#14   ファースト・ラブ(後編)   “Todd Mulcahy (2)”  (99/07/16放送)

フェリシティとのデートの別れ際にバスに轢かれてしまい、重傷を負ったトッドは緊急治療室に運び込まれる。トッドは息も絶え絶えに、フェリシティに自分のジーンズのポケットに昔フェリシティが書いた手紙が入っていると告げる。

「サリー、これが6年前に私がトッドに書いた手紙よ。『親愛なるトッド、今ドフマン先生の生物の授業を受けてるの・・・サマースクールはいつも退屈だけどこれは最悪。でも、今年はあなたと会えてとても幸せよ・・・あなたは誰も考え付かないするどい質問をするでしょ・・・感心するわ。私は将来は画家になりたいけど、そうなったらパパは2度と口をきいてくれないかも・・・・・・・いつか大人になったら医者になるか画家になるか決めなくちゃいけないけど・・・それが今じゃなくて良かった・・・』」

フェリシティとエレナは二人してマグラス教授のセミナーの筆記試験に合格したが、フェリシティはそれでも心が晴れない。昔の自分の手紙を読み返す事で自分が将来医者になりたいのかどうかわからなくなったのだ。親の敷いたレールに乗るのが嫌でニューヨークに来たのに、やはり同じ道を目指している・・・自分の今の生き方が半端であると落ちこむフェリシティ。

そういった気持ちに答えが出ないまま セミナーの面接試験を受ける事になってしまったフェリシティは、「どうしてこのセミナーに参加したいのか」という質問に「医者になりたい理由が思い出せない・・・私は画家になるつもりです」と答えてしまい、マグラス教授からセミナーのリストからはずすと言われてしまう。

ジュリーはディーン&デルーカでバイト中のベンを訪ね、キャロルに自分が実の娘である事を吹き込んだヴォイステープを送ってしまった事を報告する。不安がるジュリーだが、ベンは優しく力づける。

フェリシティが面接で「画家になる」といってしまったことを激しく責めるエレナだが、フェリシティは自分は間違っていないと信じ、病院へ行く。

トッドはまだICUから出られず面会も出来ない状態だが、フェリシティ、ノエル、ジュリー、ベン、エレナはガラス越しにトッドを見守る。ノエルは「12歳の時木に登ってたら兄貴にボールをくらって鼻に当たって骨折、木から落ちて右腕も骨折・・・1週間入院したよ」と振り返っていると、ベンが「君の兄さんは腕がいいな」とつぶやき、笑いが出る。そこに、新生児室の使い捨てカメラの補充のアルバイトをしていたショーンが現れた。入院しているのが先日チキン料理を作ってくれたトッドだと知ると、手にしていた使い捨てカメラで「あとで思い出になる」と包帯だらけで横たわるトッドの写真を撮る・・・。

ノエルが寮に帰ると手袋をした女性がロビーに何人も座っていた。リチャードがハンドモデルエージェンシーを作ろうとオーディションをしていたのだ。ノエルは「寮内でビジネスをするな」と文句を言うのだが、リチャードはノエルが寮生(フェリシティ)と付き合っているのも違反だと言い返し、秘密を知ってる自分は例外だと言い張った。

その頃、フェリシティは大学の芸術学部を訪れていた。初めてアトリエを訪れたフェリシティは、そこで絵を描いていたイーライという青年に出会った。絵画の授業に空きはないが、アトリエで好きに画材を使って絵を描いていい、という誘いを受ける。
フェリシティはさっそく絵を描くのに没頭し始めた。アトリエに誰もいなくなっても一人描きつづけているうちに、朝を迎えてしまうほど・・・。

寮に戻ったフェリシティはノエルに「どこに行っていたのか」と責められる。フェリティはトッドのお見舞に行こうとするのだが、ノエルは立場逆転かとフェリシティがよそよそしいことにつっかかり、フェリシティに「あなたにわからないことだってある」と言い返される。それを見ていたリチャードは「別れないでくれよ・・・こっちの生活が台無しになる」とノエルに言い、彼は浮かない顔のまま。

フェリシティは面会ができるようになったトッドを訪れ、トッドの好きなお菓子や漫画を渡し、自分の将来について考える機会を与えてもらったことにお礼を言う。尚もキスをしたいとつぶやくトッドに、フェリシティはお礼のつもりでキスをする。・・・・・・・しかし、キスの最中、トッドの脈が止まってしまい、緊急用のベルがなり医者が集まってきた。呆気にとられ動揺しながらもトッドが手術室に運ばれるのを見送るフェリシティだったが、そこにトッドのフィアンセと名乗る女性がお見舞に現れ、更に驚いてしまう。

トッドのフィアンセであるレベッカはフェリシティに「あなたのことは聞いてるわ。何をしにNYに行くのかも聞いてたから」と話し始める。レベッカはフェリシティにトッドを愛しているかと質問するが、フェリシティの答えはNO。それを聞いた彼女は安心し、涙を流す。そこに手術が終わったとの報告が。トッドの手術は成功・・・医者に抱きついて喜ぶレベッカを見てフェリシティは安心し、またトッドを助けた医学の力に感銘を受ける。

病院を出たその足で、フェリシティはマグラス教授の部屋に向かった。セミナーに参加させて欲しいと頼むフェリシティに取り合わない教授だったが、彼女は「医学は人を助けるための手段でお金儲けや親を喜ばす道具ではないことに気づいた。医者になるか画家になるかはわからないけど、今はどちらの夢も諦めたくない」と自分の気持ちを正直に話す。

ジュリーはキャロルに呼び出される。テープを聞いたキャロルは、「人違いしてるわ。私は子どもを養子に出したことは一度もない」とジュリーに告げる。ジュリーは泣きながら自分が娘である、探偵に調べさせたと話すのだが、キャロルに拒絶されてしまい、アルバイトを辞めることに。

トッドが退院しフィアンセと一緒にアイオワに帰る事になった。「あのキスは心臓が止まるほどすばらしかったよ」というトッドと、笑顔で別れる事が出来たフェリシティ。帰りに大学に寄りマグラス教授に先日の非礼を詫びるのだが、マグラス教授からはセミナーへの参加を許可される。
そしてフェリシティはノエルとも仲直り。

「親愛なるフェリシティ、あなたもエレナもセミナーに参加できて良かったわね・・・おめでとう。でもあなたがまた絵を始めた事が私は何よりうれしいの。あなたのテープを聴いて考えさせれられたわ・・・自分が何に向いているかいずれ答えを出さなくちゃって言ってたでしょ?私は34歳になる今も自分に同じ事を問いかけてる・・・・・・それってあなたが思ってるより難しい問題かもしれないわ・・・多分、皆一生かけて探していくんじゃないかしら・・・」

  [ 出演 ]
  フェリシティ ベン ジュリー ノエル エレナ ミーガン ショーン ハヴェイ リチャード イーライ(林延年) トッド
  キャロル マグラス教授 レベッカ(岡村明美) 医師(竹村叔子)