MFガイド改造編 工作

会話型RPGで、MFはフロアタイルの上に配置されます。

こんな感じね。

今回は模型工作の基礎の基礎、プラ板工作を紹介するのですが、はてさて、作るのは何にしようかな・・・
って考えた結果、フロアタイルの上に乗せて壇を示す、台座を作ることにしました。

よくあるでしょ、広間の奥が一段高くなってて、祭壇とかあって。んで、その壇上で、ボスキャラが「よくここまで来たな」って言うやつ。ああいうのを視覚的に表現するための台座です。平たいし、低いので、プラ板工作にはもってこい。

まぁ、それでも「難しそうだ」って思う人も多いと思います。んで、工作なんてほとんどいらない、超簡単なものから、段階的にご紹介しますね。

1:流用品を探す

一番手っ取り早いのが、壇上にあたる大きさのタイルを、六面ダイス並べた上に置くこと。いやぁ、こいつは簡単だ。んで、それじゃちょっと・・・って人。まずは手元になにか使えるものがないか、探してみましょう。
平たくて、MFがのっかっても大丈夫な強度があって・・・。お、これなんか使えそうだぞ。

DVDトールケース(ゲームの箱だけどね)、CD、MO。こういった物のケースは薄くてよさげ。

ん、なかなかよさげな大きさじゃん!

CDケース、もそっと横幅あればなぁ・・・って、それがさっきのかw


MOだと、二個並べたりもできるので使い勝手いいかも。


んじゃ、とりあえず、DVDトールケースとMOで作ってみましょうかね。

タイルのコピー

使用しているフロアタイルをコピーしちゃいましょう。それを流用すればごっつ簡単ですからね。んで、それをDVDケースの表紙なり、MOの中紙なりの大きさに切ってしまえば、ほら完成。
(あ、メーカーによってはフロアタイルのコピーを禁止している所、ありますのでご注意を)

画像取り込み

もちょっと手の込んだところで。パソコンとスキャナーでタイルの画像をデータ化しちゃいましょう。まぁホームページ見てる人なら、パソコンあるでしょうし、多分スキャナーも持ってるんじゃないかなぁ。んで、なにか画像ソフトもあるでしょう。スキャナーのおまけとかね。

まずスキャナーでタイルを取り込みます。次いで大きさ見本ということで、実寸の物、つまりMOなら中紙を取り込み、二枚の画像をレイヤーで重ねます。画像ソフトでレイヤーの透明度を変えられるのなら、透けるようにしておきましょう。


上に乗せた画像位置を変え、なるべく左右対称になるようにします。また壇の奥は大抵壁なので、誤差でても気にしない、ってことで前面にあたる部分がマス目の端になるようにしてみました。

位置が決まったら大きさ見本のサイズに合わせて、画像全体をカットします。(上に乗せたレイヤーの外周、透明部分をワンドでクリック > 選択範囲反転 > 切り抜き してます)


で、上に乗せたレイヤーを削除すれば、希望する大きさにデータがカットされます。


これをプリントすればいいのですが、折角画像ソフト使ってるので一細工。少し色味を変えておきましょう。ゲームセッション中、ちょっと離れた所からでも、壇上がどこまでか分かるようにするのです。今回は簡単にカラーバランスでブルーを+30しておきました。


乗せるとこんな感じ。色を変えてあるので壇が分かりやすいのでは?

全体に貼り付ける

さらにもう一歩進めてみましょう。さっきのだと簡単なんですが、外周に余白部分ができちゃいます。ここを何とかするためには、外周全体をくるむしかありません。
画像データがあるので、ペーパークラフト用紙に印字して、紙工作しちゃうって手もあるのですが、上にMFを乗せる場合が多いので、かなり強度つけないと歪みます。また、ゲームの会場まで鞄に入れて持ち運んだりするのでかにゃ〜り強度が必要。折り畳み式にして、使う際には支えを付けて、というようにペーパークラフトでできないわけではありません。軽いので便利なので、壁など、アイテムによってはペーパークラフトもいいです。ま、今回は丈夫さを優先して、さっきの流用品を使ってみます。

