2002年6月11日〜20日

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6月20日(木)「ものもらい、ハーレクイン」
 目の痛みは悪化もしないがとれもしないので、朝、職場の近くの医者に行く。ものもらい、と診断される。ものもらいになるのは多分生まれて初めてのことではあるまいか。幸い軽いようで、目薬を処方される。薬にも保険が利いているから当然だが、三千里薬品のものの三分の一の値段である。もっとも、昨夜、抗菌目薬を差したので悪化せずに済んだのだろうから、惜しいということは全然ないのだが。

 ハーレクインという言葉はアルルカンやアルレッキーノと同じ「道化」という意味であることを初めて知る。考えてみれば、大した変化もせずそのまま英語に入った語彙だということは見たとおりなのだが、「ハーレクイン・ロマンス」でこの言葉自体は身近だったのに結びつきに思い至らなかった。もっとも、このシリーズ、「道化」という意味ではなく「まだら模様(=道化の服)」転じて種種雑多、というか色とりどりというか、という意味で命名されたのだろうが。

 2日もサッカーがないと寂しい。

 通勤の友はANDaNTEの「ファウスト」の続き。といっても、これは4枚もののセットで、ビュッセル指揮の全曲は2枚半に収められ、残り1枚半には、やはり歴史的録音のファウストの場面集が入っている。一まとまりとしてアルベール・ヴォルフ指揮のやはり1930年録音のものが占めている。今日聞いたこちらの方がビュッセルのものより良い。おしむらくは50分程度しかないこと。


6月19日(水)「萩の月」
 朝の新幹線で帰京してそのまま出勤。今回、出張の友としてカラヤンの「アイーダ」(1959年盤の方)を持参したが、往きは車中でなんやかやと忙しく、帰りは爆睡したので聞かず。

 職場への出張みやげとして新幹線ホームで買った「萩の月」は14ケ入りという箱だったのだが、直方体の筈の小箱14個がどう配置されているのだろうと東京まで悩む。厚みから見て2段になって詰められていることは想像が付くが、長方形の面7つでどうやって正方形を構成するのかどう考えても分からなかったのだ。
 開けてみると、話は簡単で、小箱のパッケージが横長の絵柄と縦長の絵柄のものがあり、これを組み合わせて美しく配列されていた。何だかひどく感心してしまって、小箱が2種類あるのだなぁと思っていたら、そんなことではなく、この小箱、表と裏(というか詰められている状態では上と下)の面で縦長と横長になっており、つまり、小箱は1種類しかないのであった。単に縦長の面を上に向けているか横長の面を上に向けているか、ということなのである。深い工夫に脱帽。というか、萩の月は好物だったのだが、初めてこの事実を知ったことに軽い衝撃。

 昼過ぎくらいから、左目の下、目尻に近い辺りが痛む。原因不明だが、渋谷の三千里薬品で症状を 説明したら抗菌目薬を薦められた。目薬に普通のもの?と抗菌というグレードの高いものがあることを知る。世の中まだまだ知らないことだらけである。


6月18日(火)「仙台出張」
 仙台に出張。日本vsトルコ戦である。
 日本はそれまでの試合と動きが全く違うように思った。雨で下のコンディションが悪かったせいもあるのだろうが、もしかすると、やはり、精神の集中状態が1次リーグ突破したことで微妙に変化していたのかもしれない。
 アレックスと西澤の起用は、一つにはトルコとの戦い方、一つにはグラウンドコンディション対策かもしれないし、知らないところで選手の好不調があったのかもしれないが、でも、勝ち進んできた布陣をここでいきなり変えるというのは、勝負の流れという意味で不満。トルシエは、チュニジア戦での森島と市川の投入成功に「味をしめて」しまったのかも。

 夜は旧友と仙台の炭火焼き?の店。ホヤ、牡蠣、ホタテ貝など。海の幸が美味しい。日本酒も旨かった。繰り出しているお客さんはほとんど観戦者で、見知らぬ同士での意見交換も楽しい。たとえ負けていても。


