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<石けんは良くない>

最近、石けんについて以下のような新しい知見を得ました。

いそべクリニック院長 磯辺善成著「アトピー性皮ふ炎これで治る」早稲田出版
皮膚には外界の異物の侵入を阻止する武器として、皮膚常在菌と皮膚で分泌される免疫グロブリンIgAの二つがある。健康維持のために皮膚を清潔に保つことは必要だが、石けんや合成洗剤の使いすぎによって皮膚を洗浄しすぎると、これらの武器が二つとも洗い流されて皮膚は無防備な状態になってしまう。その結果さまざまな皮膚トラブルが発生する。最近急増しているアトピーの原因は石けんではないかと考える。実際、石けんやシャンプーを使わないでいると、アトピーは著しく改善される。
セフティ沖縄 仲宗根寛幸氏のホームページより
皮膚病を誘発する有害菌は私達の周囲に常に存在し、高い確率で皮膚に付着しますが、簡単には発病しません。それは、皮膚の表面にある皮脂膜に住む善玉菌が、そこで付着した有害菌とミクロの戦いをして、有害菌の皮膚内への侵入、増殖を阻止しているからです。有害菌から皮膚を守る善玉菌は、天然の皮脂にしか住めません。皮脂膜とは、皮脂腺から出る皮脂と汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)から出る汗が混ざり合って出来る薄い膜の事です。
石鹸やシャンプーは、皮膚のバリヤである皮脂膜を溶かしてしまいます。特に、ベビー石けん・薬用石けんを使うと、善玉菌が大量に死んでしまいます。健康な皮脂膜を残すには、石けん・シャンプー等の使用を止め、たっぷりときれいな水を与える事が大切です。善玉菌を増やす事が大切なのです。石鹸やシャンプーを遠ざけて、部屋の湿度を50%以上に保つよう工夫するとアトピーを撃退することが出来ます。
前田京子著「お風呂の愉しみ」飛鳥新社
ここ10年以内ぐらいの間にアメリカでは「牛脂の石けんは毛穴をふさぐのではないか」という皮ふ科医たちの指摘が取り上げられるようになりました。
夫は子供のころからずっと、両手にプツプツと目立たないのですが、本人にとってはとてもかゆくて不快な湿疹ができる人でした。10年以上前にドイツにいたころ、皮ふ科でステロイドを処方してもらって以来、それが欠かせなかったのです。ところが試しに牛脂の石けんを使うのを家でも外でも一切やめてみたところ、実際、湿疹の状態が目に見えてよくなってきたんです。牛脂がほんとうに良くないかどうかの議論はさておき、このときから、私が家で作る石けんは植物性のものに限ることに決めたのです。
赤ちゃんの湿疹予防 実践記録 お母さんの証言(吉岡事務所ホームページより)
初めて石けんを使って髪を洗ったら、大きな声で泣きました。びっくりしました。普通の安い石けんだったので、アルカリの刺激が強すぎたのでしょう。かわいそうなことをしたと反省しました。オリーブ石けんの方がいいというアドバイスを思い出して、700円のオリーブ石けんを買ってきました。つぎに髪を洗うときそれを使ったら、こんどはちっとも泣かずにきげんよくしていました。赤ちゃんは敏感なんだ、と改めて思いました。体は石けんで洗ったことがありません。お湯だけできれいになりますから、肌にはその方が良いようです。髪もふだんはお湯ですすぐだけですが、ちょっと臭うかなというときはオリーブ石けんで洗います。とてもきれいな肌で育っています。


石けんは紀元前から作られていました。紀元1000年頃からは、フランスのマルセーユやイタリアのサボナ(ここからシャボンという名ができた)でさかんに作られるようになりました。江戸時代には日本にも伝えられていました。一方でアトピーは、1900年頃に発生し1933年に認知された現代疾患ですから、そんなに大昔からあるものは論理的に言ってアトピーの原因ではあり得ないので、アトピー解決篇では石けんについては言及しませんでした。

しかし、石けんをやめればアトピーは良くなる、とはどうやら事実であり、事実を無視することはできません。どう考えたらよいのでしょうか。

<石けんについての考察>
現代では合成洗剤による皮ふ炎もアトピーと認定されており、その割合はアトピー全体の中でけっして小さくありません。ですから多くの人がアトピーの原因は合成洗剤ではないか、と考えています。しかしその考えは、アトピーは合成洗剤が発明される前から存在していたという歴史的事実によって論理的に否定されます。この矛盾を私はアトピー解決篇において、1900年頃に発生した最初のアトピーと、現代のアトピーとは必ずしも同じものではない、と考えることによって解決しました。
石けんについても同じように考えることができそうです。すなわち、1900年より以前のはるか昔から作られていた「古代石けん」と、1900年以降に作られるようになった「現代石けん」とは同じものではないのではないか。そう考えて歴史を調べると、石けんの製造法は1900年頃からガラっと変わっていることに気づきます。昔からの手作りで何年もかけてじっくり醸成する製法に変わって、苛性ソーダを利用した工業的大量生産が始まったのです。こう考えると「現代石けん」は、アトピー解決篇で「外因」が満たすべき条件としてあげた7つの条件をほぼクリアーすることが分かります。(アトピー性皮ふ炎/小児ぜんそく/アレルギー性鼻炎のアトピー性3疾患の共通の原因となりうるか、という潜在的な第8の条件はクリアーできませんが)
1900年という年は20世紀の始まりとしてシンボリックな年ですが、その頃からあらゆるものが工業化され、人々の生活は20世紀的な現代へと大変動をとげました。その変化の一部として、水道の普及、塩素の投入、「現代石けん」の大量生産があり、これらが相まって世界的に「皮ふ細胞への強い刺激」と「皮脂の洗い流し」が始まり、これが20世紀の世界的疾病であるアトピー性皮ふ炎のバックグラウンドとなっていると考えられます。

<追加対策>

以上の考察から、以下のことをアトピーの追加対策とします。
1.石けんを使いすぎない。(特にアトピーの人は当分石けんを使わない)
2.石けんを使うときは、植物性の昔ながらの製法に近いものを使う。


乳幼児の「かきむしり」防止の道具

冬季は湿度にご注意

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