旅のしおり4…ミュージアムにおける一部展示室の一時閉鎖
展示内容や展示室そのものを常に充実させるにはやむを得ないことなのでしょうが、とても残念なことが、展示室の一時的閉鎖です。
大英博物館では、アフリカ部門を除く地階の全部、上階の51〜55室が見られません。ギルガメシュ関係は「古代近東」という分類の部屋にあり、全館で17部屋が該当します。どの部屋も同じ大きさではないので単純には計算できませんが、17分の8が閉鎖されていました。「フンババ」をインフォメーションで尋ねると、小さな眼鏡をかけた係員が、「ああ、それは、私も見たことありますね、あったはずです」とデータベースを叩きました。「55室にあります。55室は、そっちの奥へ行って、上階まで上がって──」。
「紀元前1100年頃のシン版」の粘土板そのものの何枚かも、閉鎖されていた部屋に展示されてあったに違いありません。また、ルーブル美術館のシュリー翼の2階のエジプトの全室と、フェルメールの「レースを編む女」があるリシュリュー翼の3階の奥が一時閉鎖されていました。
思い返せば、2002年4月のギリシア旅行で、一番楽しみにしていた展示物が見れなかったのも、アテネ博物館の2階の全面閉鎖によるものでした。サントリーニ島にアクロティリ遺跡があり、そこから出土したフレスコ画が、3年前の大地震で損傷を受けて、修復中でまったく公開されていませんでした。
どのミュージアムも「何月何日から何日までどの部屋を一時閉鎖します」ということを、オフィシャル・ホームページでまったく公開していませんでした。いまだに公開していません。お気をつけ下さい。