#20 あいまいな関係 “Connections” (99/09/10放送)
「親愛なるサリー、ねぇ、アビーっていう店長のこと覚えてる?ほら、相手の顔を見ないで話す人。私、彼女が2,3日お店を留守にする間、 店長代理をまかされたの・・・これは一種のテスト!私が次の副店長としてふさわしいかどうか・・・彼女それを試す気なの。もし今回昇進できたら、秋からはお給料が上がるわけだし、うまくいけばありがたいけど・・・。ただ、明日がその初日だから・・・今はちょっぴり緊張気味。店長なんて初めてなんだもん!」 ディーン&デルーカで店長代理をまかされたフェリシティは、部屋で、着慣れない制服のネクタイがうまく結べずに悪戦苦闘。そこで、フェリシティはノエルを訪ね、ネクタイを結んでもらった。「立派に店長に見える」と送り出すノエルだが、フェリシティは「ただの友達でいるってやっかいじゃない?なんかイライラしてくるわね」と。ノエルも「すっげーイラつく!」と同調した。 ディーン&デルーカで、フェリシティが緊張しながら働いていると、突然バイトの予定の入っていないベンが「今日も働きたい」とやってきた。「金が要る」と必死の表情のベンにフェリシティはOKする。 アビーさんは、フェリシティを良く思っていないながらも店を任せ、公私混同はしないと言いながら‘何も問題がなかったら副店長に就任させる’と約束する。そしてアビーは、役立たずのアルバイト、ダニーをクビにしておいてと頼んで出かけてしまった・・・イヤな役目を任されて戸惑うフェリシティ。 学校で研究課題について質問に行ったエレナは、マグラス教授の様子がおかしいことに気付く。「大丈夫ですか?」と聞くエレナに、教授は助手が休暇中のため書類の整理に困っていると答えた。エレナは手伝いをかって出る。 ベンは、ギャンブルの金を貸すことを副業にしている学生バリーの部屋を訪れる。ツケの溜まってしまっているベンは、返済について追求されるが返す当てが無い。バリーは返済期間を延ばす代わりに、他にもツケの溜まっているニューヨーク大の学生の所に取り立てにいくことを条件に出した。 ベンは さっそくケルヴィン寮でレイという学生の所へ取り立てに。しきりに申し訳ながってなけなしの金を払おうとするレイを見ていられなくなったベンは「今のは忘れてくれ」とその場を去った。 水泳チームの練習を終えたベンは、更衣室でリンからも心配される。ギャンブルに引き込んでしまったことに責任を感じるリンは「力になりたい」というのだが、ベンは聞く耳を持たない。しかも、コーチからも呼び出しを受け、学費の滞納は一時停学の処分であり、そうなると競技会にも出られないと宣告される。窮したベンは最後の手段として銀行ローンで滞納学費を精算することを思いつく。 ベンの必死の訴えに、銀行側は融資を認めるのだが、条件として“資産を持っていて信用履歴に問題のない連帯保証人を”と挙げた。 暴力を振るって絶縁状態の父親と、離婚の手続きが済んだばかりで不安定な母親には知らせたくないベンは、連帯保証人をショーンに頼む。快い承諾に心から喜ぶベンだが、そこにジュリーが訪ねて来た。ジュリーには事情を話していないベンはその場をごまかしてしのぎ、「ジュリーには余計な心配をさせたくない」とショーンに告げた。 ディーン&デルーカにエレナがやってきた。マグラス教授の手伝いをする話を聞いて驚くフェリシティだが、そこにダニーが大幅に遅刻をしてやって来た。孤児院でボランティアのバイトをしているのが遅刻の原因だと言うダニーだが、エレナは後でこっそりと「見え透いてる。あれはウソだから騙されちゃダメ」と忠告する。 寮では、ヒーターが壊れていて部屋がサウナ状態のリチャードがノエルにクレームをつける。