う場所――本のなかの「子ども性」を探る』
(ピーター・ホリンデイル著、共訳、柏書房、2002年9月6日)


帯文より:だれのこころにもChildness(子ども性)はある
きっと会える、もうひとりの自分に
現代イギリスの児童文学研究者Peter Hollindaleが「子ども性(childness)」という概念を提唱。大人子どもに限らず、全ての人が自己のなかに構築している「子ども性」について論じています。
大人のこころのなかにある、大切な子どもの部分。児童文学は、そうした領域によってたつ文学なのです。

研究書の全訳ですが、児童文学の研究者に限らず、子どもにかかわる人に読んで欲しい1冊。



  『歴史との対話 ――十人の声――』(共著、近代文芸社、2002年4月2日)
  
  帯文より:いま、歴史が語りはじめる ――歴史を見つめる児童文学作家たち――
      人間、特に子どもの基本的人権の確立をめざす流れは、従来の子どもの文学で表現
      されてきた子どもと大人の関係、子ども像、大人像などを変え、いわゆるジャンル
      なども従来の概念が通用しにくくなった。
      ……この『歴史との対話 ――十人の声――』は、これからの歴史小説・物語の
      可能性をさぐる試みである。 ――青山学院大学名誉教授 神宮輝夫
日本図書館協会の選定図書に選ばれました.(2002年6月19日選定)
ガーナーは、イギリスはウェールズの伝承世界をもとにしたファンタジーを書いた作家。過去の遺物となった語られざる歴史を、現在時制の語りによって生き生きと甦らせ、子どもの読者にケルトの精神的遺産を伝えています。


第一部 大地の声と<わたし>
四章
「交感する時間のドラマツルギー …… A・ガーナー」(pp.79-102)

T 石を巡るファンタジー
  1 伝承文学の遺産
  2 作品に見られる石
  3 記憶の結晶としての石
U 交感する過去と現在
  1 場所(トポス)への時間と身体性の付与
  2 現在(いま)という時間の力
V 「メタ・ヒストリカル・フィクション」の可能性
  1 過去から「現在(いま)、ここ」へ、そして未来へ
  2 体現される歴史



   『図説子供の本・翻訳の歩み事典』(項目執筆、柏書房、2002年4月30日)


   帯文より:翻案、抄訳、再話、完訳、超訳――文学の本質を問い返す、新しい試み。
        明治以降、日本の子どもたちに読み継がれてきた翻訳児童文学を、時代の流れに
        沿って通観。



『めいたんていネート 2るいベースがぬすまれた?!』 (マージョリー・ワインマン・シャーマット文、マーク・シマント絵、共訳、大日本図書、2002年2月28日) 
2002年「先生のすすめる 夏休みすいせん図書 2年生」に選ばれました.
人気シリーズ「ぼくはめいたんてい」の新シリーズ。小学校1〜2年生が1人で読みやすい本です。

ある日、野球チームで使っている2るいベースがぬすまれた?!それは、くっつき虫のオリバーが作った、足がうねうね巻いていてぬらぬらした紫色のプラスチックでできたタコだった。めいたんていネートと相棒の犬のスラッジが、事件の謎をときあかしていく。



『めいたんていネート いそがしいクリスマス』 (マージョリー・ワインマン・シャーマット&クレイグ・シャーマット文、マーク・シマント絵、共訳、大日本図書、2002年2月28日)
2002年「先生のすすめる 冬休みすいせん図書 2年生」に選ばれました.
人気シリーズ「ぼくはめいたんてい」の新シリーズ。小学校1〜2年生が1人で読みやすい本です。


アニーの犬のファング(牙という意味)のところに、毎年来ていたファングママからのクリスマスカードが届かない?!捜査の依頼を受けたネートは、じつはファングが苦手なのだが、勇気と知恵をしぼって事件を解決していく。今年のクリスマスカードはいったいどこにあったのか?!



