「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」には、がんの通常療法やがんを取り巻く権力構造に対する検証にも重点をおきながら、主にアメリカで活躍する12人の代替療法医師のがん治療の成功例、成功するがん治療のための基本的事項が書かれています。
12人の医師は、臨床効果が証明されている代替的アプローチ、つまり食餌療法から気功やヨガにいたるまでの様々な治療法、栄養補助食品などの有効物質(ビタミン・ミネラル・ハーブ等)、養生法についての情報を公開しています。そして、「がんに関してはひとつの魔法の治療法は無い」と認め、「がんは複数の要素から形成され、その進行を逆転させるには、複数の療法や物質が用いられなければならない」と語っています。
しかしながら、がんを治す単純な方法はないにしても、12人の医師が実践する治療法にはいくつかの共通点を見出せます。
- 「第一に、害を与えない」というヒポクラテスの宣誓を重んじること
- 身体に蓄積した多くの毒素を排泄すること
- 栄養素で体力を強化すること
- 精神・心理的サポートを含め、免疫系を活性化することに全力を尽くすこと
つまり、医師がジェネラリストになり、病巣を見るのではなく患者さんの全体を見つめ、がんを形作った多くの要因の一つ一つを取り除き、栄養、食事、免疫系の活力、精神・心理面を考慮した治療を取り入れることが大事だということです。
「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」は、がんの治療及び予防に役立つ代替療法を学び、自分が納得できる自分にあった治療法や、健康法を選択する際の手助けとなりますので、ご一読をお勧めします。
ここでは、「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」に掲載されたエイジアックに関する情報の中から、代替療法を施療する医師、及び、医学界によるエイジアックの評価をピックアップして紹介します。(同書は、Essiacをエシアックと訳しています。)
コーネル大学医学部卒業。現在、米国キーレーション・セラピー委員会、他5つの医学会の認定会長。1985年、米国健康連盟マン・オブ・ザ・イヤー受賞。1990年、世界代替医療団体優秀賞受賞。1959年より内科・栄養・補完医学の開業医。米国ニューヨーク州ニューヨーク市にて開業。
ハーブティーとして用いるとよいエシアックの効能は(1)免疫系を強化する、(2)多くの薬品の毒性副作用を減少させる、(3)エネルギーレベルを高める、(4)炎症をやわらげる、ことである。19 アトキンズ博士は言う、「エシアックはすべてのガン患者にきく健康茶です。かなり進行しているガンの治療においては、そのききめはマイルドなものですが、元気な気持ちにさせることが患者のクオリティー・オブ・ライフと回復の可能性に影響するのです」博士の処方では、ほとんどの患者達が毎日ハーブティーに2ないし3オンス(約60〜90g)の強力エシアックを加えて服用している。
※19 Thomas, R. The Essiac Report (Los Angeles: The Alternative Treatment Information Network, 1993).
「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」16ページ
米国ミネソタ大学で哲学博士号、カナダ・トロント大学で医学博士号を取得。多数の学術職を経て、1967年より医師としてカナダ、ブリテッシュ・コロンビア州ビクトリア市にて個人開業。分子矯正サプリメント療法のパイオニアである。
ホッファー博士の多くの患者はエシアック茶を飲用しており、エネルギーの上昇を報告している。「エシアックがガン患者の延命に有効かどうかは解明されておらず、今のところそういった効果もないようです。しかし毒性が無く、患者が飲むと気分がよいというので、私は彼等をサポートするしかありません」
「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」117ページ
1994年夏、16歳になったビル・ベスト君はホジキンリンパ腫にかかっていた。しかし、彼は抗ガン剤治療を拒否し、病院から脱走したことで、一躍アメリカ中の注目を集めることになった。その後一年間、ビルは健康な食餌療法、エシアック・ハーブティー、714Xの治療などのプログラムをおこなった。一年後、ガンは消えたのである。
しかし、現代医療の権威であるダナ・ファーバーガンセンター(マサチューセッツ州ボストン)がこれを素直には受け止めてくれなかった。
彼らは声明を発表。「ビルの例は自然治癒という特殊なケース」とし、治療の効果ではないとした。62
ホジキンリンパ腫は抗ガン剤以外の治療法は有効でないとされる病気の一つであることは周知のことである。同ガンセンターがビル君のケースの事実をまげて伝えたかったのも明らかではないだろうか。
※62 Best, B. "A Chemotherapy Runaway Alive and Well on Essiac and 714-X." Options(October 1995),8.
「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」224ページ
エイジアックは、有効性を示す科学的根拠が少ないことから、代替療法医の間でも見解は分かれるところですが、実際に利用した患者側の意見は、クオリティー・オブ・ライフの向上に影響を与える点で一致しているようです。
エイジアックは、アメリカ原住民の民間伝承(昔からの言い伝え)であるハーブ療法を基にしています。リーン・ケイスが改良を加え約80年になりますが、がんを取り巻く権力構造からの迫害の中で消えることがないのは、エイジアックに関わった医師たちの努力はもちろんのこと、民間レベルでの支持が一番の要因だと改めて感じました。昔からの言い伝えが現代にも生かされているのでしょう。
余談ですが、「自然史食事学」(春秋社)の著者である松本丈二、大滝百合子氏は、その著書の中で民間伝承はかなり信用できると語っています。何故なら、民間伝承は長期的な「人体実験」の積み重ねの結果であり、多くの真実が含まれているからです。また、エイジアックやホクスセー療法(ハーリー・ホクスセーの独自の経験に裏打ちされたハーブ療法)は、がん患者から賞賛されているとも記しています。
日本では、代替療法に関する情報はまだまだ不足していますし、具体的に指導してくれる医療機関はほとんどありません。私は「癌のための代替療法 37人の医師の証言(前編)」に掲載された代替療法について、医師と偏見なく話し合いがもてる時代が1日も早く来るよう願っています。
上記の情報に関する補足ですが、アトキンズ医学博士のエイジアックの処方が2ないし3オンス(約60〜90g)となっていますが、60〜90mlを服用と解釈してよいと思います。ホッファー博士の処方は、1日3〜4杯で実際の量はわかりません。(どのメーカーのエイジアック・ティーなのか不明ですので、服用量を安易に真似ないよう注意してください。)
ビル・ベスト氏は、エイジアック療法の体験者としてとても有名です。ベスト氏が利用しているエイジアック・ティーは、ESSIAC® CANADA INT'L INC.(エイジアック・カナダ・インターナショナル社)の「ESSIAC®(エイジアック)」です。ベスト氏がその後も元気で暮らしている様子は、ネット上でも公開されています。