脱水症状で幻覚まで見えると訴えるリチャードに、ノエルは「もう一度業者に連絡するから、それまで友達のところに非難しろ」と告げる。友達が思い浮かばずに目で訴えるリチャードに気付いたノエルは「僕はダメだ、他の友達にしろ」と言うのだが根負け。しばらく居候させることにする。 ベンは連帯保証人のショーンを連れて銀行を訪れた。しかし、審査の結果、ショーンのクレジット歴に問題があることを指摘される。ある会社に債務があると言われ、ショーンは弁解をはじめる。「自分のアイデア商品の一つで、商品名は“ベーグルロブ”(ベーグルの穴のくり抜かれた中身を一口サイズのパンにする)。これがヒットすれば簡単に返済できるから心配ない」と。しかし、銀行員は関心の無い様子。そして、にべもなく断る銀行員にベンはくってかかり、暴言を吐いて愛想をつかされてしまう。「どうにかなるよ」と慰めるショーンにも「気休めはやめてくれ・・・」と意気消沈のベン。 フェリシティは次の日も遅刻をしてきたダニーに、とうとう呼び出して話を切り出す。前日は手に大怪我をし、ドジばかりしているダニーに「残念だけどこの仕事ぶりでは無理」とクビを言い渡したのだが、落ちこんで去って行くダニーを見て複雑な気分になる。 ノエルが部屋に帰ると、リチャードがパンツ一丁でくつろいでおり、なんと勝手にノエル宛ての手紙を読んでいた。悪びれずに「この夏ベルリンでのインターシップに来ていいってさ!」と報告するのだが、ノエルはそれを知って大喜び。夏中をベルリンで過ごす事になったノエルに、リチャードは「フェリシティは何て言うかな」と水をさす。リチャードは更に「これこそフェリシティの本当の気持ちを試すいいチャンスだ。このニュースを伝えた瞬間彼女が嬉しそうな顔をしたら彼女の気持ちはもう離れてる、逆にうろたえたら彼女はまだ君を愛してる」とせっつく。しかし、フェリシティの気持ちを試すのはイヤだとノエルは断り、改めて手紙を勝手に開封した事を責める。・・・でもリチャードは全然気にしてない様子。 それどころか、「俺達ってウマが合うよな、来年はルームメイトになろう」と誘い、ノエルの事を「パートナー」と呼びはじめた。 エレナはマグラス教授の手伝いに出かけ、書類の整理をこなした。「君は大人びている」と感心するマグラス教授にエレナは「小さい頃母が死んだので自分でいろいろやらなくてはいけなかった」と説明。マグラス教授はそれを聞いて、「昨日、別れた妻がリンパ腫であることがわかった」と辛い気持ちを告白するのだった。 翌日、ベンが家に戻ってショーンの机の引出しを探っているとジュリーが現れた。「何をしてるの」と聞くジュリーにベンは「ショーンの腕時計を質屋に売ろうとした」と言う。両親に援助を求めればいいと助言するジュリーに「君は家の事情を知らないんだからほっといてくれ」と冷たく突き放すベン。 ノエルはディーン&デルーカに出かけ、ベルリンでのインターシップで夏中ニューヨークを離れる事をフェリシティに告げる。「おめでとう」と言いながらも一瞬うろたえたフェリシティを見て、ノエルは顔がほころんでしまう。 笑顔のノエルを不審がるフェリシティだが、ふと気付くと昨日クビにしたはずのダニーがバイトに来ていた。驚いたフェリシティはダニーを問いただすのだが「君は本当のボスじゃないから僕をクビに出来ない」と反論され、絶句する。 次の日もマグラス教授の手伝いにきたエレナだが、マグラス教授に「明日から助手が来るから今日で終わりでいい」と礼を言われる。帰り際に「今度食事でも」と誘うエレナだが、マグラス教授の返事は「嬉しいがやめておこう」。 納得したエレナは教授の部屋を出て溜め息をつく。 リンのバーを訪れたベンは、バリーに鉢合わせする。