6月17日(月)「数字」
 ワールドカップの新聞記事を見ていて気になることが一つある。ボールの支配率とかパスの成功率とかシュート本数とかやたらめったら数値データが並んでいて、それの分析に大きなスペースが割かれていることである。ウチは「スポンサーだけれどFIFAやJAWOCから特別の配慮をしてもらっていない」朝日新聞なのだが。もちろん数値データは試合のある面は捉えるだろうし、説得力あり気な記事にはなるだろう。しかし、数字から見えるものと見えないものがあることを忘れてしまいはしないか不安である。全体の紙面としては、「それだけ」ではないので良いが、こうした風潮が続くと、データからはすくい取れない大切なものがあるということをそのうち人々が忘れてしまうのではないか。

 「おとなというものは、数字がすきです。新しくできた友だちの話をするとき、おとなの人は、かんじんかなめのことはききません。<どんな声の人?>とか、<どんな遊びがすき?>とか、<チョウの採集をする人?>とかいうようなことは、てんできかずに、<その人、いくつ?>とか、<きょうだいは、なん人いますか>とか、<目方はどのくらい?>とか、<お父さんは、どのくらいお金をとっていますか>とかいうようなことを、きくのです。そして、やっと、どんな人か、わかったつもりになるのです。
 −「星の王子様」サン=テグジュペリ作  内藤濯 訳

 通勤の友は、アンリ・ビュッセル指揮の「ファウスト」。ANDaNTEからの復刻である。1930年の録音だから音の方はそれなりのものでしかないが、ちゃんと歌手が「フランス」していて嬉しい。


6月16日(日)「決勝トーナメント2日目」
 セネガル。美しい。スウェーデンではなく、こちらを応援するのは自然の成り行きだろう。実況でもスタジアムはセネガルに人気があったようだ。しかし、いずれにしてもこの両チームを見ていると、日本ベスト4など悪い冗談にしか思えないが。まあ、でも、フットボールだから何が起きても不思議はない。
 他方、スペインではなくアイルランドを応援してしまうのは、やはり憎めないところがあるせいか。

 フリッツ・ブッシュ指揮のシューマンの4番。緩叙楽章のオーボエの繊細な表情が素晴らしい。が、4楽章へのブリッジで、変なパッセージが付け加えられている。ハイフェッツのベート−ヴェンの協奏曲の3楽章の入りみたいなもの。


6月15日(土)「高温多湿」
 昨日いい加減に書いた「ラテン系の欧州諸国が敗退するのはアジア開催のせい」説(笑)だが、日韓のこの時期の高温多湿の気候ということを考えると、あながちこじつけでもないような気がしてきた。もちろん、気候的にはフランスやポルトガルの方がドイツやイングランドやデンマークよりは、日本に近いだろうが、それも程度問題である。やはり、ヨーロッパの気候は違う。そこで、思うのが「気質」である。きっと、彼はイヤになってしまってプレーに打ち込めなかったのではないだろうか。その点、ヨーロッパでもドイツ、デンマーク、スウェーデン、そしてイングランドと言えば、何となく我慢強い気がする。そこは不屈のゲルマン魂、ジョンブル魂、バイキング根性等で気候のハンディを克服した、というのがその後加えた考察である。
 今日はそのイングランドとドイツが8強へ駒を進めた。

 土曜日というのに仕事で横浜総合競技場へ。試合のない日は小机の駅から競技場までは普通の東京郊外の農村テイストのある閑散としたところであった。

 通勤の友は、アンセルメのブラームスの4番とシューマンの2番。

 「文体とパスの精度」読了。中田には「生きる力」がある。
 それで思い出したが、日刊ゲンダイの今大会の批判記事。まあ、日刊ゲンダイで悪口を書かれると言うことはエスタブリッシュされているということなので、それ自体は気にならないが、シナリオ作家の石堂淑朗氏の発言には目を疑う。「若い人たちは文章を読むよりマンガを見る。サッカーは、考えるより体を動かすほうが先で、言ってみればマンガ的なスポーツです。」なんだこりゃ?