パソコンのプリンターでシールを作る紙、ありますよね。ラベルサイズとかいろいろありますが、そのノーカット(フリーサイズ)のを使ってみましょう。


左のは写真印刷用のラベルシート。光沢とか半光沢とか選べるのが便利。で、右のは普通紙タイプ。安いので手軽に作れます。

スキャナーでとったタイルのデータを大体の大きさにカット、プリントし、貼り付けていきます。四隅ははさみで切り込みを入れ、折り曲げて重ねましょう。


こんな感じね。


左が全体に貼り付けたもの。右は中紙だけ。

この方がリアルに見えますが、注意点もあります。

まずは水ぬれに弱いこと。夏場、汗などでも印刷に影響します。また、表面が印刷面なので色落ちしやすいのも難点。MFの台座でこすれて、傷もつきます。

対策としてはペーパークラフトの定番、ヘキサチーフなどの定着スプレーを吹いちゃうことですね。画材屋さんで売っている、木炭画などの表面に吹いて定着させる、表面処理用の定着材です。
簡単にすませるなら、表面をサランラップでくるんじゃうってのも手。まぁテカテカに光沢ついちゃいますが、最強の防水処理ですw

2:プラ板とプラ棒で箱を作る

流用品は手軽ですが、やはり思ったとおりの大きさや厚みを探すのが大変。んで、ないものは作るしかない。このサイトの基本テーゼに従って、作っちゃいましょう。慣れちゃえば簡単なんですが、最初は敷居が高そうに見えるかも。MFの塗装と同じですよ、やったことない人は「こんなのよく塗れるなぁ」って感じるものなんです。
ま、最初なので、今回はなるたけ簡単な方法で「箱」を作ってみましょう。

フロアタイルには大きく分けて20ミリ(2センチ)角のものと、25ミリ(約1インチ)角の二種があります。使っている物の大きさに合わせてサイズを出しましょう。あんまり小さいとかえって作りづらいので、横6マス×縦4マスを作るとしましょうか。20ミリサイズなら12センチ×8センチ。25ミリなら15センチ×10センチですね。
今回はうちのフロアタイルに合わせて20ミリサイズで作ってみます。

用意するもの

1ミリプラ板(模型店で売ってます。バラ売りだったり、2枚セットだったりします。白色のです。透明と間違えないように)
5ミリプラ角棒(模型店で売ってます。バラ売りしてる店もありますが、6本セットが多いです。丸棒と間違えないでね)
プラモデル用流し込み接着剤(模型店で売ってます。流し込みタイプと指定してください)
平の金ヤスリ(模型店、日曜大工店に売ってます。幅1〜2センチで、金工用の目の細かい物がいいです)
Pカッター(模型店で売ってます。プラスティック用のカッターです)
カッター(普通のですな)
金属定規(プラ製のだと折れる危険性あり)
カッターマット(接着剤が流れたりするので、必ずこの上で作業しましょう)

プラ板工作にはいろいろ方法があるのですが、今回はプラ棒との複合でいきます。この方が簡単なんですよ〜。しかも平面性もしっかり出るので、使用する時に安定していいのです。
プラ板が天板になり、角棒が横板になります。まずは素材の切り出し。今回は12センチ×8センチ。プラ板をそのサイズに切ります。

プラ板の切り方

0.3ミリなど、薄いプラ板ならハサミで自由に切れますが、それだとMFを乗せた際の強度が不安。今回の1ミリ厚になると、ハサミでは切りづらいです。まぁ、クラフトチョキなど、工作用ハサミなら切れるのですが、基本的にはPカッターで切ります。
プラ板だと片面がテカテカ、片面が半光沢になってたりします。半光沢の方が鉛筆などが乗りやすいので、まずは大きさを測り、鉛筆で書き込んでおきます。金属定規を置き、Pカッターで切るのですが、定規は使う方の上に乗せてください。捨てちゃう方にカッターの傷が付いても問題ないですから。
Pカッターは普通のカッターと違い、刃が先端ではなく内側にあります。力を入れすぎると、プラ板に突き刺さる状態になりますので、かるく、傷を付ける感じで引きましょう。「切る」必要はありません。「傷を乗せる」感じで。一度で切り込まず、二度、三度とそっと傷を深くしていきます。裏返してみて、白く傷の線が見えるくらいで。(その線に合わせて、反対側からも傷を付ける方法もあります)
プラ板の厚みの1/3程も切り込みができたなら、ぱきっと割ることができます。はじっこはギザギザになりやすいので、「傷」の線は予定より1センチは長めにつけておきましょう。
「切る」より「折る」感じ。プラ板を切断するコツです。

