連載ゲームコラム
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第5回 「PS2、本当に出るの?」 (1998/12/9)

 日経のホームページにおいて、次世代プレイステーションが11月末までに発表されるとの記事が掲載されてから、すでに1ヶ月。未だにSCEからは何の発表もありません。

 そのせいか、ここに来て、「本当にPS2は発表されるの?」と、疑いを向ける動きも出て来始めています。SCEの徳中社長の「セガの邪魔はしない」発言もあって、疑いはさらに強くなってきているのが現状です。

 しかし、私はそう遠くない時期にPS2は発表されるだろうと思っています。確かに、いずれは発表されることは間違いないのですが、その時期はそれほど遠くないのではないかというのが、私の予想です。

 理由は、予想されるPS2のスペックを元にした、原価計算を行えば分かります。

 ファミコンからDreamCastに至るまで、ゲーム機はいずれも発売当初は売れれば売れるほど赤字が出る価格に設定されてきました。もちろん限度があって、製造原価が店頭価格の1.5倍程度の範囲に収まるまでが壁になっていると推測されます。

 そして、PS2の予想スペックから製造原価を逆算すると、今、この時点で、ぎりぎり計算が合う程度の価格になるのです。

 以下にその内容を示してみましょう。

 まずは、CPU+GTEの価格ですが、CPU部分は、同程度の性能であると思われる、Cyrix製 M-II-300の店頭価格が8000円強、GTE部分は、3dfx製VooDoo2のチップ価格が、同じく8000円程度であると推測されます。1チップ化による価格の変動は、チップ数の減少によるコスト減と、チップサイズ増大によるコスト増が相殺するものと仮定すると、この部分での価格は約16000円程度と言うことになります。

 2D画像処理を行うプロセッサの価格は、現在、相当する製品があまり流通していない(ほとんどの製品が3D機能を併せ持っているため)ので価格の推定がやや難しくなりますが、ここでは、GTEと同程度の8000円と仮定します。

 メモリ容量は、50MB(メイン32MB、ビデオ16MB、オーディオ2MB)と仮定すると、同じく8000円程度になります。

 ドライブがDVD-ROMであるとすると、現状で、SCSIインターフェイス対応DVD-ROMドライブの店頭価格が15000円程度なので、ドライブ本体の価格は1万円程度でしょう。

 オーディオユニットは、市販されている、PCIバス用の64ボイスのサウンドボードの価格が4000円程度であることを考えると、2000円程度に収まるものと思われます。

 現行のPSとの互換を実現するためのユニットは、仮に1チップ化されたとすると、 5000円程度に収まるでしょう。

 モデムが搭載された場合は、56Kbpsモデムの製品が1万円程度なので、モデムユニットとしての価格は8000円程度であると思われます。

 最後に、ボディ、基盤、電源その他のコストが5000円程度であるとすると、合計で 62000円になります。 これは、現時点での価格なので、発売までにはさらに低下するであろうことを考えると、価格を39800円とするなら、発売される時期までには、1.5倍の範囲に収まると言う計算になります。

 ここまで考えてみると、実は、このスペックは来年発売されるマシンのレベルとしては、驚くほど高いものではないことが分かります。もし、今回発表されたシステムが、そのままPS2になるのであれば、発売時期は来年というのがもっとも自然でしょう。

 そして、来年発売のマシンを発表する時期としては、年末か年度末が自然です。恐らく、ポケットステーションの発売前か、FF8の発売後のいずれかが発表の時期となるでしょう。

 以上が、私の推測ですが、仮定も多く、まだ決定的な内容とは言えません。本当のところは、発表されてみないと分からないのは、私もこれを読んでいる人も同じです。

 何より、最大の仮定が「先月明らかになったチップがそのままPS2に採用される」と言うことですから、これが崩れれば予測はすべてはずれてしまいます。

 続報を待ちましょう。


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