#13   ファースト・ラブ(前編)   “Todd Mulcahy (1)”  (99/07/09放送)

ミーガンが鼻にピアスの穴をあけようとしていると、見知らぬ青年がフェリシティを訪ねて来た。鼻に氷をあてるのを手伝わせるミーガンに、青年はしつこくフェリシティの居場所を聞くが完全に無視され、そこにノエルが入ってくる。
青年はトッド・マルケィと名乗り、フェリシティの幼なじみでお互いの初恋の相手、去年のクリスマスにパロ・アルトで運命的な再会をしたと語る。トッドはさらに「フェリシティにキスをしに来たんだ」とノエルに嬉しそうに話し、ミーガンを呆れさせる。

「親愛なるサリー、ねぇ、どうしても望みをかなえたくて、迷信みたいなことまでした経験ってある?実は、近々有名なピーター・マグラス教授のセミナーが開かれるの。彼はヒトゲノム計画で知られる遺伝学者で、ニューイングランド医学ジャーナル誌の編集委員。彼のセミナーで認められてこの雑誌で論文を発表できれば、どこのメディカルスクールにもらくらく入学できるんですって!毎年このセミナーには200人が応募するけど参加できるのはたった10人だけ・・・。」
フェリシティが必死で勉強をしていると、ノエルが部屋に入ってきた。ノエルは、トッドがフェリシティにキスをするためにニューヨークに来ていると伝言を伝える。トッドが何かおかしな勘違いをしているのではないかと思ったフェリシティは、ホテルで待つトッドに電話をするのだが、話した感じは普通だったため、安心して会う約束をし、ノエルに心配ないと告げる。

ショーンがまた発明をした。水を入れるだけで食べられるミルクを練りこんだシリアルをベンに試食をさせるのだが、あまりの不味さに吐き出されてしまう。
ベンはジュリーがキャロルの事務所で働くための応募書類を見つけ、賛成できないと言うのだが、ジュリーの意思は固い。ベンは電話で父親に仕送りを止めると言われてしまい、自分達の不仲を苦々しく思っていたため、ジュリーには親との問題で傷ついて欲しくないと心配をしているのだ。ベンはショーンに家賃の支払いを待って欲しいと頼むのだが、しぶしぶ1ヶ月だけといわれてしまい、アルバイトを探す事にする。

ブレアは学校でエレナを見つけ話しかけるのだが、エレナは彼を突き飛ばし、タラとの浮気を責め、「もう近づかないで」と冷たく言い残して去る。
その後二人は食堂で出会うのだが、エレナはブレアを吹っ切れた様子。彼は完全にエレナの信用を失ってしまったのだ。

「そう、これは一種のチャレンジ。毎日授業に出ながらワークスタディをこなし、ディーン&デルーカでバイトをしながらマグラス教授のテストに備える。ところが…」
フェリシティのバイト中にトッドが訪ねて来た。フェリシティは再会を喜び、二人でテーブルにつく。
トッド「キスしに来たんだ。僕らは一度真剣に付き合いかけたじゃないか。もう少しでキスする所だった。子どもの頃に赤い糸で結ばれた相手と運命的に出会うって事もある。試しに一度キスしてみよう。」
フェリシティは今はノエルと真剣に付き合っていると言うが、トッドは理性を無視して衝動と情熱に賭ける、と全く気にしていない様子。フェリシティはなんとか説得しようとするのだが、トッドは「君にキスするまでは帰らない」と言い残して店を後にした。

フェリシティとエレナは大学の食堂でマグラス教授のセミナーに出たことのある2回生にその経験談を聞いていた。真剣に選抜テストについて質問する二人だが、ふとフェリシティが顔を上げるとそこにはトッドが入ってきていた。
話を中座し用件を尋ねるフェリシティに、トッドはフェリシティのネーム入りプレート(以前フェリシティが欲しがっていたもの)を手渡した。特注してまでのプレゼントにフェリシティは礼を言うのだが、勉強が忙しいこと、ノエルを真剣に愛していることを告げ、トッドにさよならを言う。
「それで終わりと思っていた……ところがそうじゃなかったの」

