#1   卒業、そして旅立ち   “Pilot”  (99/04/09放送)

カリフォルニア州に住むフェリシティは今まで、何の疑問も持たずに親の敷いたレールを歩いてきた17歳。

 voice letter to SALLY
「ほら、ねぇ、よく言うでしょ?足を切断しても無くなったはずの足があるように感じるって。突然そんな恐怖に襲われたの。
高校を卒業したら、私どうなっちゃうんだろう。すべて順調なはずなのに、私には喜びどころか悲しみも期待も無い。
私の中にあるのは…虚しさだけ。」

そんな複雑な思いで冷静にカリフォルニアでの高校の卒業式を迎えるフェリシティ。


「ベン・コヴィントンとはじめて口をきいたのは3年前。献血を呼びかけてる時だった。あれが彼との唯一の接点。でもサリー、人生って些細なことで180度変わっちゃうこともあるのね!
卒業式の記念にと、ずっと憧れていたベンに卒業アルバムへのサインを頼むフェリシティ。 ベンはサインだけじゃなく、その場に座り込んでメッセージを書いてくれる。
アルバムを受け取ったフェリシティはベンが去るとすぐにメッセージを読むのだが、そこには「……君はどんな子なんだろうってずっと見ていた。また、って言いたいけど、それほどの付き合いじゃないのが残念だ」と好意的な文章が。
フェリシティは思わず去って行くベンに呼びかけ、どこの大学に行くのかを尋ねると、彼からは「ニューヨークだ」と返事が。
「その瞬間、私にも希望の光が見えた!」

進学予定だったスタンフォード大学医学部をやめ、ベンと同じニューヨークの大学に行くことを決意したフェリシティだが、当然親は大反対。 病院である親の後継ぎとして、親の思い通りに人生が決まっていくことに抵抗があったフェリシティは父親の説得にも耳を貸さず、単身ニューヨークへ渡る。

フェリシティは大学入学の初日にさっそくベンと再会するのだが、ベンはガールフレンドを連れていたうえに、フェリシティの名前も覚えていなかった。 フェリシティはがっかりして、ベンと同じ、詩のクラスの授業の最中に、遠くに座る彼を見つめながら泣いてしまう。その時、偶然隣の席に座っていたジュリーがユーモアで元気付けてくれたのだった。

フェリシティは、ジュリーとランチを一緒にしていたが、食堂でベンを見つけ「話がある」と外に誘い出す。自分はベンを追ってニューヨークに来たことを告白し、ベンをおどろかせる。ずっと片思いしていたこと、彼を追って来たが今はふっきれた。。。とまくしたて、彼と"友人"になることを約束してもらう。
何とも思っていないとは言ったものの、フェリシティはアルバイトをすることになった大学の事務局で「彼のことを知るいいチャンス」とベンの入学エッセイ(テーマ「人生を変えた大事件」)を盗み読みしてしまう。

寮に戻ったフェリシティは、挨拶に訪れた同じフロアのアドバイザーである2回生のノエルにさっそくベンとのことを相談する。ベンのエッセイを読んだうえにコピーまでとってしまったフェリシティはノエルにもそのエッセイを読ませる。そこには、ベンの死んだ兄へのコンプレックス、その克服の過程が綴られていた。「こんなに好きな人と友達になんてなれるかしら」と問い掛けるフェリシティに、ノエルは「大丈夫、きっとなれる」と保証する。

次の日、ベンに詩の宿題の手伝いを頼まれたフェリシティは有頂天になる。
「ついに私達は友達になれた。神に誓って私はなんともない!」
二人はフェリシティの部屋で勉強をするが、アドバイザーのノエルが、気になった様子で頻繁に用事をこじつけて部屋をのぞく。夜はジュリーと勉強をする予定のフェリシティだったが、ベンにも助けを求められ、結局3人で勉強することに。

話が弾んで楽しく笑いあう3人だったが、ベンはジュリーが席を立った時にフェリシティに「ジュリーと付き合ってみたいんだけど、彼女どう思うかな」と相談する。フェリシティは少しがっかりするが、二人を応援するような言葉を言ってしまう。

その晩、ルームメイトのミーガンが、初めて部屋に帰ってきた。「よろしく」と声をかけても鼻で笑われ、心の晴れないフェリシティに追い討ちをかけるような態度をとられてしまう。キレてしまったフェリシティは、夜中にもかかわらずベンが友人に間借りしているアパートへ。ベンの行動が思わせぶりだったとまくしたて、一方的に怒鳴り散らすフェリシティに閉口したベンは「俺のこと何も知らないくせに」と言い返す。それを聞いたフェリシティは「あなたが思ってるより良く知ってるつもり」と入学エッセイを盗み読みし、コピーしたことも告白してしまい、怒ったベンに怒鳴られてしまう。
すると ベンの部屋からジュリーがでてきて、申し訳なさそうに「私帰るね」と出ていってしまい、フェリシティは毒気を抜かれてしまう。

次の日、フェリシティは、やはりスタンフォード大学に戻ることを大学側に相談、カリフォルニアで医者になると宣言する。以前進路について、フェリシティが医者か画家か迷ってることを聞いていたカウンセラーは、描き貯めていたスケッチブックを見て「君が良い医者になるかはともかく、君は既に良いアーティストだ」と励ます。

ベンはフェリシティを屋上に連れだし、エッセイの内容がでっちあげだったことを告白する。入学エッセイは感動的な方が有利だと思った彼は、いもしない兄で架空の話を作りだしたのだった。フェリシティの激情に触れて 多くを考えさせられた彼は自分は、フェリシティが思ってるほど素晴らしい人間じゃないことを伝える。

部屋に戻ったフェリシティはノエルに大学を辞めないよう熱っぽく説得される。
フェリシティ「あなた、私を好きなんでしょ?」ノエル「……まぁね。」
更に食堂でジュリーに会い、ジュリーは「あなたの気持ちを知ってたら、あの日ベンの所には行かなかった。あなたと友達でいる方がベンとのことよりも大切」と謝るのだが、フェリシティは大学をやめることを伝える。

フェリシティの両親がニューヨークへやってきた。スタンフォードへ編入することを喜ぶ二人は、スタンフォードがコネを使っての合格だったことを話してしまう。それを知ったフェリシティはやはりニューヨークに残ることを決意。父親は怒って一切援助をしないと告げる。

フェリシティの元フランス語家庭教師で、恋人を交通事故で失い町を去ったサリーからのヴォイスレター。
「親愛なるフェリシティ。こっちに来てずっと苦しんでいたの。心に大きな傷を負うと、人は人生すべてに絶望してしまう。悲劇はいつも人を打ちのめそうとする。でもそれに負けてはいけないんだと思う。(中略)人生って、結局は自分次第なのよね。大切なのは起きたことにどう対処するかってこと。私はあなたの決断をすばらしいと思う。だから、これからも自信を持って………。」
  [ 出演 ]
  フェリシティ ベン ジュリー ノエル ミーガン  エドワード・ポーター(エリック・アンダーソン 石井隆夫)
  バーバラ・ポーター(イブ・ゴー ドン 北條文栄) 教師(石波義人) ショーン(遠藤純一)