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中選挙区制の改良案
| A党派 |
東田 |
75000 |
| 南田 |
65000 |
| 西田 |
60000 |
| 北田 |
30000 |
| B党派 |
松本 |
70000 |
| 竹本 |
60000 |
| 梅本 |
20000 |
| C党派 |
大川 |
55000 |
| 小川 |
45000 |
| 単 独 |
中村 |
67000 |
| 単 独 |
鈴木 |
23000 |
候補者は単独または連名で立候補する
単独での立候補は無所属候補の場合もあれば、1人しか候補者を立てられない中小政党の候補である場合もあります。連名での立候補は、単独の政党の場合もあれば、複数の政党の連合であることもあります。条文には「政党」という言葉は一切不要です。
議席はドント式に配分する
連名で立候補した候補者群を仮に「党派」と呼ぶことにします。単独立候補者は、1人だけの党派です。投票は個人名で行いますが、票の集計はまず党派別に行い、ドント式に議席を各党派に比例配分し、その上で、各党派に配分された議席の範囲内で、個人の得票順に当選者を決めればよいのです。右の表を5人区の結果とすれば、名前の欄がピンクの候補者が当選となります。単独で当選した中村氏は無所属とは限りません。
「党派」は政党とは異なる
このような方法を政党単位で行ったのでは、大政党だけがのうのうと効率のよい議席配分を受けることになってしまいます。そのため、「党派」という名で、中小政党が連合して大政党に対抗する道を開いたのです。かつての中選挙区制では、政党間の協力は独自候補を下ろすということでしか実現しませんでした。この方法では、それぞれに独自候補を立て独自の主張をしながら、互いの当選の可能性を高めあえるのです。有権者にとっても、選択の幅が広がり、自分が最も納得する候補者に入れられるという点で、この方が好ましいでしょう。他の政党と党派を組みにくい政党であっても、一定の票数を獲得すれば当選は可能であり、その点は無所属候補も同じです。
公認漏れの無所属立候補、追加公認がなくなる
かつての中選挙区制では、自民党籍のある候補者が無所属で立候補し、当選後追加公認を受けるということが、さかんに行われていました。自民党から出ようが無所属で出ようが、自民党の他の候補者にかかる迷惑に差がなかったからです。しかし、本案では、公認に漏れたからといって無所属で出ることは所属政党とまともに対立することになりますから、このような「お芝居」は演じにくくなります。「同士討ち」もやりにくくなります。そんなことをしていては、政党全体の票を減らすことになりかねません。同じ政党の候補者の票が、一面では自分の当選をも助けることになるのですから、政党全体の得票率を上げることが優先されることになるでしょう。
共倒れの可能性はまったくないので、政党候補者はそれぞれに自分の票を増やそうとすればいいのです。それが所属政党の利益にも自然とつながっていきます。政党としても共倒れを警戒するための票割りに神経を使う必要がなく、たたかいやすい選挙となります。
二大政党制の可能性も出てくる
私は、二大政党制が理想の制度だとも、絶対に許してはならないとも考えません。有権者の自然な選択の結果としてそのような状態になるのなら、それもいいのですが、小選挙区制といういびつな制度で無理やり実現しようとすることに反対しているに過ぎません。
本案では、議席の配分にあたってドント式を採用しています。ドント式は、実はかなり大政党に有利な性格があり、その性格は、3〜5という小さな選挙区規模では、いっそう際立ちます。そのため、中小政党は、大政党に対抗するため、歩み寄りを迫られることになります。しかし、小選挙区制では、中小政党が選挙区を分担するような方法しか考えられません。統一候補の得票は、各党の基礎票の合計を下回ることが多くなります。有権者の中に、あの政党ならいいが、この政党はいやだという気持ちがあるからです。そこで、小選挙区制のもとでは、中小政党はそれぞれの個性を殺して無理な合同へと走らざるをえません。これでは、大政党にはいつまでも対抗できないのです。
それぞれの主張をしながら、政権の獲得にあたっては協力し、ともに政権をになうことで自然な合同へと進む方がずっといいと私は考えています。
確実に過半数を狙える
かつての中選挙区制では、ある政党なり政党連合なりが全体で過半数を確保しようとしても、票の気まぐれな分散にさまたげられることになっていました。しかし、本案では得票率が5割を超えれば、3人区では2議席、5人区では3議席が確実です。4人区では、4割で半数の2議席が確保でき、6割では3議席が確保できます。政権を担おうとする勢力が各選挙区でどれだけの議席を獲得できるかが読みやすくなるのも本案の利点と思います。「自公保」でも何でもよろしいが、全体で過半数を狙える組み合わせをあらかじめ設定した上で、選挙に臨むということが可能になります。これは、事実上の首相公選ということになるかも知れません。
まとめ
以上の中選挙区制改良案を箇条書き風にまとめてみます。
1.候補者は単独、または連名で立候補する。連名で立候補した候補者群を「党派」と呼ぶ。単独立候補者は単独で一つの「党派」とする。
2.有権者は個人名を書いて投票する(この点では旧中選挙区制と同じである)。
3.票を党派別に集計し、ドント式に各党派に議席を配分する。
4.配分された議席の範囲内で、得票順に各党派内の当選者を決める。
区割りについて
本案のもととなる区割りはこちらにあります。各選挙区の定数の合計は440となっていますが、私は議員をむやみに減らそうとする考えには反対です。では、なぜ、選挙区定数の合計を440にしたのか、残りの40議席をどうするのか、という点については、区割りから、区割りの説明へと読み進んでいただきたいと思います。
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