バクシーシその10 滑らかなブロークンの英語をよく喋り、客を楽しませ、飽きさせません。カイロ市内は重度の渋滞が普通の状態で、割り込んでくる車に割り込みながら、悪態に近い言葉を発します。走っている車に新車は珍しく、ほとんどが30年以上もの変化を耐えているように見受けられます。「何年間、この車を運転していますか」と尋ねると、「私は六十七歳です。人生全部、運転手をしてきました」と返事が返ってきました。
【カイロ・タワー往復のタクシーの運転手】 タクシーがマリオット・ホテルに戻りました。添乗員からは往復と待機で一人10ポンド(380円)でチップ混みの料金をまとめて払いますのでチップを上げないで下さいと言われていましたが、こんな年配者にあれだけ会話で楽しませてもらえば、さらなるバクシーシを差し上げたいと私は思いました。それに、カイロ・タワーでの少年との会話で私の心は充分暖まっていました。ちょうど左ポケットに2〜3ポンド(78〜114円)入っているはずです。私だけ助手席に残り、グループの他の三人が降りてから、指で探りました。3枚を「サンキュー」と渡しました。67歳のタクシー・ドライバーはニコニコしながら、「ザッツ・スモール」と言います。まあ、いいか、と考え直して、それを左に戻し、右ポケットから10ポンド(380円)札を出しました。私は甘いのでしょうか。これで、次に彼のタクシーに乗る観光客が楽しめればいい、と自分に言い聞かせました。私が降りる時に、爺さんに「とても親切ですね、お客さん」と言われました。