#3   とっておきの夜を   “Hot Objects”  (99/04/23放送)

「親愛なるサリー、私の声ちょっぴりうわずってるでしょ?興奮してるの。だって今夜は大学に入ってはじめてのパーティなんだもの・・・頑張る!」

ノエルは寮のカレッジ・パーティについてフロアの全員を集めて話し合いをする。バンドを呼びたいという寮生の希望を断り、寮生の一人に、音楽のテープを流すオーディオなどを調達することを頼む。

フェリシティはジュリーの部屋で話しこむ。
前日の夕べは“ラッキーストライク”に友人と二人で行っていたというジュリー。フェリシティは、今度のパーティにベンを誘いたいと切り出し、ジュリーは賛成する。しきりに二人の関係を気にするフェリシティにジュリーは「ベンと私はあれっきりの関係。気にしないで」と請け負う。

「ジュリーの言う通り、今日のパーティは忘れられないものになるかも・・・。
それじゃ、どんなパーティになるのか、私が考えたシナリオを話すわね。まずはベンが現れる・・・私達はすぐお互いに気づいてそばに行くの・・・それから二人で授業のことかなんかを話し合うの・・・二人とも今夜はすごくオシャレしてるからお互いにそれをほめ合うの・・・すごくステキだとかなんとか。そして・・・彼に誘われるまま私達は何時間も踊りつづけ、ついに二人はクタクタに疲れ果ててその場に倒れそうになっちゃう・・・そこで私はベンに聞くわけ・・・「私の部屋に来ない?」・・・もちろんミーガンはいない!そして彼と私はベッドに腰掛けていろんなことを話し合うの・・・だけど・・・ベンを誘うまでは大変だった・・・」

貼り出された履修科目を見たベンは、ロシア語を志望していたにもかかわらず演劇のクラスになってしまったとグチる。一方のフェリシティは尊敬するウィリアム・ギャリベー博士の無機化学の講義に入れたことを喜ぶ。
ベンは「昨日“ラッキー・ストライク”に皆集まったのになんで来なかったの?」と言い、次は一緒に行こうと誘われる。

「信じられる?彼そこにいたのよ!・・・こう言えばいいのに・・・ねぇ、金曜のパーティに来ない?って。あたしってなんて意気地無しなの?もう最悪!」

食堂でジュリーはベンに話しかけられる。金曜日のライブに誘うベンだが、ジュリーは寮のパーティを理由に断る。

「場所は変わっても私はやっぱり医者を目指すつもり!そしてこれがその第一歩・・・私が医者になるための最初の授業!それにしても、スタンフォードを蹴ったおかげでずっと尊敬していた最高の科学者の授業を受けられるなんて私もツイてるみたい!教授とは初対面の気がしないわ。」

期待していた無機化学の初授業に臨んだフェリシティだが、その講義の教科書を手に入れることができなかった。教授にその事を告げるが、ギャリベー博士は「この授業は教科書がないなら無理だ」と冷たい態度をとられてしまう。

食堂でベンを見つけたフェリシティは、さっそくケルヴィン寮のパーティに誘う。しかし、ベンは「それならジュリーに聞いたよ」と言い、フェリシティは気をそがれてしまう。フェリシティはジュリーにそのことを問いただすが「私とベンは友達よ。彼とのことは心配しないで」と言われ安心する。

・・・しかし、ジュリーは本心ではベンに惹かれていた。フェリシティを気づかってベンにも冷たい態度をとっていることを負担に思い始めたジュリーはノエルに相談。いっそフェリシティに、ベンにずっとデートに誘われつづけている事を言おうかと悩むのだが、フェリシティを思うと決心がつかず、ノエルに「フェリシティには言わないで」と釘をさす。

フェリシティは必死で無機化学の教科書を探しまわるのだが手に入らず注文。2回目の授業はコピーでしのぎ「本は月曜日に届くので、今後は先生とうまくいくといいのですが・・・」というフェリシティに「君は週末の宿題はしなくていい。そのかわり君は私とどううまくやっていきたいのかエッセイを書いて来い」と冷たく言われてしまう。

落ちこむフェリシティにベンが話しかける。教授に嫌われちゃったと話すフェリシティを励ますベンだが、自分も演劇のクラスで場違いな気分を味わっていると同調。
“自分にとって大切なものを持っていき皆の前で話す”という課題に悩むベンは、フェリシティの言葉からインスピレーションを得、今夜のパーティで会おうと約束して去って行った。

