旅のしおり5…パリのオルセー美術館とピカソ美術館
両方の美術館で驚いたのは、ほとんどの絵画にガラスがはめられていないことです。手を伸ばせば、指先で絵の具をこそぎとることが、物理的には可能です。全入館者が精神的にそうしないことを望みます。ガラスがないためか、その部屋の空気は特別なものに感じました。
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オルセー美術館のゴッホの部屋には16枚が飾られてあります。中央のベンチに座って半時間、ゴッホからの光を呼吸していました。
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ピカソが女性を描いた多くの肖像画は、じっと見ていると、私が見知った女性たちに似てくるのが不思議でした。紀元前20世紀から紀元前13世紀にエーゲ海に花開いたキュクラデス文明やエーゲ海文明の産物である、シンプルな土器に着色した陶器に似た作品もありました。習作だったのかもしれませんが、クレタ島の博物館のそれよりも、輝いているように感じられました。小羊と思われる動物を抱えて、腕の中でそれがあばれて、抱えている男性が思わず顔を背けている彫刻にもひかれました。ピカソは、私が言うのも変ですが、天才としか呼びようがないと感じました。