フェリシティの青春 第2シーズン第2話(前編) (後編へ続く)
#24  “Pilot”  ( 米 99/10/03放送)

 フェリシティは、部屋で作りかけのサリーへのヴォイス・レターを探すのだが、見つからない。
やっと見つけ出して再生してみたフェリシティは、テープが一部巻き戻されている事に気がつく。誰かが聞いたに違いないと思っていると、そこに相談したいとうるさく付きまとう新入生にほとほと嫌気のさしていたミーガンが逃げ込むように部屋に入ってきた。
フェリシティは早速ミーガンに「私のテープを聴いた?」と詰め寄るが、ミーガンは全く相手にする気はない様子。
しかし、フェリシティはつい「このテープはあなたのあの箱と同じくらい大事なものなのよ!」と言ってしまい、ミーガンに「箱の中を覗いたの!?」と勘違いされてしまう。そしてミーガンは「だったら、どっちがより大切なものかをお互い見せ合いましょうよ!あなたがテープの内容を聴かせる、そうしたら私は箱の中身を見せるわ!」と言うのだった。
フェリシティは仕方なく、『ベンに対する今のこの気持ち・・・何て言っていいかわからないけど、これって愛だと思うの・・・』というくだりを再生してミーガンに聴かせるが、ミーガンは「ま、不憫なこと!」と顔をしかめて言う。
フェリシティは「とにかく箱の中を見せなさいよ!」と言い、ミーガンは箱を開けようとする。しかし、思いとどまったミーガンは「やっぱりやめとくわ」と言ってそそくさと箱をベッドの下にしまってしまう・・・フェリシティ「信じられない・・・!」

場面は変わり、第2回目の新入生とRAのミーティング。相変わらずフェリシティとミーガンは全然息があわず、フェリシティが新入生にしゃべっている横でミーガンは平然と爪にマニキュアを塗っている。
フェリシティが新入生達に「この1週間で何か問題のある人はいます?」と問い掛けると、グレッチェンという女の子がいきなり立ち上がり「もうこんな人生はイヤ!」と言って泣きながら去ってしまった。驚いたフェリシティは「ほっときなさいよ!全くおめでたいんだから!」と我関せずといった態度のミーガンに後を任せ、グレッチェンを追いかける。
グレッチェンは自分の部屋で泣いており、フェリシティは彼女の相談に乗る。
聞くと、グレッチェンは昨日ボーイフレンドと図書館で待ち合わせをしていたのに彼はそのことを全く忘れていて姿を見せなかった、彼女は彼を失ってしまったということだった。
フェリシティ「彼と話し合ったの?」
グレッチェン「彼は話し合うのが好きじゃないから・・・。でも、これを試してみようと思うんです」
そういって彼女が見せた“GIRL WORLD”という雑誌には「彼を取り戻す10の方法」という記事が載っていた。
フェリシティ「方法その1、携帯電話でまず彼を誘うこと。彼が車に乗っていたらそこに電話し、色っぽく囁くこと。方法その2、妖艶な下着で彼を誘惑すること。その3、乳頭に紅をつけておくこと・・・?ちょっと待って、こんなことする必要ないわ!・・・私にもどうしたらいいかはよくわからないけど、私なら自分が許せない事を敢えてしようとは思わない。この雑誌に書いてあることはウソよ。あなたは、あなたのボーイフレンドが大好きなあなたでなくちゃ・・・作り物のあなたを好きになるわけがないでしょう?」
グレッチェン「・・・ボーイフレンドがいるんですか?」
フェリシティ「そうね・・・いるといえばそんなものかな。まだ付き合い始めたばかりだけど。
グレッチェン「付き合い始めた時が最高なんですよね・・・彼も初めはいろんなところにラブレターを置いていってくれた。・・・でもある時彼の表情が妙に変わったの。その時から彼はラブレターを書かなくなってしまって・・・」
フェリシティは考える「私はまだベンの表情が変わったのを見たことはないわ。ううん・・でも取り越し苦労なんてしたくない。今までうまくいっているのだから・・・」

ディーン&デルーカでベンと楽しく会話をするフェリシティ。ベンはマフィンをお手玉にして遊んでいる。
フェリシティ「何をしているの(笑)?!」
ベン「けっこう得意なんだよ、これ」
フェリシティ「ハヴィエさんが見てなくて良かったわ」
そういっている間にベンはマフィンを床に落としてしまう。ベンと2人でマフィンを拾うフェリシティは「こういうの、とても好き・・・あなたと一緒にいられる空間がとても好き。とても素晴らしいわ・・・」と言う。
しかし、ベンは「そ、そうだね・・・」と一瞬表情を曇らせる。
フェリシティ「・・・どうしたの?」
ベン「いや・・・何でもない。・・・開店時間だから入り口を開けてくるよ」
そう言ってそそくさと立ち去るベン・・・
フェリシティ「・・・ベンの表情が一瞬変わったかと思った・・・でもきっと私の思い過ごし・・・。彼は大学のスケジュールが忙しいし。きっと何でもないのよ。」