「サリー、あなただけに言っちゃう・・・だからこのテープ聞いたらすぐ全部消してね。私ね、最近想像するの・・・男の人との・・・初めての経験は、どんなだろうって・・・リアルによ?やだ、笑ってるんでしょう・・・でも許す!」

ベンは演劇のクラスに出て、早速壇上での課題発表に指名される。自分の部屋のキーを取り出し、父親との不仲を語り始める・・・そして母親がそのことに心を痛めていることも。「これはアパートの鍵・・・俺があんな家を出たって事実を示している・・・これがある限り、俺は少なくとも父とケンカすることもないし母を悲しませることもない・・・」。これを見ていた、その場のクラス全員を感動させる。

フェリシティはパーティに着るドレスを鏡の前で合わせていたが、そこにミーガンが戻ってくる。ジュリーとベンは絶対デキてる!と主張するミーガンにフェリシティは違うと言い張るが、不安になってしまう。

自分の部屋でドレスに着替えたフェリシティ
「さぁ、これで準備はOK,いよいよはじめてのカレッジパーティよ、サリー・・・次のテープで結果を報告するわね・・・期待してて!」
そう吹き込んで机の上に作り上げたテープを置くと、ノエルが入ってきた。ドレスを誉めるノエルはフェリシティを後でダンスを一緒に、と誘う。
そこにパーティの準備をしていた女性が入ってきて、「曲を変えたいから何か音楽のテープない?」と聞く。フェリシティがノエルと話している間に、彼女は何本かの音楽テープと一緒にフェリシティのサリーへのヴォイスレターも持っていってしまった。

パーティに出たフェリシティは、ベンが現れて早々ジュリーに話しかけ、いい雰囲気になっているのを目撃してしまう。
「楽しんでる?」と話しかけたジュリーに、フェリシティはつい「あなたは信用できない、いつも騙されてるみたいな気持ちになるの」と悪態をついてしまい、その言葉にカッときたジュリーはとうとう自分の気持ちを告白。

落ちこんだフェリシティは壁際でクールにかまえていたエレナと出会う。しかし自己紹介をしあっているその時、パーティの音楽をかけていたDJがフェリシティのサリーへのテープを知らずに流してしまう。
(↑テープ内容・5段落前のピンク文字部分 
それに気づいたフェリシティはあわてて人ごみを掻き分け、テープを取り返すのだが、内容はすべて流れてしまった後・・・。
その場がシーンとなり、フェリシティはパーティを後にする。

部屋に戻ったフェリシティだが、部屋のベッドには見知らぬ男女が座っていた・・・速攻追放し、一人で涙を流すフェリシティ。ジュリーが訪れ「さっき話した事は全部うそよ」というが追い返してしまう。

アイスのやけ食いでもしようと出かけたスーパーのレジで、フェリシティはギャリベー教授に出会う。「先生は私のいったい何が気に入らないんですか?」とくってかかるのだが、教授はフェリシティの態度が自分に取り入ろうとしているように見えた、と冷たくあしらい、フェリシティに追い討ちをかける。

アイスクリームを箱ごと食べきり眠っていたフェリシティの部屋をベンが訪れた。アパートの部屋の鍵を忘れてきたから泊めてくれというベンに、フェリシティは普段全く帰ってこないミーガンのベッドで寝る事を勧める。その晩、フェリシティはなかなか眠れない・・・。

「親愛なるフェリシティ、ね、喜んで。私デートに誘われたのよ・・・彼は小学校の教師でエメットっていうの・・・ヘンな名前でしょ?でも結局・・・断ったわ。
まだ・・・ジョンの事が忘れられないの・・・あなたも経験したからわかるでしょ?期待って・・・大きければ大きいほど裏切られたときのダメージも大きいってこと。私はそれが怖いの。まだリスクを背負うだけの自信がない・・・だけど希望は捨ててないわ!・・・きっといつか、それも近い将来、期待に胸をはずませて私は誰かの胸に飛び込むと思う・・・リスクなんか怖がらずに。」

朝 目覚めたフェリシティはベンが寝ているベッドに歩み寄る。複雑な気持ちでベンの寝顔を見つめるフェリシティ・・・。


  [ 出演 ]
  フェリシティ ベン ジュリー ノエル エレナ ミーガン ウィリアム・ギャリベー教授(ハロルド・グールド 伊井篤史)
  キーニー(デビッド・プローバル 田中正彦)