●福島県産うつくしまエゴマ豚、味良くアレルギーにも効果あり!?

健康ブームで注目されるエゴマ(シソ科)の種を餌に混ぜて肥育した、福島県産豚「うつくしまエゴマ豚」の売れ行きが好調です。 このエゴマ豚の肉には、必須脂肪酸の一種「α-リノレン酸」が在来の豚の約4倍含まれています。 また、アレルギー促進物質と疑われるリノール酸の含有量が少なく、アトピー性皮膚炎や花粉症などへの効果も期待できそうです。 現代人は、主に植物油などに含まれている「リノール酸」を過剰に摂っており、魚などに含まれている油(EPA・DHA)や エゴマに含まれているα-リノレン酸が不足しているため、アレルギーが促進され、アトピー性皮膚炎や花粉症の発症を助長しているのではないかと言われています。 理想的な必須脂肪酸の摂取バランスはリノール酸:リノレン酸=4:1と言われていますが、エゴマ豚の肉に含まれる必須脂肪酸はかなりこの理想バランスに近いそうです。 美味しく食べながらアレルギー緩和にも役立つ、まさに求められていた理想のお肉です。

うつくしまエゴマ豚は、福島県畜産試験場が1997年に研究を開始し、5年かけて技術を確立したもの。 3種類の豚を交配した生後4ヶ月の豚に、出荷前の1ヶ月間すりつぶしたエゴマの種3%入りの試料を与えるのだそうです。 従来の豚肉よりやわらかく味もよいことから、徐々に人気が高まり、エゴマ豚を使う料理店も増えてきています。 現在、エゴマ豚は会津地方の農家3戸が計3000頭を飼育していますが、生産者らで構成する普及推進協議会は、 新年度には飼育農家を10戸に増やし、5000頭を生産する計画なんだそうです。 まだまだ希少で高価なエゴマ豚ですが、安価で安定供給できる日もそう遠くないかもしれませんね。

●うつくしまエゴマ豚の正体は、三元豚だった!?

現在肥育豚については純粋種が使われることはまれであり、その8割程度は純粋種同志を交配した2〜3元交配種となっています。 交雑種を作る目的としては交雑に用いられる各々の純粋種の特長を兼ね備えた豚を作ること及び雑種強勢と呼ばれる強健性の向上等の効果を期待しています。 現在母豚に繁殖性に優れるランドレース種(L)と大ヨークシャー種(W)の交雑種を用い、これに肉質等に優れるデュロック種(D)雄豚を交配するLWD(又はWLD)が主流となっています。

【ランドレース種】
デンマーク原産。雌系(母豚)として利用される大型品種で、大ヨークシャー種と交配しLW種を生産する母豚として利用されている。 皮膚、被毛は白色で、耳が垂れて、体長が長く、産子数に優れている。背脂肪は中庸で泌乳能力に優れている。
【大ヨークシャー種】
イギリス原産。ランドレースと共に雌系として利用される大型品種でランドレースの雌と交配しLW種を生産する雄豚として利用されている。 皮膚、被毛は白色で、耳が立ち、肢蹄が丈夫で、産子が多く、泌乳能力に優れている。
【デュロック種】
アメリカ原産。雄系で(雄豚)として利用される品種で、体色は褐色、発育が早い、背脂肪が薄い、ロースが大きい等の特徴がある。 また、肉質も良好で、ロース芯の筋肉内脂肪割合が他品種と比較して高くなっている。 近年は人工受精用の精液を供給する雄としても広く利用されている。