『ファンタジーの諸相 猪熊葉子先生古稀記念論文集』(論文所収、白百合女子大学児童文化研究センター、2001年2月
「フィリップ・リドリーの児童演劇とマジック・リアリズム」という論文を書いてます。
『英語年鑑』(研究社、2002年)で取りあげられました。
コミュニケーション能力を充分に育てていない現代の子どもたちが、演劇というものを通じて、自己解放・自己表現ができるようになっていくさまを描いた作品をとりあげ論じています。


 *リドリーは現代イギリスの気鋭のマルチメディア・クリエイターで、「柔らかい殻」(1990、英)「聖なる狂気」(1995、英独)など映画監督もしているのですが、子どものための本や戯曲も精力的に書いている作家です。


『アエラムック 童話学がわかる』 (項目執筆、朝日新聞社、1999年3月)
児童文学の入門ムック。作家によるエッセイから、研究者によるコラムまで。
「童話を愉しむためのキーワード五十」で、「ケルト」「サーカス」「死後の国」「神話」「ドラゴン」「猫」「夢」などの項目を担当。



書評『バスにのらないひとたち』 (『白百合児童文化\』、白百合女子大学、2000年6月)

白百合女子大学、児童文学・文化専攻の紀要の書評欄に載せたもの。
(写真は、『バスにのらないひとたち』表紙。この本の訳者は聖心女子大学英文科の先輩・三辺律子さんです!)
書評を読む



『CLC』「国際アンデルセン賞」作家紹介・作品紹介・主要作品一覧 
(白百合女子大学、1999年6月、2000年2月、2000年3月)

白百合女子大学・児童文化研究センターの「現代児童文学・文化(英語圏)研究プロジェクト」のメンバーと一緒に、歴代の「国際アンデルセン賞」受賞作家と作品を解題にした小冊子3冊。
担当作家・作品:
「トーベ・ヤンソン/『たのしいムーミン一家』」 ムーミンの記事を読む
「マリア・グリーペ/『忘れ川を越えた子どもたち』」
「セシル・ボトカー/『シーラスと黒い馬』」


「子どものためのファンタジーにおけるグロテスクな要素についての一考察 ――キングズリー、キャロル、マクドナルドを通じて――」 (白百合女子大学、1996年3月)
子どもは「グロテスク」な要素を好む。現代のファンタジーの源流とも言える19世紀イギリスのファンタジー作品(『水の子』『ふしぎの国のアリス』『お姫さまとゴブリン』など)には、今にも通じるグロテスクな要素が多数見られる。
グロテスクな文学表現は、人間が生きていく上で欠かせない「祝祭」的な領域を作りだすことによって、心に潜む恐怖や邪気を祓い、忘れかけていた美や真実のよろこびを再認識させ、生きるちからを湧かせてくれる。
(写真は、1992年
Everyman's Library版のAlice in Wonderland表紙



担当科目

「英米演劇演習」 大東文化大学・英米文学科 (3,4年生対象)
       
* 英語圏の児童文学にゆかりのある舞台・映像作品、戯曲を扱う。物語のテーマやモチーフを読み解きながら、詩・小説とドラマの違い、ファンタジー作品を劇化する際の限界と可能性などについて考察することを通じて、演劇的想像力、劇的表現について考える。原作の音読や、英語の台詞での掛け合いを実際に行い、発音やイントネーションの向上を目指しながら、場面のおもしろさを味わう。その他、舞台美術や演技などについて検討するグループワークや、実際に舞台を観ての批評、教室での舞台化グループワークと発表・批評会も行う。原作のなりたちや作家についても適宜講義する。


「イギリス文化論」 大東文化大学・英米文学科 (3,4年生対象)

*イギリスの文化、風土・自然、歴史を、主に児童文学と伝承文学(神話・伝説・昔話)を通じて学ぶ。物語の一部分を原典や日本語訳で読んだり、映画やアニメーションで楽しみながら、そこに描かれた衣食住、民族、宗教、遊び・スポーツ、マザーグースなど、古代から現代までの多様なイギリス文化の諸相を知る。


「イギリス小説演習」 大東文化大学・英米文学科 (3,4年生対象)
       前期テキスト=Roald Darl, Charlie and the Chocolate Factory
       後期テキスト=
C.S. Lewis, The Lion, the Witch and the Wardrobe
*イギリス児童文学のファンタジー作品を2冊読む(@Charlie and the Chocolate Factory AThe Lion, the Witch and the Wardrobe)。DVD化された映画のシーンも楽しみながら、原典を読み、ことばやイメージのおもしろさを味わい、テーマやモチーフを読み解いていく。受講者による原典の予習と発表を中心に講読し、作家や作品の成り立ち、ファンタジー論、周辺のファンタジー作品についても適宜講義する。


