■2■ 5度の焼失

 トルコ共和国のほぼ中央に、ボアズカレという小さな町があります。そのそばに、紀元前1650年から紀元前1200年の約450年間、アナトリアのほぼ西半分を支配していたヒッタイト帝国の首都であるハットゥシャがありました。

 発掘の結果、地下には5つの焼土層が見つかりました。最初の2つの層の加害者は不明です。3つ目が紀元前1700年のそれであり、そこから復興してヒッタイト帝国が形成されていきます。4つ目は、300年後の焼土層です。これはゲリラ的な集団と推測されているカシュカ族による焼き討ちでした。5つ目が、もしかすると海の民と呼ばれる連中による200年後の破壊の跡であり、紀元前1200年頃にヒッタイト帝国を崩壊させた跡でした。 従いまして、マップとほとんどの遺跡は紀元前1200年頃のものだと把握してください。まずは、どんな遺跡なのかを見回ってみましょう。