6月14日(金)「1次リーグ終了」
 日韓の開催国が揃ってR−16へ進出である。帰宅途上に垣間見た渋谷駅頭の騒乱状態に、1998年7月12日夜のシャンゼリゼ通りの模様を思い出す。やはり、開催国が活躍するのは良いことだ。
 しかし、「これで4強確実」はそりゃないだろう。根拠は「他のブロックに比べて弱いから」ということと聞いた。スウェーデン、セネガル、トルコ、日本という組み合わせは確かにそうかもしれないが、日本が入っているから、という話もある。
 ポルトガルには残って欲しかった(というかアメリカには残って欲しくなかった)ので、複雑な気持ちもある。韓国は引き分けでも良かったのに、と思うが、そんなわけにはいかないのだろう。ヒディングの指示も「勝て」だったそうだし。
 欧州でもラテン系の国から敗退が出ているのは、アジアで開催されているせいか(どうつながるのか分からないが)。とすると、日本が次に活躍できるのは2010年のアフリカ開催時か。


6月13日(木)「四川飯店」
 今日は終日都市センターホテルで会議。ここのホールは大学1年の時に吹奏楽部の演奏会で使った記憶があるが、非常にきれいな建物になっていて様変わりである。そういえば、ホール部分はなくなったのだろうか。ホテル+オフィスになっていた。
 それはともかく、昼食は近くの四川飯店。言わずとしれた鉄人陳健一の店である。料理の鉄人も放送終了?して久しいが「道場六三郎の店が倒産するも従業員給料未払い」などと地下鉄の中吊りで見たのは先週だったか、などという話を同僚としながら、私にとっては自然な流れで「浅ヤン」の話題へ移行した。が、どうも浮いている。周富徳、金萬福、くらいまではよかったが、江頭2:50の水中息止め勝負などになると、道中一人旅状態になってしまった。年の差を感じるのはこういうときである。
 5人だったが、ビジネスランチが6種類あったので全部とるという暴挙に出る。フロント(という表示を料理店で見るのも珍しい。ついでに言うとエレベーター内の表示は、6階:四川飯店:食堂、5階:四川飯店:宴会場、となっていて、これもいい味だと思ったが)では、鉄人バッジなるものを売っていた(ただし売り切れ)が、よく見なかった。
 ワタクシは200円くらいしか所持金がなかったので、カードで払ってみんなから現金で徴収させてもらう。手持ちのキャッシュがなくなっては昼食時に小切手を切っていたパリ時代を思い出す。

 ブラジルは、大会開始前のワタクシの優勝候補なのだが、どうも1次リーグで快勝し過ぎである。このままはいくまい。他方、苦しんだ末に何とか抜けたイタリアの方が面白いのではないかと軌道修正。 しかし、エクアドルにクロアチアが負けるとは。

 通勤の友は、マゼールのブラームス1番。第2楽章でくどく濃い歌い方をするのが意外。


6月12日(水)「穴場イタリアン」
 夜は半蔵門で会があったのだが、「穴場イタリアン」と自ら大きな看板を出している店だった。

 アルゼンチン、決勝トーナメントに進めず。パラグァイはしぶとく残る。

 通勤の友は、昨日に続き、マゼールのブラームス。2番と3番のディスク。見事なまでに熱狂しないが、パサパサというわけではなく、バッハを聴くような感興と興奮がある。


6月11日(火)「韓国食の台頭」
 お昼はampmで目玉焼き豚キムチサンドとスイートチリのサラダビーフン。ここのところ ampm では目を見張る勢いで韓国ものが進出している。の食品の進出はすさまじい。気がついたのは、半熟玉子の冷製ビーフンサラダからだが、韓国風サラダ、ビビンパチャーハンおにぎり、スイートチリのサラダビーフン(これは韓国ではないかも)、目玉焼き豚キムチサンド。
 今年は日韓国民交流年の筈だが関係があるのだろうか?それともワールドカップ関連か。そういえば、アルゼンチン風チキンサラダ(もう店頭から姿を消したが)というのも売られていた。

 フランス、1次リーグで敗退。

 今日の通勤の友は、マゼールのブラームスの4番。スケスケに聞こえてくるところがすごい。ピアノにリダクションした演奏でも聴いているような。


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