●第3の粘土板●

 「長老たちはギルガメシュを祝福した」
 さらに、自分を過信なさるな、エンキドゥに前を歩いて助けてもらえと助言します。
 「われらが集会で、われらは王としてあなたを信頼した。あなたは戻って、王としてわれらをも信頼して欲しい」
 叙事詩の舞台である紀元前2600年頃のウルクの町、あるいは「前1100年頃のシン版」が刻まれたニネヴェの町の、王と長老会の関係が反映されている描写かもしれません。
 次にギルガメシュ王はエンキドゥを連れて、母である女神ニンスンに出発の挨拶をします。母は不安になり、太陽神シャマシュへ加護を願います。

太陽神シャマシュの円筒印章:紀元前1800年:出土地不明:大英博物館
太陽神シャマシュ:
ハンムラビ法典の石碑:紀元前1750年:スーサ出土:ルーブル美術館
 
 石碑上部の、
右に腰掛けているのが太陽神シャマシュで、法典を構成する282の法を口述しています。左に立っているのがハンムラビ王で、口述を待っています。つまり、真実と正義の神でもある太陽神シャマシュから、人間であるハンムラビ王が、法典をさずけていただく、という表現がなされています。

 二人は出発します。が、粘土板の以下の部分は全損に近い状態で、「道は」とか「であるように」程度にしか判読されていません。