#8   友達のままで(後編)   “Drawing the Line (2)”  (99/05/28放送)

ジュリー「夕べザックがここに泊まったの・・・彼、強引だった。」

フェリシティはカフェテリアでノエルを見つけ、「大変な事が起きちゃったの、絶対誰にも言わないでね」と相談をもちかける。ジュリーがザックにレイプされたと聞いたノエルは驚いて心配し始める。フェリシティは自分に何かできることがないか、アドバイザーの彼に問い掛けるのだが、レイプの被害者の殆どは泣き寝入りをしている事実を知って対策を立てようとする。まずはアドバイザーハンドブックを読む事に・・・。

「親愛なるサリー、ジュリーと知り合ったのはついこの間・・・なのに今私は、彼女の事をこんなに心配している・・・親友として」

ジュリーの身体の検査に病院に付き合うフェリシティ。
ジュリーは、女性の医師に事情を話し始める。ザックとは何度かキスをしただけの関係で、問題のその日は少しビールを飲んだが、酔ってはいなかったこと・・・。最初は自分の部屋でキスをしていたが、彼は積極的に先に進もうとし、ジュリーが拒否しても聞き入れてくれなかったこと・・・。
辛いことだが、こと細かに事情を話して欲しいという医師に全てを話したジュリーだったが、「それはれっきとしたレイプだ」と言われ、避妊もしなかったために薬を処方される。病院を出たジュリーには、警察も事情を聞きたいと話しかけるのだが、ジュリーは気持ちの整理がつかずにためらっていた。

「ずっと考えてた・・・ニューヨークに来なかったら私とジュリーは知り合えなかったわけだから・・・彼女誰にも相談できなかったんじゃないかな・・・」

フェリシティが部屋で本を読んでいると、見た事の無い女の子が訪ねて来た。フェリシティは体験入学の高校生の面倒を見るよう頼まれていたのだ。ジュリーのことでそれどころではないフェリシティは、ミーガンに世話を頼もうとするのだが、勿論返事はNO。代わりにエレナに頼む事にする。しきりにクラブやディスコに行きたがる高校生ストーリーにげんなり顔のエレナだが、しぶしぶOKする。

「次の日ジュリーと会ったら外に出たくないって・・・説得してやっとランチに連れ出したの・・・。」
カフェテリアでランチをとるジュリーとフェリシティだったが、そこにザックがやって来た。ザックは昨夜のことを何も気にしておらず、今まで通りにジュリーに話しかけるのだが、ジュリーはもう笑顔を向ける事ができない・・・。ザックが去った後に、たまらず泣き出してしまったジュリーに、フェリシティは優しくハンカチを手渡す。

フェリシティとノエルは、ジュリーのことをカウンセラーに相談に行く。告訴に踏み切る女性は5%しかいないこと、大学に訴えればジュリーは皆の前で証言をしなくてはならず、更に辛い思いをすることになると説明するカウンセラーに、二人は更に質問を続ける。そして、被害者の3分の1が自殺を考えると聞いたフェリシティは早速ジュリーを捜しに行った。
ジュリーを探し出したフェリシティは、保健センターのカウンセラーの所へ行き、大学に訴え出るよう説得するのだが、ジュリーは気乗りしない様子。大丈夫と主張するジュリーに、フェリシティはかえって心配になる。

ベンと仲良くなったザックはショーンの部屋でTVゲームをしていた。しかし、そこにザックを訪ねて寮のアドバイザー、ダリルがやって来た。部屋の外で、ジュリーをレイプしたかと責めるダリルにザックは戸惑い顔。ダリルは更に、本当にレイプをしたのなら、自分もアドバイザーをはずされ奨学金も止められると怒鳴り、わけのわからないザックを唖然とさせる。
ザックはさっそくジュリーの部屋を訪ねて問い詰めた。「その話はもうしたくない」と言うジュリーだが、ザックは事情がわからず責め続ける。もしジュリーが訴えたら退学になる、あれはレイプじゃないと怒鳴るザックをふりきり、ジュリーは逃げ去った。

