●第8の粘土板●
「暁がかすかに輝きはじめたとき」
と、呪術祭司シンが描写して、ギルガメシュ王は追悼の独白を始めます。その長さは実に90行。無力だった自らへの情けなさを自覚しながら、二人の栄光の日々を振り返ります。
「あなたは闇になり、もはやわたしに耳を傾けない。頭をもたげない」
葬送の準備が始まりますが、粘土板の欠落が激しく、副葬品に関しても、金、ラピスラズリ、象眼細工、紅玉髄(こうぎょくずい)、剣などの単語しか残されていません。それに呼応しそうな、ウルクでギルガメシュ王が生きていた紀元前2600年頃と同じ時代の副葬品を、ウルの王墓の出土品からピックアップしてみましょう。ウルの王墓の副葬品群:紀元前2600年:ウル出土:大英博物館
ウルのスタンダードの全景(平和の面)と両端二面と戦争の面
長い60cm、高さは30cmちょっとです。内側の木材がほぼ完全に崩れていたので、装飾された箱のようにしか復元できませんでした。引き出しや蓋だと断定できる箇所は、確認できません。痕跡のなかった空気穴のようなものがあって、それが、何かの楽器の音を大きくした共鳴箱のような物だったかもしれないと言う人もいます。精巧なレプリカなら10万円でも欲しい、と思いましたが、売っていません。
![]()
![]()
ハープとリラ
![]()
![]()
王室ゲーム。金の器二個。
![]()
女性用装飾品
![]()
![]()
魚と二頭の鹿のお守り
![]()
ロバの手綱の取っ手。雄羊の立像
![]()
金のヘルメットと短剣
![]()