「英米児童文学原典講読・U」 白百合女子大学・児童文化学科 (2,3,4年生対象)
       前期テキスト=
Anne Fine (1947- ),The Chicken Gave It to Me ほか
       後期テキスト=
J.K.Rowling (1965- ), Harry Potter and the Philosopher's Stone
*前期(アン・ファイン): 現代イギリスの社会問題に対する作者の考えを読みとりながら、未訳の短篇・中編の多読を目指す。
*後期(ハリー・ポッター):ことば遊びや発想のおもしろさを味わいながら、部分精読する。魅力ある魔法や幻獣などについては、その出典となっている北欧やギリシア、ケルトなどの神話や、イギリスの伝承文学である『アーサー王伝説』、トールキンの『指輪物語』など他のファンタジー作品に随時ふれる。


「英米児童文学原典講読・U」 白百合女子大学・児童文化学科 (1,2,3年生対象)
       前期テキスト=
David Almond (1951- ),Skellig  
       後期テキスト=
David Almond,Kit's Wilderness
*アーモンドの物語は、原文の文体・語りのリズムでこそ、しっとりと味わえるように思います。スコットランドにほど近いタイン川下流の炭坑町に生まれ育ったアーモンドの書く文章の空気感と、静けさと、むせかえるような土地の匂いをじっくりと味わいながら、ストーリーを楽しみます。


「英米児童文学原典講読U(中級)」 白百合女子大学・児童文化学科 (2,3年生対象)
       テキスト=
Susan Mary Cooper (1935- ),King of Shadows
*1999年に出たクーパーの新作。16世紀のエリザベス朝の習俗・文化について、音楽CDやビデオ等を用いて紹介。個性豊かな俳優達のエネルギーを感じながら、4世紀の時を遡るタイム・ファンタジーの興奮と不思議を味わう。ロンドンのグローブ座にインターネットで繋ぎ、舞台から見た客席や、美しい天井画を映しながら、登場人物の少年たちの気持ちを読み解くこともこころがける。
        参考URL :Shakespeare's Globe Research Database http://www.rdg.ac.uk./globe
           Shakespeare's Globe Theatrehttp://www.shakespeares-globe.org/
                                 ↑
舞台の写真は、このなかの「
Box Office」のなかの「Virtual Tour」を開いて見てください。マウスを使って、色々な角度から楽しめます。


「児童演劇入門」 白百合女子大学・児童文化学科 (1,2,3,4年生対象)
 *保育士養成課程科目
* 子どもが観るための演劇、子どもが演じるための演劇について学ぶ。海外や日本における児童演劇作品・作家についての講義のほか、グループにわかれてのワークショップをおこない、演劇独自の表現方法とは何か、演劇を観たり演じたりすることは子どもにとってどういう意味をもつのか、よい児童演劇作品とはどういうものなのかを研究します。 
1 概論(児童演劇のサブジャンル・歴史)
2 作品研究@:ミュージカル(原作との比較、モチーフ研究)
3 演劇的な表現とは何か
4 演習:演劇的要素の検討(声・動作、音、照明、衣装・メイク、美術、道具、配置など)
5 作品研究A:観劇・レポート、解説
6 児童演劇の批評
7 作品研究B:劇評を書く
8 児童文学と演劇
9 演習:戯曲の読み方と舞台化(児童演劇・人形劇/劇あそび)
10 作品研究C:観劇・期末レポート 


「英米児童文学原典講読A」 白百合女子大学・児童文化学科 (1,2年生対象)
       前期テキスト=
Frank Lyman Baum (1856-1919),The Wonderful Wizard of Oz
*ミュージカル映画と原典の比較を軸に、授業をすすめる。小説が得意とする、細かい情景描写や感情の機微と、映像が得意とする、視覚的・音楽的なエンターテイメント性の違いをおさえながら、どの部分が作り替えられているのか、また、作者ボームの表現と、映画の作り手の解釈や表現はどう違っているのか、受講者とともに考えていく。


「児童文学(外国) ――イギリス児童文学の旅」 昭和女子大学・一般教養科 (開講中心年次:1,2年生)
*前期は、コーンウォール、ウェールズ、イングランド中西部、オックスフォード、ロンドン。後期は、湖沼地方、スコットランド、イングランド北東部、南西部と、イギリス全土の地図を巡りながら、各土地の風土・文化を知り、そのなかで生まれた作品のなりたち、子どもの文学としての特性、時代背景、児童文学史的意義を学びます。