ジュリーはキャロルの事務所で働くことに決めた。キャロルと友人になってから娘だと告白したいというジュリーをフェリシティは応援する。寮に着くと、フェリシティに背丈ほどもある大きな荷物が届いていた。贈り主はトッドで、これはフェリシティの1992年タイムカプセルだというメッセージが添えられていた。失ってしまった子どもの心を取り戻して欲しいという言葉とストーカー並みの電話攻勢にフェリシティはすっかり呆れてしまう。そこにミーガンが帰ってきたが、鼻が赤く腫れている。トッドマルケイのせいで化膿したと憤慨するミーガン。

トッドを傷つけずに説得したいと思ったフェリシティは、かつて自分がベンにストーカーまがいの行為をしていたことを思いだし、どう対処すればいいかをベンに相談に行くことにした。ベンは「俺が話をつけてきてやるよ」と請け負い、フェリシティは安心して、ショーンお勧めのミルク入りシリアルを試食する…。

ジュリーはキャロルとランチを一緒にする機会に恵まれた。話すうちに、ギターが共通の趣味である事を知って打ち解けたジュリーはキャロルに生まれや子どものことを質問するのだが、「すばらしい子なの」と二人の子どもの写真を見せられ複雑な心境。

フェリシティが勉強をしていると、ベンが戻ってきた。何と、トッドはベンの古い遊び友達で名字を知らないために気づいてなかったというのだ!「キスさせてやれば?いいヤツだよ」と言い出すベンにフェリシティはあっけにとられる。おまけにベンはディーン&デルーカでバイトすることをトッドに勧められ、フェリシティに推薦して欲しいとまで言い出す。ベンは早速ハヴィエさんの面接を受け、採用になる。

以来、トッドはしつこくフェリシティの周りに出没しデートに誘う。マグラス教授のセミナーの試験中にも窓の外からメッセージを送る彼にフェリシティは閉口。

ノエルが寮の予定表を配っていると、フェリシティの部屋の前にはトッドが座り込み、彼女が試験から戻るのを待っていた。「彼女に近づくな」と忠告するノエルだったが、自分がデザインしたTシャツを誉められ、話をしているうちにすっかり仲良くなってしまった。
寮に戻ったフェリシティはノエルがトッドと仲良く話しているのを見て驚く。ノエルはトッドが調子の悪いパソコンのソフトを直してくれたと喜んでおり、「いい奴だ、あいつは純真だよ」とデートを勧める。そこに入ってきたジュリーも、「トッドはいい人よね」と褒めちぎった。トッドは前日ベンの部屋でチキン料理をご馳走していたため、すっかり株を上げていたのだ。

とうとうトッドとデートをすることになってしまったフェリシティ。かつて二人がお互いの夢を共有していたと、フェリシティの画家になりたかった夢や当時の想いを熱っぽく語るトッドだが、フェリシティは冷たく「もうお別れだ」と席を立つ。

店を出たフェリシティを追いかけ、トッドは「一度キスしてみればお互いの気持ちがはっきりするはずだ。もし本物なら二人でどこかに行って昔の夢を叶えよう」と食い下がる。それを聞いたフェリシティはつい「私は今も夢に向かって頑張ってるわ!」と感情的に。
その場は引き下がることにしたトッドはこう言う。
「必ずキスをする。今はちょっと落ちこんでるけど、僕はこれくらいの事じゃ希望を捨てない…」
道路を横切りながらもフェリシティから目を離さないトッドの背後からバスが迫ってきていた。そして一瞬のうちに彼の姿は掻き消えて。。。
                                                      ・・・to be continued

  [ 出演 ]
  フェリシティ ベン ジュリー ノエル エレナ ミーガン ブレア ショーン ハヴィエ リチャード
  トッド・マルケイ(ステファン・ベラ 谷川俊) キャロル マグラス教授(クリス・サランドン 谷口節)