柳生街道ー地獄谷


2002/10/13 日曜日 晴れ






午前9時、奈良駅前からバスに乗り「破石町」で下車。
ふと 見ると「新薬師寺」の目印が目に付いたので ちょっと寄り道。

萩の花の盛りを過ぎて花は もうほんの少し名残り程度で残念でした。





さあ、目指すは 柳生街道、
でもね、人出が多いと計算したのに、誰も歩いていない。
ほんとに この道でいいのか、間違っていないのかと心配しつつ奈良教育大学の
学生さんに地図を見せて「この道で、合ってる?」「合ってますよ!」で安心!
広い道の舗道をまっすぐ25分位のぼった左手が柳生街道のはじまり。
東海自然歩道、春日原始林に入ると
「滝坂の道」が はじまります。
能登川の渓流に沿って登って歩きます。
やはり 人が歩いていない、貴重な若い男女の姿に安心する。






「滝坂の道」
約、2、5キロ続く古い道、この石だたみは、明治時代にできたそうな。
それ以前は、湿った土道だったのです。お天気の日は、いいけど 雨でも降ればべちゃべちゃと
歩きにくいはず。だから石を敷いたのでしょうね。 昼なお 薄暗く、今までの景色が一変して ほんとに原始林。
昔 この道を柳生の剣豪達が 刀をさげて往来したのねー





うっそうとした谷の中、暗い、時々 木々の間から木漏れ日が射す。
狭い道には 石だたみ状に自然石が敷かれている、
この険しい道を柳生一族は、スタスタと歩き続けたのか、
ほんとに昔の東映の時代劇の中の景色みたいだ。
きっと この場所で時代劇の撮影も行われたかもね
「刺客が隠れてて、わっと出てきたらどうしよう!」

前の方を歩く人影が見えたら、安心、一生懸命 黙々と歩く。
ずっと 登り坂なので だんだん 息が荒くなって
「はあ〜はあ〜はあ〜はあ〜〜」暑い、暑い、汗ばむ。

寝仏の石仏、夕日観音、朝日観音と石仏が続くけ光が足りず
デジカメでは 良く撮れなかった。



ひとりぼっちが寂しくなったら
自分を歩きながら写したり独りごと言ったり(笑)
帽子に眼鏡、紫外線対策ばっちりで歩こう、

歩きながら石畳の道の両脇、渓流、など見渡して気づいたのは
ごみが落ちていない、空き缶など落ちていない、整然とした
つつましい感じがすがすがしい。地元の人たちや、ボランティアの
人たちの手でこの環境が守られ、保存されているのですね。
おかげさまで 気持ちのいい「滝坂の道」。



「滝坂の道」を通り抜けると急に明るい道になります。
休憩地点に到着(^.^)/~~~
滝坂の道で疲れたらここで一服の場所。
トイレと休憩ベンチがあり大きな杉の大木が目印みたいに立っています。
杉の木の周りは 伐採されて ちよっとした広場になっています。
三叉路の分岐点です。右の道、左の道、今 来た道、
私は 明るい左の道をのぼりました。
ぐんぐん登り坂が きつくなりますが、
こわいもの知らずで期待でいっぱい、


/////


地獄谷新池に到着、静かな きれいな 池、水に映る緑の木々がきれい。





ここから 500メートル先が「峠の茶屋」。
その手前に「地獄谷」へ下りる、けもの道があります。
いましも その道へ下りていく男性がー
思わず 後姿に声をかけた。

「すみません、私、1人で来たので 後からついて歩いていいですか?」って。

「あっ、いいですよ、どうぞ〜」と 振り向かれたのは上品な男性。

「良かったー、助かったー地獄で仏に会えたみたい」

険しい 険しい けもの道の下り坂、 左右につかまるものもない。
一歩よろけたら、はるか下の地獄谷の谷底まで、ころがり落ちそうな急傾斜道、
周りの景色を眺める余裕なし、ひたすら 2m前の男性の靴のカカトと自分の
足元の地面だけ見ながら歩く。

★男性 「早過ぎないですか、この位の速度で大丈夫ですか」
●私  「はい、大丈夫です、」    優しい人だなあ、(^O^)

★男性 「紅葉の頃には、ここらは素晴らしいでしょうね!」
●私  「きょろきょろしてたら歩けませんから紅葉の頃は、避けたいです」

デジカメを下げているけど、ついて歩くだけで精一杯
写真を撮るだけの余裕なし。

ガサガサって音が聞こえたようなと思ったら、

男性が「あっ、狸だ!」

えーー、狸! さすが 原始林!熊でなくて良かった、猪でなくて良かった!