「児童文学講読U2 ――ファンタジーを読む」 昭和女子大学・日本文学科 (開講中心年次:3,4年生)
*イギリス、アメリカ、北欧、ドイツ、オセアニアを中心に児童文学のファンタジー作品を読み、作品のなりたちや児童文学史的意義を学びます。作家の生い立ちやファンタジー論にもふれながら、テーマやモチーフを読み解いていきます。


「海外児童文学講義・演劇」 白百合女子大学・児童文化学科 (2,3,4年生対象)
*イギリス伝統の「パンチとジュディ」や“クリスマス・パントマイム”、演劇にかかわった児童文学作家たちなどを紹介しながら、戯曲の読み方や児童演劇理論を学び、実際に作品を読んだり観たりします。身体性を通じて他者と交流する機会の減っている現代の子どもにとって、演劇がどのような可能性をもつメディアなのかについても考えます。
  1.   イギリス伝統の人形劇「パンチとジュディー」
  2.   クリスマス・パントマイム
  3.   児童文学の舞台化:その可能性と限界
  4.   戯曲の読みかた
  5.   ブロードウェー・ミュージカル:歌とダンスのドラマツルギー
  6.   児童専門劇場ポルカ・シアターの試み
  7.   子どもが演じる意義:P・リドリーのメタシアター
  8.   英米の児童演劇理論を読む
  9.   演劇にかかわった児童文学作家たち
  10. YA文学のなかのシェイクスピア


「英米演劇演習」 大東文化大学・英米文学科 (3,4年生対象)
       前期テキスト=Ayckbourn, Confusions : Methuen
       後期テキスト=
Ayckbourn, Communicating Doors : Faber & Faber 
                      Simon, The Collected Plays of Neil Simonから抜粋コピーを配布。
*イギリスとアメリカの人気喜劇作家Alan Ayckbourn(英, 1939- )、Neil Simon(米, 1927- )の喜劇を読む。作品に描かれたユーモアを楽しみながら、声に出して掛け合い台詞を再現したり、俳優の演技、舞台美術、音響などの演出効果を考えたりする作業を通じて、文字で読むだけでは十分に味わうことのできない喜劇の魅力・娯楽性を読み解いていく。講読、グループワーク、発表を中心に、適宜補足的講義を行う。


personal profile

好きなもの: 猫、妖精・妖怪・怪物、大自然、世界・日本の伝統的な祭り、上質なフィクションの世界、スケールの大きい劇的なこと(惑星直列とか神話伝説とか)、美味しいもの、サッカー日本代表、「ぽちたま」、アンドレ・アガシ、ジョニー・デップ

ふだんの休み: 朝寝と、犬の散歩ロングバージョン。劇場へ行くか、現実逃避しながらもの書き。必要に迫られて調べもの。帰りにおいしい何かを買い込み、さらに苦しみつづけるか、脱稿をワインメシか刺身&日本酒で祝う。

ほんとうの休み: 友人たちとおいしいものを飲べに行ったり、ドライブ→森・海・湖・お気にいりの店でのんびり。家でごろごろ読書、DVD・たまった録画を見るか映画館へ。
ながい休みは旅に出る。(行きたいところは、アドリア海の離島リゾート、南フランスのエズ(鷹ノ巣)村、アボリジニの聖地ウルル(エアーズ・ロック)、北欧の夏至祭&冬至祭! でもきっとぜったい、いつもみたいに、ついついイギリスに研究資料をあさりに行ってしまうに決まってます・・・)

効く音楽: ガーシュウィンのピアノソロ、ヘンデルのメサイア、ケルティック、沖縄の伝承唄、デキシーランド、ミスチル、映画音楽。


愛犬:わがやのミニチュア(でなくなってしまった9kgの)ダックスフント・ロングヘアー。最近すっかり「お茶」がブームで、散歩の途中で連れていかれます。
   お花見写真(@代々木公園)はこちら

癖: 猫をみつけると、喜びいさんで写真を撮ってしまいます。

   愛すべき、旅先のネコたちのページは
   



  沖縄石垣島・白保のシュノーケルやさん ブルーコーラル
          http://homepage1.nifty.com/fringe/bluecoral/