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2002年03月19日掲載 

腕時計のこと

 中学に入った時。腕時計をもらいました。すごくごつい、いかにも「サラリーマンの腕時計」って奴。しかも昔のサラリーマンね。
 バンドは金属のパチンって止める奴。で、あたしの細腕ではあっけなく落ちるので短くして貰ったのですが、とにかく重かったので使いませんでした。
 高校に入学した時。新しいのを買って貰いました。当時流行の自動巻。今度は小さめの、というか薄目のにしてもらいました。ま、それも結局バンドを短くしましたが。
 あたしは大宮(現さいたま市)に住んでたんですが、高校は岩槻。電車で30分というところですか。ただし、当時川越線(現埼京線)は単線ですっごく本数が少なく、12時半のを逃すと次は13時45分というすさまじさ。ま、通勤時にはもうちょいありましたが。ということで電車内で過ごす時間は30分どころではすみません。で、とにかく本の虫だったあたしは文庫本を片手に読書の時間だったわけです。
 あたしは片手で本を読みます。ま、普通そうだと思うでしょ? あたしは本当に片手だけしか使いません。右手でホールドしつつ、ページも親指でめくります。左手は使いません。ずっと学生鞄を持っていたので使えなかっただけですが。で、つり革にもその右手でつかまったりしてました。慣れると結構簡単です。今はどうか知りませんが、あの頃はよく学生さんはそうやって読んでたものです。
 そういう時に、腕時計が左腕にあっても全く意味を成しません。そのため、あたしはずっと右腕にしてました。時計の表面を内側、つまり手のひら側にして。読書中、目を下げるだけで時間が分かったからです。
 そのクセは今でも抜けていません。部屋で本を読む時にも、椅子に深々と腰掛けて、腕組みした状態で右肘から先を真上に上げて読んでます。左手はその右肘を押さえる格好。家内によく笑われました。電車で新聞読んでいるんじゃないんだからって。ま、一度付いた癖はそうそう抜けませんよね。

 折角新しく買って貰った腕時計だったのですが、あたしには重すぎました。高校1年の時につき合っていた彼女がしゃれたデザインの腕時計をしていたので借りているうちに交換した状態になりました。彼女は卓上時計にしていたようですが、あたしのを。
 それからしばらくは女性物をしてましたが、そのうちカード型の時計になりました。電卓機能とか外貨計算とか、電話帳機能の付いたの。最初はカシオの横長の。で、カードタイプのを幾つか。ドイツ留学中は海外時計というんですか、二つの時刻を表示するやつ。あれを使っていました。まぁ単に日本時間に4足して逆転すればドイツ時間なんですがね、日本の時間を見ながら、みんな今頃何しているかなぁ、なんて考えてましたね、さみしくなると。

 就職する近辺になると確かデジタル時計は使わなくなってました。大学の四年の頃には確か、もう懐中時計ばっかりでしたね。

 幾つか買ったのですが、やはり毎日毎日持ち歩くのですぐ壊れてしまします。あたしの使い方が雑なのかもしれませんが。ちゃんとしたメーカーのを買ってもだめでしたね。で、仕方ないのでちゃんとしたメーカーどころではなく、高いメーカーのにしました。
 ロンジンのです。これはライカが買える御値段だったのですが、あたりでした。シンプルなデザインなので飽きがきませんし、すっごく丈夫です。もう15年になりますが、故障はありません。ただ、オリジナルの紐は輸入しなくてはならないので、すり切れたら国産のを使ってます。ま、難点を強いて上げれば手巻きなのでうっかりすると止まってることです(爆)。

 でも手巻きなのがいいんですよね。朝起きて12回巻く。そしてベストかチョッキに付ける。あたしはスーツはシングルのスリーピースと決めていますので。まぁ、夏場はさすがに暑いのでズボンのベルトに止めますが。

 数年前のマックエキスポで。丁度「Think Different」の頃です。いろんなAPPLEグッズが出ていたんですが、その中に逆回転腕時計があったんですね。反時計回りに回るんです、針が。デザインもシンプルでかっこよかったです。白文字盤に黒字のと、黒文字盤に白字のがあって、あたしは当然黒の方を買いました。で、嬉しがっていたのですが、なにしろ針が逆向きになる。9時に見えたら3時ですね。短針の方はわりと簡単なんですが、長針の方はちょっと勘違いしちゃう。これは慣れなければな。そう思いました。
 で、久しぶりに腕時計、はめてみたんです。なんかすっごい違和感。でも、ま、慣れればOKだろう。そう思っていたんですが。ところが思わぬ弊害が・・。

 マウスを持つと邪魔。

 いやびっくりしました。キーボードも同じです。時計がぶつかるんですね、右手の手のひら側に向いていると。しかもそれを我慢しているとごつごつ机にぶつけてしまう。傷が付くどころか、壊れるんじゃ・・と思い、仕方なく手の甲に向けてみました。
 でもこれはさすがにダメ。慣れるどころか気になってしょうがありません。
 今度は左腕にしたんですが、結果は同じ。本当に一度付いた癖は直りませんね。

 というわけで、その時計。今野君にあげました。

 で、時は流れ。

 昨年初夏。あたしはフリーになったので、また腕時計、することにしました。アポとかあると時間の調整が必要になったからです。ましてやポケットから出して時間を見ていては、相手の人に気を遣わせます。なにげにちらりと見るようにしないと。

 で、これをしてました。Appleです。チープな作りなんですが、シンプルだし、今や懐かしいカラーリンゴ。色も黒だし。お気に入りでした。

 でもしばらく使っているうちに壊れてしまいました。バンドを止めている部分が取れてしまったんです。まぁ、安い作りでしたから仕方なかったのですが。それに古いものですし。

 丁度季節も涼しくなってきたので、またスリーピースに戻り、懐中時計をするようになりました。

 で、打ち合わせの時とかは携帯電話をテーブルの上に置いておくことにしました。よく営業さんがそうやっているので。

 でも、やっぱり腕時計の方がさりげなく時間を確認できるんでいいんですよね。

 そろそろ春。夏に向けて腕時計、考えるか。そう思い、時計屋さんに行ったんですが、種類が多すぎてわけが分からない。それにあたしが好むシンプルなのが少ないですね、男物に。ピンチヒッターでLeicaのを使ってみたんですがもうこれがごつくって。

 で、Appleコレクションからこれまた懐かしいHappy Macのを使うことにしました。これは幾つかバリエーションがあるのですが、その中で一番のお気に入りのを選びました。

 しかしながら革バンドがオリジナルですと、さすが外人さん向け。一番短くしてもぐるぐる回ってしまします。引っ張ってみたら手首を通っちゃいましたし。それに色が茶色なので、あたしの服装に合わせ、黒にしようと思いました。でも折角のオリジナルバンド、しかももう入手できないものを交換するってのが。

 それでもやむなく時計屋さんに持ち込みました。

 実は始めてバンドの交換(と時計の電池交換)というのをしました。簡単に換えられるんですね。知りませんでした。幅を計って好きなのを選べばその場で付け替えてくれるとは。ちょっとびっくり。茶色のオリジナルの方は切るのかと思っていたのでずいぶん悩んでいたのですが、そうと知っていればさっさと交換したのに。
 今野君にそう言ったら笑われてしまいましたけどね。

 ということで、現在、あたしは右腕の手のひら向きに、写真の右側のをはめてます。ちなみに左側のがオリジナルのバンドですね。

 おかげでちょくちょくiBookの手前側のエッジにぶつかってます。

 腕時計を諦めるか。左手にするか。あるいは慣れるのか。

 これからどうなりますかねぇ。

 

 
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