俺の作った「精霊流し」の歌と、実際とがイメージの違うて言う人は昔からあった。
実際全国的に行われよる「灯篭流し」とは違うて「精霊流し」は中国の影響の強か。
具体的に言うたら、小さか灯篭ば水辺に流すて言う感じじゃなか。
今は、新盆の家だけは精霊船ば作って港に流す。
大きか船は長さ20〜30メートルにもなるもんもあり、
勿論一人で担ぐほど小さかもんもある。
大きか船は沢山の人(親類だけじゃなく、友人、知人ていう縁者の集まる)で担ぐ。
爆竹ば焚き、花火ば打つ。
『長崎くんち』の引き物の山車ば真似して、大きか精霊船ば道路上でぐるぐる回す
全くの勘違いな輩の出てきて久しか。危険極まりなか。
酒も入る、爆竹も鳴るで盛り上がるとは解るばつてん、「送り盆の行事」であって
「祭り」じゃなかていうことを、老人達がきちんと申し送りばせんかったツケの
ここにもある。
とある古か書物に
「喪主が紋付袴にぶら提灯で先をゆく、そのあとに印灯篭、次に鉦(かね)、
そして遺族家族の後ろに《精霊船》さらに後ろに交代要員の若っかもん、
最後に女性子供」ってある。
爆竹、花火は焚くバッテン本来粛々とゆく。
近年は変わった。
八月十五日親友の一家ば案内しながら実にがっかりした。
無頼か、博徒の一団かて見まごう船の多かった。
『格好の良さ』は本来『腹ん中』。
なんも<酔うて騒いで>見すっもんじゃなか。
お陰で警察も意地になって規制ばする、普通ん者は迷惑し、「男気取り」はますます
暴れて『お精霊様』は、情けんなかて泣きよんなるばい。
芯から大事な人ん船なら心ばこめて送ろうで。
あげんきゃーぶり(気取り方)は すかん。
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