オールセラミックスQ&A
オールセラミックスに関する質問
質問
割れませんか?やはりメタボンの方が長持ちなのではないですか?
答え
現在主流であるジルコニアやプロセラアルミナのコーピングは規定の厚みさえあれば、まず、割れる事はありません。
ジルコニアは金属と全く同じ曲げ強度がありますので、より安全です。
ケースにもよりますが、表面に築盛した陶材がチップする事は稀にあります。
しかし、この現象は通常のメタルボンドでも起きる事で、生存率や成功率はほぼメタルボンドでの修復と変わらない所まで来ています。メーカーの唱える禁忌症を守る事が大切です。
質問
メタルコアが既に入っているケースでも出来ますか?
答え
規定の厚みが取れるよう、再形成頂き、ジルコニアにて製作することをお奨めいたします。
セルコンやプロセラによるジルコニアフレームはほぼ完全に金属色を遮蔽致します。
プロセラアルミナコーピングは透明性も持ちながら、それなりの遮蔽性も持っており、大抵のケースでは問題無くクリア出来ると思いますが透過性の面で難しいケースもございます。
e.maxのように透過性の強い素材はNGとお考え下さい。
透過性のあるオールセラミックスの場合、使用する接着材の色調も影響いたしますので、より多くの遮蔽性が必要であれば、オペーク色調の接着剤を使用するなどの工夫も必要です。
質問
オールセラミックスって値段が高いですが、なぜ?
答え
まず、設備投資に多額のコストがかかっています。そして材料も非常に高額なのです。
プロセラでもアルミナコーピングの製作だけでCAD設備投資費用+CAM費用もかかり、その上に築盛する人件費もかかります。
レアリング用陶材なども通常のメタル焼付用陶材と比べますと約2倍の価格になっており、製品価格に添加せざるを得ないのです。
しかし、技工料自体はメタルボンドには金属代金が掛かる事を考えますとあまり変りがなく、むしろ金属価格の高騰によりオールセラミックスの方がトータルではリーズナブルな場合も多くなりました。
質問
縁上マージンでも大丈夫ですか?
答え
支台の色調に問題がなければ、綺麗に色調もフイットします。よほど目を凝らしても境目が分からない位に仕上がる事も多く、通常の臨床レベルであれば、非常に有効かと思います。
質問
形成はシャンファー?それともショルダー?
答え
現在主流のシステムはほとんど、ディープシャンファーを推薦している様です。
もちろんショルダーでも可能ですが、エッジの無い形成が必要ですので、技工サイドで修正させていただく
事もございます。現在GC社、バイオテックジャパン、松風社より、オールセラミックス用の形成バーセットも販売しているようですので、それらを使われるとより簡易かと思います。
CAD/CAMで製作するオールセラミックス用の形成は、切削バーの外径により、先の尖っていない形成が必要となります。
質問
6本位の連結とかは出来ますかか?
答え
ジルコニアであれば全く問題ありません。
現状では他の素材では物理的に無理です。
ただし、金属のようにロー着する事が現状では不可能なので、精度の高い印象と模型が必須になります。
質問
接着の処理はどのようにすればいいですか?
答え
使用するオールセラミックスによって多少違いはありますが、e.maxとプロセラアルミナについてお答えします。
e.maxの場合、クラウン等の内面にブラスト処理、エッチング後シランカップリング処理をし、ボンディング材を塗布後、接着性レジンセメントで接着いたします。
プロセラ、セルコンの場合、内面の処理は要らないとされていますが、接着性のレジンセメントを使用する場合、シランカップリング処理をした方が、強度が高くなることが報告されています。
又、最近では松風やクラレよりジルコニアとアルミナに接着する為のプライマーが商品化されておりますので、是非お使い下さい。
尚、弊社ではe.maxの場合、内面のエッチングまでは済ませて納品しております。
支台歯の処理は通常通り、処理していただければ結構です。プロセラおよびセルコンジルコニアに関しましては、接着剤に限らず、通常のセメントも使用可能と言われておりますが、辺縁封鎖性を考えますと接着性のレジンセメントをお勧め致します。
質問
個人の技工所なのですが、コーピングだけ作って貰えますか?
答え
残念ながら現在新規の技工所様からのご注文はお受けしておりません。
質問
抜髄して、コアを立てたいのですが、やはり金属になってしまいますよね?
答え
オールセラミックスを想定している場合でしたら、ファイバーコアポストをお奨めいたします。
グラスファイバーの芯に、レジンを巻き付けて形成するコアですが、色調にも優れ、強度も高くまた残存歯質に易しい素材です。万が一の撤去も簡単ですので、一度、お試しください。
もちろん弊社でお取り扱い致しております。
質問
e.maxプレスでラミネートベニアを作って欲しいのですが?
答え
e.max HTでの製作をお薦め致します。
2009年7月より国内での販売が開始されたe.max HTは従来のMOインゴットより透明度が高く、インレーやラミネートベニアに最適です。
質問
ジルコニアは硬すぎないですか?
答え
セルコンやプロセラジルコニアの場合、基本的に製作するのは内部のフレームだけですので、対合歯との接触は基本的には上部に築盛した陶材になります。
弊社使用の陶材ビタVM9(クラウド・シーバー氏設計)などは、曲げ強度は100Mpaもありながら、表面硬度はエナメル質より低く出来ているため全く違和感なく機能すると存じます。
万が一、撤去する場合も金属クラウンを外す程度の労力で可能です。
質問
いろいろなシステムがあるみたいですが、どれが一番なんですか?
答え
一概にどれが一番というものではありません。
それぞれのシステムに長所と短所があり、その使い分けが肝の様に感じています。
透明感の強いラミネートベニアにはプロセラベニアや耐火模型でのオールセラミックス。
インレーには耐火模型でのオールセラミックスやe.max HTなど。
前歯で歯冠全体の透明感の強いケースには、e.maxやプロセラアルミナ。
臼歯や、ブリッジには、ジルコニアベースの物が最適と思います。
オールセラミックスも、ケースによって使い分けが出来る時代になったという事です。
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