Windows上でHybrid CDを作成する

前置き

Windowsで焼いたCDをMacintoshから読もうとすると、いくつか問題が生じる場合があります。

CD-ROMをHybrid形式にすることで、これらの問題を解決できます。広義には複数のフォーマットで記録されているCDはすべてHybridと呼びますが、ここではISO-9660とMacintosh固有のHFSの両方で記録されたCDのことを指します。

mkisofs/cdrecord

MacintoshのライティングソフトはたいていHybrid形式のCDを焼けるようになっているので、Macintoshがあるなら問題は簡単に解決します。

では、Windowsしかない場合にはHybrid形式のCDは焼けるのでしょうか。

Windows用のライティングソフトでHybrid形式に対応したものはほとんどありません。neroはいちおうHybrid形式のCDも焼けるようですが、HFSでフォーマットされたHDDのパーティション(Macintoshがなくてはほぼ作成不可能)が必要です。

しかし世の中には都合よく、ふつうのWindows上のディレクトリからハイブリッド形式のCDイメージを作成できるツールがあったりします。CDのイメージファイルを作成するmkisofsと、作成したイメージを実際に焼くcdrecordというツールです。オリジナルは

Cdrecord release information (英語)

で公開されていますが、日本語のファイル名も使えるようにパッチの当てられたものが

mkisofs: multi-byte NLS support

で公開されているので、こちらを使うことにします。

GUIラッパ

mkisofs/cdrecordはもともとUNIX用のツールなので、基本的にすべてコマンドラインから操作します。たぶんMS-DOSのコマンドラインを触ったことのない人には使えないでしょう。逆に使える人なら付属のマニュアルだけで十分使えると思うので、ここではコマンドラインから直接使う方法については説明しません。

本家のUNIX上ではxcdroastgcombustのような、mkisofs/cdrecordをGUIで操作するためのラッパが存在しますが、これをWindows上で使おうとするとCygwinをインストールしてコンパイルするだとかXサーバを探してきてインストールするだとか、かえって手間がかかってしまいます。

というわけでHybrid CD作成専用のGUIラッパをでっちあげてみました。インストールと焼き方の手順は以下の通りです。

インストール

  1. mkisofs/cdrecordのWindows用のバイナリを上記のサイトからダウンロードして、適当なフォルダに解凍します。
  2. GUIラッパをダウンロードして、1.と同じフォルダに解凍します。

焼き方

  1. フォルダを1つ用意して、CDに焼きたいファイルやフォルダをその中に放り込みます。Macintosh用のファイルはMacBinary形式で置いてください。
  2. GUIラッパ(shbrws.exe)を起動します。
  3. 「フォルダから書き込み(F):」の下にあるテキストボックスに、1.で用意したフォルダの名前をフルパスで入力します。「参照(B)...」ボタンを押せばマウスで選択できます。
  4. 「イメージ作成(C)...」ボタンを押します。
  5. 「名前を付けて保存」ダイアログが出てくるので、イメージファイルの名前を指定して「保存(S)」ボタンを押します。
  6. 作成したISOイメージをCDに焼きます。この機能はまだ実装されていないので、cdrecordを直接使うか、ドライブ付属のライティングソフトなどで焼いてください。たいていのソフトにはISOイメージを焼くための機能がついているはずです(詳細)。

制限事項

でっちあげなので、直接コマンドラインから操作した場合と比べて、かなりの制限があります。

Macintosh用のファイルを置く

Macnitosh用のプログラムなど、リソースフォークが必要なファイルはMacBinary形式で置いてください。Macintosh用オンラインソフトのアーカイブをWindows上で解凍する場合の具体的な手順は、以下のようになります。

StuffItで圧縮されているアーカイブの場合

Windows上でStuffItのアーカイブを解凍できるソフトは私の知る限りAladdin Expanderしかないので、これを使った場合の手順を説明します。

  1. Aladdin Expanderを起動します。
  2. メニューから「表示(V)」-「オプション(O)」を選択します。
  3. 「追加」ボタンをクリックします。
  4. 「クロス・プラットフォーム」タブをクリックします。
  5. 「Macintosh ファイルの MacBinary 形式保存:」で「ファイルにリソースフォークが含まれる場合(R)」か「常時」を選択します。
  6. 「OK」を押してダイアログを閉じます。
  7. アーカイブをドロップして、ファイルを解凍します。

MacLHAで圧縮されているアーカイブの場合

LHAアーカイブのWindows用解凍ソフトでMacBinaryを認識するものはほとんどないので、そのまま解凍すればまず間違いなくMacBinaryが付いたまま解凍されます。

正しくイメージファイルが作成できたか確認する

UNIX系のOSだとループバックデバイスというのがあってファイルをデバイスに見せかけてマウントするということが簡単にできるのですがWindowsだとそう簡単ではありません。

でも世の中には都合よくDAEMON Toolsというフリーの仮想CDツールが存在したりするので、これでISO側(Windowsから見える側)については確認できるのでした。

HFS側(Macintoshから見える側)についても、HFVExplorer(ミラー)と組み合わせれば確認できます。

ISO形式のイメージファイルをCD-R/RWへ書き込む

以下、私が操作方法を確認できたライティングソフトでISO形式のイメージファイルを読み込ませる方法を説明します。

B's Recorder GOLD v1.71

  1. ウィンドウ下部のウェルへイメージファイルをドラッグ アンド ドロップします。または、「編集(E)」-「登録(S)」-「トラック(T)...」で「トラックの追加」ダイアログを開いてイメージファイル名を指定します。

Easy CD Creator 4

  1. 「ファイル(F)」-「CD イメージから CD を作成する(F)...」でダイアログを開き、「ファイルの種類(T)」で「ISO イメージファイル(*.iso)」を選択します(*.cifはEasy CD Creator独自の形式です)。

DiscJuggler R2

  1. 「ファイル(F)」-「新規作成(N)...」で「新しいタスク」ダイアログを開き、「タイプ(T)」に「CDイメージ から CDレコーダー」を選択します。

  2. タスクのウィンドウが開いたら、「入力元(S)」としてイメージファイルを指定します。

nero mp3 Professional (V4.0.8.8)

  1. 「ファイル(F)」-「イメージをCD-Rへ書き込む(B)...」でダイアログを開き、イメージファイル名を指定します。

  2. 「他のライティングソフトのイメージファイル」というメッセージボックスが開いて、「オプションの設定をしますか?」と聞いてくるので「OK」と答えます。

  3. 「外部イメージデータの設定」ダイアログでオプションを以下のように設定します(とくにいじらなくてもこの設定になっているはずです)。

NTI CD-Maker 2000 Professional

体験版が英語版しかない関係で、英語版での説明になっています。適当に置き換えて読んでください。

  1. 新規作成で「Custom CD」を選択します。

  2. Track」-「Add...」でダイアログを開き、イメージファイル名を指定します。

WinCDR 5.0

  1. 「編集(E)」-「トラックイメージを挿入(I)...」でダイアログを開き、イメージファイル名を指定します。