次はプラ棒。外寸は12センチ×8センチ。なので12センチ二本と8センチ二本・・・と切っちゃうと、四隅でずれが。棒の厚み(今回は5ミリ)を計算にいれないとこうなりますな。
結局5ミリ厚が左右に二本組み合うので、1センチ短くしておかなくてはなりません。今回は長い方を1センチ短くし、11センチ二本に、8センチ二本にしました。また、支え用に7センチのも一本切っておきます。

プラ棒の切り方

金属定規を当てて、鉛筆で四面に線をいれておきましょう。次いで定規をプラ棒に十字になるように重ね、鉛筆で付けた線をカッターでなぞります。これはPカッターではなく、普通のカッターで。切るのではなく、傷を付ける感覚はプラ板と同じです。四面、全部に傷を入れたなら、ぱきっと折ることが可能です。今回のプラ棒は太めの5ミリ。3ミリ程度なら四面の傷で充分ですが、5ミリの場合、角にも多少深めに傷を入れておきましょう。この場合、押し込むだけでも充分に傷がつきます。
なお、丸棒の場合でも方法は同じで全周に傷を付け、折りましょう。
慣れないうちは1ミリほど外側で折ることです。その後、平ヤスリの上で、大根おろしの要領で平らにしたり、刃を新しくしたカッターで削って希望のサイズに調整しましょう。

ざざっと切り出した素材。11センチ二本、8センチ二本、7センチ一本の5ミリプラ棒。12×8センチの1ミリ厚プラバン。角が平らになるようにカッターなどで整形しますが、今回は簡単でおk。

揃ったならとりあえず、組む形に乗せてみましょう。

7センチの棒は中央に入るわけです。使用しているうちにソリが出ないようにする支えですね。
こうやって組み合わせてみて、ずれがないようなら、一回外し、まずは一本を接着します。これが基準点になるので、しっかりと。

この流し込み接着剤はプラスティック専用。注射器で流せるほど流動性に優れ、その接着力は瞬間接着剤などの比ではありません。そのため、不要な部分に流れちゃったりしたら大変。少量ずつ、付属の筆で接着面に流し込みましょう。少量でも充分な接着力を持ちます。
基準点になる一本がしっかりと接着されたなら残りを接着します。


半日〜一日ほど放置し、完全に乾いたら板ヤスリで角や周囲を軽くなめしてゆきましょう。出っ張っている部分を削る程度でおK。ゲーム中に怪我をしないための安全対策ですから、「完成度うんぬん」ってことは気にしないでいいですよ。


粉をふきとってから先ほどのタイルデータをプリントしたシール用紙をはりましょう。四隅はハサミで切り込みを入れ、重なるように。カッティングマットの上におしつけながら、平面を出しつつ張っていきます。


こんな感じで。

できましたん♪

実際にタイルに乗せてみるとこんな風。


今回は視認性を重視して色合いを変えましたが、もう少し高く箱を作ったなら、同じ色でもいいでしょう。影でちょっと離れていても段差が分かりますからね。

3:さらにリアルに

さっき作った箱は大きさは自由でしたが、高さはプラ棒の幅に制限されちゃいます。棒で5ミリ、板で1ミリ、合わせて6ミリの高さですね。実際には紙の分も入るので7ミリ弱かな。まぁ、持ち運びなどを考えますと薄い方がいいんですけどね、もっと高いものとか、違う形の物を作る。そういう際には素材がいろいろ合った方が便利。プラ板で一番有名なタミヤの「プラバン」でも各種の厚みがありますし、輸入品だと厚みや表面処理にさらなるバリエーションが。

