第4章:1770年〜1877年
:絵文字とモアイ倒し、鳥人と奴隷狩りの100年間混沌の100年の1:絵文字
 ロンゴロンゴ絵文字とは下の写真のような絵文字の1個1個を指し、コハウ・ロンゴロンゴとはその絵文字を刻んだ木の板や棒を意味します。

 上の写真はホテル・ホツマツアのレストランに置かれてある拡大レプリカですが、ほとんどの絵文字は一筆書きに似ています。人間、鳥、魚、植物、幾何学模様などが描かれているように見えます。岩線彫りの模様との類似性を考えてみたくなります。

 下の写真はオロンゴ岬の鳥人の岩線彫りです。上の写真にいくつも見て取れる絵文字に似ていると言えば、似ています。

 1770年の同意書は現存していませんが、ロンゴロンゴ絵文字は、大きな武器、流木片、小さな鳥人木像、他の小像、胸あて、櫂、頭蓋骨に記されていました。また、ロンゴロンゴ修得者は100名ぐらいに限られていたらしく、絵文字の入れ墨をしていたとも言われています。鳥人儀礼の祭典の席では読み上げられる習慣があり、19世紀までは読み方のコンテストが行われ、その記憶は1920年まで持続したとも言われています。

 今日、ロンゴロンゴ絵文字が彫られた物は世界中に25個だけ残されています。1800年代には数千とも言われるコハウ・ロンゴロンゴが多くの家庭にありました。しかしキリスト教宣教師が「異教の文字」と断定し、焼き捨てました。25個には、それぞれ2個〜2,320個の絵文字が彫られ、すべてを合計すると14,000個の絵文字があります。 1870年、キリスト教徒の島民がチリ海軍の指揮官にコハウ・ロンゴロンゴを見せました。彼らは空を指さし、次にコハウ・ロンゴロンゴを指さしました。チリ海軍の司令官は、「絵文字は神聖だ」と書き残しました。そしてサンチアゴに持ち帰った物の一つが、サンチアゴ大木片と呼ばれています。木製で、1.5mの長さがあり重さは2.7kgです。現存しているロンゴロンゴ木片では最多の2,320絵文字が刻まれてあります。不定期な間隔で103本の垂直線も刻まれています。残念ながら、これをサンチアゴの国立自然史博物館で見ることができませんでした。