ベンをかばうリンの言葉にも耳を貸さないバリーは再度リンに取り立て代行を催促。ベンはそれを断りバリーを突き飛ばしてバーを出ていってしまった。 ディーン&デルーカで後片づけをしていたフェリシティのところにジュリーから電話が入る。ベンがバリーを怒らせた事で、バリーの仲間が袋叩きにしようとベンを捜しているのだ。ベンを一緒に探して欲しいと頼むジュリーに、フェリシティは「すぐ行く」と答えてしまう。しかし仕事がまだ終わっていない・・・窮したフェリシティは緊急事態だから、と唯一残っていたバイトのダニーに後を任せてディーン&デルーカを後にしてしまった。 途方に暮れたベンは一人通りを歩いていたのだが、すれ違いざまにぶつかった若者にいきなり殴られ、袋叩きにあう。投げやりなベンはそのまま道に倒れこんだままもう、立ちあがる気力も無い・・・。 ベンを見つける事ができずに寮に戻ったフェリシティは、夜中まで一緒に探してくれたノエルに礼を言う。ロビーにはもう誰もおらず、見つめあう二人。「また一線を越えたら傷つくかも・・・でもキスくらいいいわよね」というフェリシティの言葉をきっかけにノエルも激しくキスを始めた・・・しかし、リチャードがいきなりノエルの部屋から出てきて奥さん気取りで「心配してたんだぞ」と邪魔を。二人のいい雰囲気をおじゃんにしてしまう。 「結局ベンは、昨日はあのまま帰らなかったの・・・ジュリーは勿論、誰の所にも連絡は無し・・・もう朝の7時だけど、彼は行方不明のままよ・・・。ジュリーが警察に電話をしたら、48時間たたないと失踪届は出せないって・・・だから私達はこうして・・・ひたすら待つだけ」 フェリシティがディーン&デルーカに出勤すると、ネクタイを締めたダニーが出迎えた。昨日早めに戻ってきたアビーに副店長を任されたと喜ぶダニーに驚くフェリシティ。そして、アビーが出てきて、「あなたの尻拭いは全部ダニーがしたのよ。代わりにあなたをクビにしようと思ったけどダニーが止めてくれたの」と追い討ちを。しかも、タイミング良く、孤児院のシスターが訪れ、ダニーに孤児達からのプレゼントを手渡す。アビーはダニーを「まるで天使ね!」と賞賛し、フェリシティは呆気にとられる。 授業が終わると、エレナはマグラス教授に呼び出される。食事を一緒にと誘ったエレナに「私も、君と食事をしたい・・・もし、君の気が変わっていないなら」と持ちかける。エレナは「もちろん変わってない」とOK。 「昨日は夜になってもベンから連絡はなかったの・・・いなくなってからもう丸一日・・・」 夜中、眠りにつこうとしていたフェリシティだが、部屋をノックする音が。 ドアを開けてみると、そこにいたのは顔中を傷だらけにしたベン。ひどい有様を見て心配するフェリシティに、ベンは「しばらくここに居させてくれ」と頼む。ベンは少しずつ自分の気持ちを話し始めた。自分がカッとして暴力をふるってしまう姿が、憎んでいる父親に似てきているようでゾッとすること、・・・そんな夫からやっと開放されて幸せをつかもうとしている母親に心配をかけたくないこと・・・。そんなベンに、フェリシティは「心配してもらっていいんじゃない?お母さんはきっと、あなたの世話をしたいわよ」と優しく言う。 自分のアパートに戻ったベン。リビングには、ショーン、ジュリー、リンがベンを心配して待っていた。戻ってきたベンに抱きつくジュリー、手を差し伸べるショーンとリン・・・。 気持ちの整理をつけたベンは、とうとう母親に電話し「実は困っているんだ・・・」と切り出すのだった。 |
| [ 出演 ] フェリシティ ベン ジュリー ノエル エレナ ショーン リチャード リン マグラス教授 ダニー(龍田直樹) |