プラ棒もいろいろあるわけでして。模型専門店には揃ってると思うのですが、画材屋さんにもあると思います。建築模型のコーナーを探してみてください。建物の模型やガードレール用など、建築模型や鉄道模型の世界ではいろんな素材がありますので。

こういった素材を組み合わせれば、もっといろいろな形ができます。


プラ板で側面も作っちゃえば、高さも自由にできます。ただ、歪みがおきやすくなりますけど。そのため角の部分に三角のプラ棒を使用しています。これだけだと平面性は出ますが、まだ強度が足りません。この後でエポパテを内部全域に1ミリほど塗り込める予定です。


こっちは5ミリプラ棒を二段重ねして高さを出しています。この方が強度も付きます。内側を見ると分かりますが、3ミリ角棒でさらに厚みを出しています。天板の平面性を保つために5ミリ角棒も支えになってます。これはこの上にメタルの台座(かにゃーり重い)を乗せる予定だからです。ま、普通は5ミリ角棒だけで充分だと思います。


これは四隅をカットした八角形の台座。

内側はこんな感じ。四隅に注目。三角のプラ棒を外に向けて配置してあります。側板、プラ板の部分は外にエポパテを盛り付け、怪しげな竜のレリーフをモールドしようかとw
これは「アーク」みたいな特殊な「棺」なので、上に何も乗る予定なし。なので蓋を開閉式にするだけで、荷重に対する対策はしていません。


表面処理の例を挙げましょう。箱を作ってからエポパテを全体に盛りつけ、モールドした例です。外面、全体をエポパテで覆っています。
この場合、箱組みの段階でエポパテの厚みを考慮せねばなりません。2ミリ盛るとして、両サイドで4ミリは小さめにすることになります。


裏面はこんな感じ。キャストで複製予定なので内側にもパテをなめらかになるように盛りつけ、強度と抜きやすさを出しています。

角の拡大図。1.2ミリのプラ板で箱を組み、角棒でエッジを支えています。黄色っぽいのがプラ棒ですね。その外側にモールド用のエポパテ。溝部分はプラ板表面にあたっているのが分かります。
内側にもエポパテを盛りつけ、厚みを出しているのも分かると思います。


外側のモールドですが。こんなのをキャストで複製しておくと便利です。これは以前あたしが作成した3Dフロアタイルの物。モールド部分だけをキャストで一杯抜いておき、バリエーション作成に使ってました。まぁ、用意するのも手間かかりますが、エポパテ毎回盛るよりは楽ですし、規格が保てます。


プラ板工作とエポパテを使用すれば、こんな小物も出来ます。左は登り階段。右は下り階段ですね。下り階段の外周には5ミリプラ棒に適当にモールドを彫り込んで組んであります。基本的には平面にプラ板、曲面にエポパテ、なのですが、ヤスリでプラ板を削ったり、エポパテ硬化前に、水を付けたプラ板を押し付けたりと、様々な応用方法があります。



慣れてくれば正方形だけでなく、こういった斜めの物も簡単です。プラ板を台形用に切っておくだけです。まぁ、強度のために内側からエポパテみっしり、の刑が必要ですが。台の基礎部も斜めになっていますが、こっちはプラ棒を基本にし、エポパテを斜めに盛りつけてあります。ついでにひび割れのモールドも入れてあります。
怪しげなルーンの掘られたプレートに注目。上下で厚み違うでしょ? ここだけ、斜めでなく、垂直になっているの分かります? これは型抜きで複製するのを前提にしてあったので、斜めのままだと下の厚みで抜きずらくなるからです。ま、写真の物自体、キャストでの複製なんですけどね。
複製しないのなら、斜めの表面にそのままぺたっとついているだけですみます。

プラ板での工作が身に付くと、いろんなものが作れます。まぁ、習うより慣れろ、の世界なので、大体造り方が分かったなら、簡単そうなものからチャレンジしてみましょう。アクチュアルゲームにもいろいろ応用が利きますよ。

p.s.MFガイド、上級編にエポパテ工作の実例もありますので、そちらも参考にどうぞ。