ジュリーは、ザックに知られてしまったことでフェリシティがノエルに告げ口したことを知る。そして、フェリシティの部屋に乗り込み「あなたの恩着せがましい態度にはもううんざり!セックスした経験もないくせに何がわかるっていうの!訴えろとしつこく言うのはもうやめて。責任は自分にあるんだから!」と責めたてた。必死に弁解するフェリシティだが、ジュリーは聞く耳を持たない。そしてついには「親友になれると思ったのが間違いだった」と言い捨てて部屋を出ていってしまった。
そして今度は、フェリシティがノエルにザックのフロアのアドバイザーに告げ口したことを詰問。「アドバイザーの義務だ」と説明するノエルだが、フェリシティは「これじゃ私が裏切り者だ」と怒りだした

一方、エレナは体験入学生のストーリーにうんざり。しきりにクラブやパーティに誘うストーリーに辟易したエレナは、クラブ行きをきっぱりと断るのだが、ストーリーは全然諦める気はないよう・・・。頭に来たエレナは次の日フェリシティを捕まえ「もう面倒見きれない、帰す」と言い捨てた。

フェリシティは学校で深刻な顔をしたベンに話しかけられる。ジュリーをレイプしたのは誰かと聞くベンだが、その相手がザックだと知るとその場を去る。
カフェテリアでザックを見つけたベンは早速彼を責める。あれはレイプじゃないと否定するザックは「妬いているのか」と挑発し、キレてしまったベンは思わずザックを殴ってしまう。取っ組みあいが始まり騒然となるカフェテリアで、ベンは更にザックを責めるのだった。

そして、ベンはジュリーの部屋を訪ねる。そしてベンは、ジュリーに自分の複雑な家庭環境を話し始めた。ベンは、暴力を振るう父親が自分のせいだと思っていたが、それは間違いであることに気付いた・・・被害にあったからと言って自分を責めるのは間違いだ・・・。それを聞いたジュリーはベンに心から感謝し、保健センターのカウンセリングを受け、学校側に報告することを決心する。

学校に報告したジュリーは、フェリシティとひとまず仲直り。
その夜、フェリシティ、ジュリー、ベン、ストーリーが静かに部屋で過ごしていると、ミーガンが帰って来た。クラブに出かけるミーガンに、ストーリーは喜んで付いて行ってしまう。そして、ジュリーはザックに話をしにいくと言って部屋を出ていった。

ジュリーはザックの部屋に行き、「あなたがどう思おうと、あれはレイプだ」と静かに責める。しかし、ザックは今度は素直に認め、学校を辞めて実家のあるミネソタに帰ると告げた。授業中に学生部長に呼びだされたのだが、彼は事実を認めたため、親元に連絡が行ったためだ。ジュリーに渡すつもりだったお詫びの手紙を手渡し、「君をひどく傷つけてごめん・・・。僕は多分退学だ・・・君は悪くないよ。ただ・・・僕自身セックスは初めてだったんだ・・・理由にならないけど。」と言う。ジュリーもこんな結末になってしまったことを謝り、ザックが荷物をまとめ、寮を去って行くのを黙って見送った・・・。

「親愛なるフェリシティ、・・・何故人は自分を責めるのかしら・・・。ジョンが死んだ時、私自身、あの事故は自分のせいじゃないかって、随分自分を責めたわ・・・人って何事にも理由を探さずにはいられないから・・・だからよね、きっと。
でも残念ながら、時として私達はなんの前触れも、理由も、意味も無く不幸に襲われることがあるわ。それは誰にも止める事はできない・・・だから私達は、たとえ不幸に遭っても精一杯それを受けとめるしかないんじゃないかしら・・・」


  [ 出演 ]
  フェリシティ ベン ジュリー ノエル エレナ ザック ミーガン ショーン ストーリー(ライリー・ウェストン 内川藍維)
  医師(佐藤しのぶ) ジーナ(宮寺智子)