さらに険しい道を下って下って地獄谷に到着、ここが底かな?





人独りが通れる道幅なんですが、今 思い返すと不思議なことに、この下りではハイカーと
出会いませんでした。もしかして この道は地獄谷への近道だったのかも。
段差が激しく大きな石がゴロゴロ、そしてツルツルと摩滅した石の上は滑りやすく
危ないところが多い。スリルは最高!普段の生活では味わえない密林探検気分(^O^)


突然、明るくなり、ハイカーが大勢眺めている「池」に到着、
「きれーーい(^O^)、ここは 紅葉の時には、ほんとに最高では(^O^)」


//


私、一人だったら 絶対にここまでは歩けなかった。
右上の伊勢の男性さん 感謝、感謝!ありがとうございました。

今度は 登り、くだりの時には誰にも会わなかったけど地獄谷 聖人岩窟の前にも人、人、
登りの途中でも多くのハイカーと出会った。
みなさん、元気、元気、こんにちわー、こんにちはー。
そして 最初の三叉路の右の道へ出て首切り地蔵前に到着





午後1時前 「首切り地蔵」下 ひと休み中の団体さんの写真です。
私は向かいの休憩ベンチに座ってしばらく休息タイム。
団体さんの「あーー、しんどかったー」って声が聞こえてきそうな写真が撮れました。

首切り地蔵って名前から受ける印象は暗いし、恐いけど、予想に反して非常に明るい。
どうしてか?首切り地蔵は柳生街道の「アイドル」みたいなんです。この前で二十人ほどの
にぎやかな団体さんが 三列にならんで記念写真を撮られていましたよ(^O^)
「山田さーーん、もう ちょっと 右、右ーー!はーい、それで いいよー(^O^)」って。

蛇足ながら、首切り地蔵には頭はちゃんとあります。
荒木又兵衛が、刀の試し切りを お地蔵さんに向かってした?
だから石のお地蔵さんの首に横筋が入っていると説明に書いてあったような。
間違ってたら、「すみませーーん!」




奈良市役所前まで車に乗せていただいたおかげで
帰り予定の5時までに 3時間の余裕が出来ました。

おなかも空いたので駅前商店街の「八寶」で「茶粥」。
あっさりしてておいしかったです。
ここでは 隣り合わせた六人家族の人たちの会話に
思わず「?」もしかして、もしかして、もしかして その方言は?
「もしかして 長崎の方ですか?」と話しかけたら
「そうです、長崎県大村市から来ました〜」って。
ついつい、またもや 長崎弁で話ができました。(^O^)

そして 次は 甘いもの屋さん、
ここも いっぱいで相席したのが 二人連れの40代女性。
六時からの東大寺でのコンサートまでの時間つぶし中との
ことでしたが、とてもきれいな正統大阪弁の言葉使いを
される女性と姫路弁のあっさりと感じのいい女性で、
このお二人の方から今度は「どちらまで行かれたんですかぁ?」
と 話しかけられて 今 歩いてきた柳生街道の話で盛り上がり
ました。

おかげさまで、1人でも 楽しい歩きができました。
皆さんに 感謝!

今回は柳生街道だけでしたが、次の機会には「柳生の里」に行きたいなー

                       向日葵





JR奈良駅 5時到着、夕暮れの奈良駅、

大和路快速に乗車、自宅のある駅まで約1時間、890円。
6時には 自宅到着。

お土産   草餅三個。シルクのあぶらとり紙。匂い袋。地酒「男魂」

万歩計   22,619歩



この旅で出会った方々からの嬉しいお便り。

 ごくろうさまーーーーーーーー 旅より饅頭さんからのメール 
 2002/10/14 (月) 11:25

快晴の柳生街道、噂に聞く素敵なハイキングコースでした。
また、偶然コースをともにした向日葵さん、ご苦労様でした。
木漏れ日の森林浴の中、狸が目の前を走っていったのには驚きました。
峠の茶屋の草餅はおいしかった。
向日葵さんは食べられなかったそうですが、残念でしたね




お世話になりましたーーーーーーーー  姫路の女性よりメール 
 2002/10/14 (月) 18:25

今、見せていただいてびっくりしました。
私たちの事を書いていただき顔をにっこりしなっがら読ませていただきました。
早速友達にファックスをしてあげました。
昨日は短い時間でしたが、楽しくお話させていただきありがとうございました。
1度行きたいねと言いながら東大寺に向かいとても素敵なミュ−ジカルを聞き
心晴れやかに帰ってきました。
素敵な出会いをありがとうございました。


表紙へ戻ります