ベンは 昼休みにショーンと街で買い物をしながら、フェリシティのサリーにあてたテープを聴いてしまったことを話す。
ショーン「それは問題だ。まるで部屋の中にいる猿だな」
ベン「猿?象じゃないのか?」
ショーン「猿でも象でも部屋の中にいたら異常なんだよ。いいか?彼女は自分の友達のサリーには“愛だ”といった。でもお前にはまだそう一手以内。どういうことかわかるか?ちょうど従業員と消費者の関係なんだよ。」
ベン「どういうことだ?」
ショーン「つまり、従業員同士だったら腹を割って話し合う事が出来る、この商品は良くない、この商品でいくら儲けることができる、と正直に話せる。だけど消費者の前では、商品は全部最高に良く出来たものです、と言わなきゃいけない・・・いいか?フェリシティにとってサリーは本当に心を割って話せる相手なんだ。でもお前はまだそこまでいってないんだよ」
ベン「僕は別にまだそこまでなりたくないさ」
ショーン「じゃあ何で俺にこんな事を話したんだ!?」
ベン「・・・わからない、よくわからないんだ」
ショーン「そっか!」

場面は変わってノエルとエレナがレストランでランチをとるシーン。
エレナは食欲のないノエルに“早く新しい恋人を作りなさい”とせかす。
エレナ「フェリシティだってベンとデキちゃったんだから、あなたも頑張らなくっちゃ。・・・あのウェイトレスはどう?アタックしてらっしゃいよ!」
その気のないノエルはまだフェリシティに未練のある様子・・・。実はベルリンで知り合ったというベスは大変な酒豪で気が合わず、今は全く付き合いがないのだった。
エレナに言われてウェイトレスに話しかけようとしたものの、「ストローを下さい」としか言えない真面目なノエル・・・エレナは可哀想になって自分のコーラを彼に差し出すのだった・・・。

一方、ジュリーは新入生の為の歓迎パーティをショーンのアパートで開こうと彼に持ちかける。騒がしいのが嫌いなショーンは一度断るが、ジュリーはしつこくたたみかけた。
ジュリー「150人来るのよ!1人5ドル徴収ってことでどう?」
ショーン「おっ、おや、俺の世界がわかってきたね」
ジュリー「半々山分けってことで」
ショーン「いや7:3だな、絶対。でも君のたのみだから・・・それでもいいよ」
ジュリー「嬉しい!ありがとう!」
ジュリーに抱きつかれ、ショーンもまんざらではない様子・・・ベンとわかれたジュリーに少しずつ心が動いているよう?
ショーン「・・・俺達いいコンビだな」
ジュリー「本当!」

ディーン&デルーカで、材料を準備中のフェリシティに近づくベンだが、ショーンにいろいろ言われたこともあり、少し気後れしている様子。
フェリシティ「もうマフィンはないわよ(笑)」
ベン「・・・ああ(笑)」
フェリシティ「そうだ、この前の旅行の写真ができたの。渡そうと思ってて」
ベンはフェリシティから写真を渡されても見ようともしない・・・・
フェリシティ「・・・写真、見ないの?」
ベン「あ、ああ・・・今見るよ」
写真を見ていても楽しそうでないベンの表情を見て、フェリシティの表情も硬くなる。
フェリシティ「・・・あの時は楽しかったわね」
ベン「・・・ああ」
フェリシティ「・・・あの・・・どうしたの?なんか変よ」
ベン「・・・いや、別に何ともないさ」
フェリシティ「・・・顔つきが・・・表情がおかしいの。今日2回目だわ・・・あなたのこんな顔を見たのは。・・・何か私達の間に問題でも・・・?」
ベン「違うよ、関係ない」
フェリシティ「幸せじゃないの?」
ベン「ああ・・・僕は、・・・僕にはまだ今君といるこの“時”が本当に自分が欲しかった“時”かどうかわからないんだ・・・」
フェリシティ「・・・そう・・・わかったわ」
二人の間には重い沈黙が流れた・・・。

フェリシティはこの一部始終をエレナに話す。エレナは「つらかったわね・・・あなたの気持ち、わかるわ」と慰めるのだが、フェリシティは泣き出してしまう。
フェリシティ「どうしてこんなことになるのか・・・こうなることがわかっていれば・・・」
エレナ「いいえ、あなたは自分の気持ちに素直だったじゃない」
フェリシティ「・・・自分の気持ちが憎い・・・!」
エレナ「彼は男。・・・男なんて何にもわからないんだから・・・」

一方、ベンもショーンに先ほどのやりとりを話す。
ベン「彼女にテープを聴いたって言えなかった・・・」
ショーン「そうだな、傷口に塩を擦りこむようなもんだからな。・・・なぁ、お前は正しい事を言ったんだ。これでいいんだよ」
ベン「ショーン、でも、もし僕が間違っていたら!・・・間違っていたら・・・」
                                                
         ⇒ 後編へ

   こんなトコロも見逃せない!
・ フェリシティの新しい部屋の机には、なんとマックのiBookが既に置いてあったそうな。スバヤイ!