CDの部屋
とりあえず、聞いたCDの感想を二言三言書き連ねていきます。続けることが出来て、もしも量がたまれば、どう整理するかはその時に考えるということで。1枚全部聞くとは限らないので、CD紹介にすらならないこともあるでしょうが、まあ、そこはそれ。
- ブラームス/交響曲第1番ほか(カイルベルト指揮NHK交響楽団)NHK CD (KING) KICC 3030
昨年秋に発売されたN響のライヴ録音集の1枚で、68年5月の公演。カイルベルトはこの2ヶ月後にミュンヘンでの「トリスタン」の公演中に急逝することになる。このシリーズでは、スイトナーのモーツァルト交響曲集もその音楽の生きていることで素晴らしい演奏なのだが、60年代から80年代にかけて、N響はびっくりするような名演を残している。
この盤でも重厚なしかし前へいく熱い演奏が繰り広げられるが、4楽章序奏部ののホルン→フルートとつながれる有名なソロの音の素晴らしいこと!この時期だと千葉馨、吉田雅夫だろうか。特にフルートのしっかりと身の詰まったそれでいて玲瓏たる音は何度も繰り返し聞いてしまった。(2002.8.4記)
- R.シュトラウス/ホルン協奏曲ほか(ダム(hr)/ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン)EMI CDM 7 69661 2
ワタクシの一番好きなホルニストはドレスデンのペーター・ダム。軽くヴィブラートのかかった羽毛のような音は何ものにも代え難い。もう25年くらい前になるだろうか、単身来日して行ったコンチェルトやリサイタル、東京と横浜の全公演に通ったのも懐かしい思い出である。
この盤は75年の録音。当時、確かケンペ/ドレスデンはEMIと東独VEB共同制作のシュトラウスの管弦楽曲全集を録音しており、この協奏曲もその一環(?)ではなかったか。この曲をダムはレークナー/ドレスデンともこれ以前にもエテルナレーベルに録音しており、ワタクシも持っているはずなのだが、今日はどこかに埋もれて発見できなかった。
この曲の名盤というとブレイン/サヴァリッシュということになるのだろう。ブレインは超絶うまいが(もちろんメカニカルにだけではなく音楽的にも)、音自体はちょっとぶっきらぼうである。ダムの音も北のドイツっぽい堂々とした重厚なものではないので、そういったものを求める向きには受け入れられないだろうが、とにかくきれいで繊細で聞いていると幸せになる。(2002.8.4記)
- モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」(ドゥ・ビリー指揮ウィーン放送響)ARTE NOVA 74321 92759 2
「フィガロ」と言えば、やはりクライバー指揮の盤が素晴らしいと今でも思うのだが、この盤もとても良い。ドゥ・ビリーの指揮は、バスティーユのカルメンで接し、ルーティンなレパートリー化しつつあったこの演目で生き生きとした音楽をやっているのに感心した覚えがあるが、やはり頭角を現してきたと言うところか。今年はザルツブルク音楽祭にもデビューしたらしい。
ここでは、古楽系を意識したような荒々しいところもある響きで、とにかく溌剌とした、といって一本調子なわけではない音楽をやっている。歌手は若手なのだろうか、知らない人ばかりなのだが皆悪くない。これで3枚組1800円というのは買い物だ。実は、少し前に「コシ」も買っておいたのだが、未聴の山に埋もれているので引っ張り出さないと。(2002.8.19記)
- メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調、サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン(吉田恭子(vn)/金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢)Warner Classics WPCS 11405
吉田恭子は昨年の6月頃に小品集とビートルズの編曲ものでCDデビューしたヴァイオリニストである。とてもとても歌に満ちたヴァイオリンだった。メカニックな強さではないところで勝負しているのがとても好ましかった。
今回は、大名曲のメンデルスゾーンだが、バックが小編成、自身の音も細身(金属的と言うことではない、むしろ逆)ということもあって、早めのテンポで過度の思い入れを排した、小気味の良いすっきりとした演奏となっている。好印象。(2002.9.29記)
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